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パートナーの不機嫌で、フキハラにやられていませんか?

不機嫌オーラを出しまくる僕の妻


朝、「おはよう」と呼びかけても返事しない
帰宅するなり、しかめっつらで、「どうした?」と聞いても無反応
眉間にしわを寄せて、「イライラするなぁ」とつぶやく
「あーつかれた」とこれみよがしに声を上げる

もちろん、いつもではなく、上機嫌であることもあるのですが、状況によって、機嫌はコロコロ変わり、それによって、僕や子ども達は余計な気を使ったり、言動に振り回されたりしています。

これは、「フキハラ=不機嫌ハラスメント」と言います。

フキハラがやっかいなのは、フキハラ加害者本人が、相手や周囲に与えている影響に無自覚だったりすることがあるからです。

不機嫌は伝染する


こんな話しがあります。

ある駅前のラーメン店。

中年の男性客が、味噌ラーメンの食券を買ってイスに座りました。

初老の店主が「味噌ラーメンでよろしいでしょうか?」と聞くと、

その客は、しかめっ面をして、
「食券見ればわかるだろうが!いちいち確認するんじゃねーよ!」
と店内に響き渡るような大きな声で伝えた。

店主は、ラーメンを作っている20代のスタッフに、うっぷんを晴らすかのように「おら、何ちんたらしてるんだ。とっとと作れ!」と吐き捨てるように伝えた。

スタッフは「なにキレてんだ!?」と腹が立った。
この職人は、帰宅時にも、ムカムカした気持ちは収まらなかった。

家に帰り、ビールでも飲んでストレスを発散しようと、冷蔵庫を開けるが、ビールがない。そこで妻を呼びつけて、「おい、ビールがないじゃないか。おれが疲れて帰ってくるというのに、どういうことだ!」と怒鳴った。

激しい剣幕の夫に、言い返すこともできず、ダメージを受けた妻は、子どもが、苦手にしていうトマトを残しているのを見つけて怒鳴りつけた。

「なに、好き嫌いしているの!残さず食べなさい!」

子どもは翌日、小学校で友達に因縁をふっかけてケンカになり、母親が呼び出された。

担任の先生が、子どもに事情を聞いたところ、昨晩母親に怒鳴られたことにむしゃくしゃしていたとのことだった。

さて、いかがでしょうか。最初のラーメン店の客の不機嫌が、回り回って、子どもにまで影響を与えた訳です。

不機嫌の伝染は科学的に証明されている


慶應大学教授で、脳科学の研究者である満倉靖恵さんによると、
脳波研究から、不機嫌が脳からダイレクトに脳波を介して、まわりにいる人に伝わるということが、分かっているということです。

本人の意思や意図とは関係なく脳の発する「オーラ」を、
満倉さんは、「ノーラ」と呼んでいます。

自分まで嫌な気分になるのは、この「ノーラ」の仕業です。

ラーメン店の事例では、ネガティブな言動が原因でしたが、直接何か言われなくても、ノーラの仕業によって、近くに不機嫌な人がいるというだけで嫌な気分になるのです。

なお、満倉さんの研究によると、「フキハラ」被害者のほうが、加害者よりも「ネガティブな感情」が続くということが分かっています。

その理由については、加害者は、自分のストレスを認識しているので、その対処が取れる一方で、被害者はいわば「もらい事故」のような形でストレスを受けているぶん、自分のストレスに気づきにくく、そのせいで、ストレスを解消するための行動を起こしにくい、ということがあるかもしれないと、満倉さんは説明しています。

夫婦は身近な分、フキハラの被害を受けやすいです。

さて、あなたは、僕のように、パートナーのフキハラの被害者になっていますか?それとも、加害者になっていないでしょうか。


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