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平成2 8年度特別支援学校教員資格認定試験問題(第2次) 自立活動に関する科目(Il)の解説

こんにちは。めぐみです。私なりに論述についてまとめてみたことを解説していきます。

今回解説するのは、特別支援教員認定試験の2次試験です。

参考:平成2 8年度特別支援学校教員資格認定試験問題(第2次)
自立活動に関する科目(Il)
 

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特別支援学校で行われる指導法
幼稚部・小学部で共通して、自然法と呼ばれる実生活の中で言葉を伝えていく方法が取られていると考える。
例えば、花が花壇で咲いていれば、教師が「これは花だよ」と伝え、口の形を見せたり、絵カードを見せることが考えられる。
幼稚部や小学部であると、ひらがななどの文字を習っていない可能性があるので、お花を覚える方法として、その場で絵を見せながら、また教師と子どもが一緒に描いてみて概念形成を図る可能性があると考える。
人工内耳をしているか?補聴器をしているか?どのレベルで聴覚情報がキャッチできるのかで変わるのかもしれないが、目で見たものを自分で表現してみることが概念形成を図ったり、視覚的な手がかりを提示しながら場面とものとをつないでいく指導方法などが考えられる。

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私の解答
聴覚を良く活用している生徒、手話と口話を併用している生徒(視覚的手掛かりを使っている)、手話中心のコミュニケーションをする生徒、手話や指文字が苦手な生徒、読話が得意な生徒など様々な方法でコミュニケーションを取る子ども達がお互いに自分の気持ちを話せるようにする際、工夫する点として2つ考えられる。
1つ目は、ICTの活用である。タブレットなどで、音声を入れると、画面に文字が現れ、話している内容を見ることが出来る。手話や指文字が苦手な子も、自分がタブレットに向かって話して、ないしは他の生徒が発言したものを音声入力でひろうことで、文字を見ることができ、今何の話し合いをしているのか見ることが出来る。
手話と口話を使う子に伝える方法として、巡回に来る教師が口の形を真似して見せたりするなどして、話を伝えていく方法もある。
また手話中心のコミュニケーションをする子に対しても、事前に主要の手話の言葉をぷりんとしておき、みんなで見られるようにしておくなども考えられる。

聴覚活用のレベルの差があるため、視覚的な補助を使いながら、それぞれの意見が言い合えるような状況を作るとよい。例えば、それぞれがスマホを持っているのであれば、スマホのアプリで、それぞれの意見を例えばラインのノートに書いていき、それらを集約するなどの方法も考えられる。

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私の解答

私が考える、軽度・中程度の難聴の子どもが陥るコミュニケーションの問題として以下が考えられる。
①コミュニケーションの際、聞こえの問題(音を認知できない、音を認知できてもフレーズとして理解できないなど)で周りの子どもに「無視されているのではないか?」と誤解され、いじめられたり、からかわれたりする可能性が考えられる。
指導上の配慮として、介助員などが翻訳する、例えば、軽度の難聴児がいれば、話しかけられている時に、○○ちゃん話しかけられているよとこっそり耳打ちしたり、紙で見せたうえで会話できるように橋渡しをする。
また、周りの子どもに対しても、難聴児の子に話しかけるとき、障がいという言葉を使わず、「誰かに話しかけるとき、いきなり後ろから話しかけてもびっくりしちゃうから、相手の目の前で、お話ししてみよう」、「ジェスチャーでおいでおいでとするなどして、伝えてみるとみんなにとっても分かりやすいよね?」などと伝え、障がいのことを出さず、子ども達が難聴児に話しかけやすいような関わり方を教える。
中長期の考え方では、ジェスチャーや手話を授業で取り上げるときに、色んな子どもがいるよね?(おっちょこちょいな子、すぐ寝ちゃう子?好きなことへのエネルギーはたくさんあるが切り替えにくい子)という発音から、難聴児のことも取り上げながら、難聴児との関わり方について再度注意喚起をする。
この際、障がいという言葉を使わず、偏見が持たれないような授業設定を行う。

②行動面・心理面の問題
行動面では、聞き取りができにくい状況があるが、学校では口頭指示が比較的多く行われているため、移動教室、活動の切れ目などの口頭指示が聞き取れず、活動に乗り遅れる可能性がある。その結果、活動に乗り遅れることで、周りから叱責され、自分は行動が遅くてだめだ…と自己否定をしてしまい2次的な被害が考えられる。
これらの支援として、視覚的な手がかり(黒板に書く、絵カードを置く)などを行うことも必要である。

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私の解答
子どもの発達段階において、喃語から1語文や2語文に発展する際に、周りからの環境(母親を含む養育者の声掛けなど)からの影響もあり、言語獲得をする可能性がある。言語獲得をする際、音として認識し、言葉やフレーズを覚えるという視点と、ある場面に置いて土の言葉を使うのかという視点の2つがある。そのため、聴覚障害により、音として認識できないことで言語獲得の面だけでなく、場面の理解がしづらい例えば、「これはめーだよ。」などと周りの人が声掛けして、子ども側が「○○することは行けないことなんだ」と理解するなどが、大人の表情や空気感大人が怒ってバタバタしている様子などでしか理解できず情報が少なくなってしまう可能性がある。
早期介入として、周りの大人が、こんにちは赤ちゃん事業や1歳児検診等でお母さんとの信頼関係を作りながら、ママ同士の繋がりを作れるように橋渡しなどをして、子どものことを気軽に相談できる機関とつなげておくことで、子どもの様子を見て不安になった養育者が専門機関に繋がる可能性がある。また、保育園や幼稚園など子どもの乳幼児期に関わる大人の研修等を行うことで保育中に子どもの気になる様子を養育者などと共有して、専門機関につなぐことが出来る。つまり、母親が専門機関に繋がることが出来るように、行政の方や養育者と関わる人がパイプを持って置きつながるきっかけを提示すること、子どもの乳幼児期に関わる大人の研修を行い、養育者支援を行いながら専門機関につながる支援を行う必要がある。

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⑴80デシベルの音は聞こえる状況である。これはピアノの音程度の音であれば何とか聞き取れるレベルである。その反面、外の雨の音や風の音などは全く聞こえない程度の聴覚の状態であることが考えられる。

⑵補聴器をつけて、50デシベルの音であれば何とか聞き取れる状況である。とはいえ、視覚支援等が必要な状況も考えられる。

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私の解答
分かるのは、⑷のみ。想像で⑵も解答してみる。

⑵わたりの指導(幼稚部から小学部)
幼稚部や小学部で行う支援についてわたりの指導という。子どもの概念形成もまだ未発達な時期に、視覚情報や聴覚以外のいくつもの感覚器官を刺激するような方法で言語の獲得などを助ける。また概念形成が未発達のため、これらの発達等も試行錯誤するような課題を一緒に解いていったり、経験を積んでいくことで概念形成が出来るように助け、言語を獲得し、概念形成が出来るように支援していく。

⑷聴覚学習
人間の学習スタイルは聴覚や視覚など様々な感覚情報を使って学習するケースが多い。聴覚で聞いたものを使って学習する方法を聴覚学習という。聴覚による学習がしやすい方は、継次的に物事を考えることが得意で、1つ1つ道順を覚えていったり、書き順を覚えていくなどのやり方で学習すると見につきやすい。替え歌にして学習したりすることが得意な子どもも多い。

⑸韻律
音の響きやリズムのことをいう。

調べたうえでの解答
⑴山尾庸三
明治4年には盲学校、聾学校の設置を主張する建白書を表す[13]など障害者教育に熱心に取り組み、1880年に楽善会訓盲院(東京盲唖学校の前身)を設立した。1915年には日本聾唖協会の総裁となっている

⑵わたりの指導
「生活言語から学習言語へのわたりの指導」
教科学習につなげていく

⑶特別支援学校(聴覚障害)の対象者の障害の程度
聴覚障害者 両耳の聴力レベルがおおむね60デシベル以上のもののうち, 補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが不可能又 は著しく困難な程度のもの

⑷聴覚学習
・保有する聴覚を活用する指導 ・補聴器等の活用の指導

⑸韻律
韻律(いんりつ)とは、声の高さ、イントネーション、リズム、ポーズなどの喋り方の特徴である。 韻律の違いによって、例えば同じ言葉でも喋る人の「気持ち」を伝えることができる。

⑹リクルートメント現象
「リクルートメント(Recruitment:補充)現象」とも言いいます。 音の大きさの変化に対して、音の感じ方がとても敏感になる現象のことです。 補充現象があると、正常な聞こえの人がうるさいと感じるよりも小さい音でうるさいと感じてしまい、よく聞こえる範囲が狭くなってしまいます。

明日は試験です><

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