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子どもと親と境界線があいまいであることが、家族の問題を引き起こす

世代間境界とは

家族心理学に基づく心理療法を家族療法といいます。
家族療法家のミニューチンには、世代間の境界線の大切さを主張しています。

世代間境界

夫婦世代、子ども世代、祖父母世代がまとまっており、さらに、他の世代との間で線が引けているかということです。

境界線といっても、実際に目に見えるものではありません。
心理的な境界線です。

ミニューチンによると、家庭において、世代間の境界が明確であることが望ましく、あいまいであると、家庭内に様々な問題が生じやすいとしています。

親世代と子世代の境界線の例


親世代と子ども世代を例にとって考えてみましょう。

境界線が明確であるというのは、家族の大切な方針に関して、親に決定権がある状態です。例えば、お金の使い道、家族の居住地、旅行先などに関してです。

まったく、子どもの意見を聴かないということではありません。例えば、夏休みの旅行先について、子どもの意見に耳を傾けつつも、最終的には親が決める。これは世代間境界は明確であるといえます。

逆に、家族の決め事について、何でも子どもの意見を尊重するとしたら、それは世代間境界はあいまいであるといえます。

普段のやり取りについても、家族の中での大切な情報共有を、夫婦だけの会話を通じてしているとしたら、世代間境界は明確であるといえます。

一方で、子どもが、親である夫婦の話をすべて聞いていたり、夫婦の話が、どちらか、また両方が伝える形で筒抜けであるとしたら、世代間境界はあいまいであるといえます。

世代間境界と家族内の問題との関係性


なぜ、世代間境界があいまいであると、家族の中で問題が生じるのでしょうか。今回は、子どもの問題を例に取ってご紹介します。

世代間境界があるというのは、家族内の上下関係であり、秩序があるとといえます。

秩序があると家族関係が安定するのです。健全な上下関係があることで、子どもは安心して、親に甘えることができます。

しかし、その秩序がないと、子どもは精神的に不安定になります。その不安定さが心の問題として症状として表れたり、不登校になったりすることがあります。

家族内で問題がある子どもが暴走族に暴力団に子どもが入る心理も、世代間境界で説明ができます。

暴走族や暴力団は、行動は極めて不健全ではありますが、組織の中に上下関係があります。ある意味それは心理的な安心感が得られるのです。

家族内不和の子どもが、暴走族や暴力団で居心地の良さを感じるのは、そのような心理的要因があるのです。


さて、あなたの家族は、親世代と子ども世代との間に明確な境界線は引けていますでしょうか。

もし子どもがいないということであれば、自分達の親(祖父母世代)との境界線が引けているかどうか、確認して頂きたいです。


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