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外貨建保険販売資格試験を最短で合格する勉強法

外貨建保険販売資格は、生命保険会社の営業職員や代理店の担当者等が外貨建保険を販売する際のライセンスとして必須となった資格です。このnoteでは、外貨建保険販売資格試験(以下、外貨建試験)の概要や効果的な勉強法について解説しています。


1. 試験の概要(試験日程・試験形式・合格点)

外貨建試験は通年開催で毎月実施されており、受験可能回数は年間で3回までとなっています。

受験形式はCBT形式(Computer Based Testing、会場のパソコンを利用して実施する試験形式)で、試験時間は40分となっています。

合格点は70点です。テキストの内容を理解していれば合格できるかんたんな試験ですが、勉強なしでクリアできる試験ではないので、準備をして試験に望みましょう。

外貨建試験の過去の難易度等については、「外貨建保険販売資格とは?試験形式と難易度を解説」も合わせてご参照ください。



2. 出題形式とストラテジー

試験問題は、複数のフォームのなかからいずれか一つランダムに出題されます。問題は全40問、5つに区分されています。出題形式と配点は下表の通りです。

ひねった問題はあまりありませんが、文章が長いものが含まれており、40分で40問をテンポよく解答していく必要があります(単純計算で1問1分のペース)。

ストラテジーを考えてみましょう。結論を言えば、配点に偏りが少ないので、まんべんなく得点を積んでいくことになります。

形式的には5つに区分されていますが、大部分(問題1~8,問題9~16,問題31~41、配点計60点)が実質的に正文と誤文を見分けるという正誤問題であり、ここで点数を稼げるようになっておきたいところです。

また、あえて言うとすれば、比較的高配点(各3点)の問題21~30でできるだけ得点できればベストでしょう。



3. 勉強法

外貨建試験には、3種類の教材が付属します。

・外貨建保険 テキスト                     (生命保険協会)
・外貨建保険販売資格試験 ワークブック(セールス手帖社保険FPS研究所)
・外貨建保険販売資格試験 模擬テスト (セールス手帖社保険FPS研究所)

結論としては、「ワークブック」と過去問を中心に学習をすすめるのが効率的です(テキストと模擬テストは使わなくてよい)。幸い「ワークブック」は出来が良く、テキストの内容をわかりやすく整理されています。ワークブックを使ってインプット→アウトプットを行い、知識を整理、定着させていきましょう。

前述の通り、外貨建試験に合格するためには、選択肢の正誤を見極める力が重要になります。ワークブックで知識を定着させた後、過去問を解いてフレーズを頭に入れて試験に望みましょう。「過去問解説」を使えば、より効率的に答え合わせをすることができ、時間短縮できます。是非ご活用ください。



<標準編:最短合格を狙う場合の勉強法>

最小の労力で確実に合格したいという人向けの勉強法です。

(1) 軽く「ワークブック」を読む
・「ワークブック」の要約ページ部分を素読みで一巡します。何が書かれているか把握する程度に軽くテキストを読みましょう。あまり時間をかけずに練習問題に移りましょう。

(2)「ワークブック」の練習問題を解く
・練習問題は、頻出問題中心の収録なので効率的です。
・まずはワークブックの各章の最後の練習問題を1巡しましょう。
・間違った問題には、印を付けておき、2巡目に解き直しましょう。

(3) 過去問を解く→答え合わせ
・前年の過去問フォームから3パターン解きましょう。
・過去問を解く際は、本番と同じ40分時間を計りましょう。
・問題1~8,問題9~16,問題31~41の問題を解く際は、選択肢の間違っていると思うところにアンダーラインを入れます。できれば正解を書き入れながら解き進めると効率がよいです。何パターンか過去問を解いていけば間違いの選択肢に違和感を持てるようになります。
・過去問を解いたら答え合わせです。答えだけ確認して終わりにするのはやめましょう。正答率を上げるため、選択肢のどこが間違っているか「ワークブック」に戻って確認し、正しい文章に直しましょう。この確認が最も面倒で時間がかかりますが、最も重要です。
・ここで「過去問解説」を使えば、「ワークブック」を使わずにより効率的に答え合わせをすることができ、時間短縮できます。

(4)過去問を読む→おぼえる
・正しい文章に直した過去問の選択肢を読み込みます。同じ箇所が出ることも多いので、解き終えたあとも忘れてしまわないようにしましょう。

(5)模擬テストは解かない
・過去問を解いているので、模擬テストは解かなくてもよいです。選択肢のフレーズも本番と同じでもないため、余裕があれば解く程度のスタンスでよいと思います。
時間がない場合は過去問を優先したほうがよいです。



<番外編:直前まで何も手を付けていない場合の勉強法>

何も手を付けずに前日になってしまった、そんな場合も最後まで諦めないで以下の勉強法を試してみてください。合格は保証できませんが…

(1) 「ワークブック」巻末の過去問を解く→答え合わせ
・テキストは一切手を付けず、ワークブック巻末の過去問を解きます。
・あまり得点できないかもしれませんが、最後まで解いてください。
・なんとなく選択した問は、△マークをつけるなどしておくとよいです。
・解き終えたら答えを問題に書き込みながら、フレーズを覚えましょう。

(2)過去問2パターンを解く→「過去問解説」を読んで丸暗記する
・最低でも3パターンは解いておきたいところです。その時間も取れないとなれば、「過去問解説」を直読みしましょう。

(3) 「ワークブック」の練習問題とその解説を読みこむ
・隙間時間等を活用して、直前までインプットとアウトプットを続けてください。



4.最後に

仕事が忙しいなかで資格試験の勉強時間を捻出するのは大変だと思います。このnoteが効率的&戦略的な学習のお役に立てば嬉しく思います。皆様が無事合格できますように。


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