【キノコで基盤をつくる】生分解可能でリサイクルできる基盤を作ったぞ

自分は自作のPCを使っているけれど、パーツが入れ替わるたびに、溜まったらハードオフに流していたりする。

ハードオフでは二束三文で売られてしまうけれども、うちに置いたままでも部屋の肥やしにもならないから、捨てにいく感覚で持って行く。

導電性金属で構成されている電子機器は、いわゆる基板というやつでこれはリサイクルが効かないので、年間5000万トンの電子ゴミが生まれるとのこと。

この手の電子ゴミは分解するにも手間がかかるからしかたない。これらの電子基板がインフラなどの制御するPCの部品や家電製品などに使われていた。だから、これらを減らすことは現実的ではない。せめて、ゴミとしてちゃんと土に還ればいいけれど。


オーストラリア、ヨハネス・ケプラー大学の研究チームはキノコの霊芝の皮を生分解性の電子基板として利用することを試みた。

このキノコは通常、朽ち木に生育するが、禁止という根の様な部分を外来の細菌や他の菌類から身を守るために皮を形成する。

研究チームはこの禁止を取り出し、乾燥させたところ、柔軟で絶縁性が高く、200°以上の温度にも耐え、厚さは紙と同じで回路の基板に適した特性であることがわかった。

菌糸体の皮の上に金属回路を構築し、標準的なプラスチックポリマー上にほぼ同等の導電性を示すことに成功した。この基板は2000回以上曲げても問題なかったし、Bluetoothセンサーなどの低電力のデバイスの電池として機能することを実証した。

菌糸体由来の基板は湿気や紫外線にさらされなければ、数百年以上使っていけるとか、土壌に埋めれば2週間程度で分解されるという。うんと長持ちして、しかも分解が楽。

まだ、すべてのPC部品に変わることはないだろうけれど、生分解できる電子機器は需要が生まれそう。これから先、電子ガジェットがすごい勢いでゴミに変わっていくだろうから、リサイクルも大事だけれど、土壌を汚さない視点もこれからは求められるだろう。肥料になれたら、なおいいんだけれど。


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