こんな時だからこそ。いつもと一味違う“おうちでお花見”のススメ
この季節の楽しみといえば、暖かい春の光のなかで桜の木を眺めるお花見。空気のなかには春の香りが芽生えていて、すこし鼻がむずむずして、ぼーっとして眠くなる。そんなのんびりした時間に、みんなでお酒を飲んだり、静かな夜桜の下で語り合ったり・・・。春、大好きです。
でも、様々なイベントが中止や延期を余儀なくされている昨今。桜祭りの中止やお花見の自粛など、さみしいけれど仕方がない状況です。
わたしたちparkERsは、花や緑を使って室内を中心に公園のような心地よい空間をデザインしています。室内で過ごしていても、天気や季節を感じるきっかけを作りたい。だから、そんな大変な状況だからこそ、室内で花や緑を見てすこしでも心やすらぐ時間を過ごしてほしい…!そんな想いから、今週はいまが旬の「桜」にフォーカスし、“おうちでお花見”特集をお送りします!
「花屋で桜の枝ものを売ってるのは見かけるけど、いろんな種類があってどれがいいのかわからない。」「どうやって生ければいいか分からない。」そんな方に、おすすめの桜やお手入れ方法をお知らせします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
やってきたのは、青山フラワーマーケット 南青山本店。表参道駅A4出口すぐにあります。入ってすぐのディスプレイでは、春の花が軽やかにお出迎え。
淡いピンクのスイートピーや、ふんわり広がるラナンキュラス。春の花ってほんとうに可愛いですよね。
好みや気分に合わせて桜を選ぼう!
まずは、今日の店頭に並ぶ何種類かの桜をご紹介します。ひとくちに桜と言っても、よく見るといろんな種類があるんですよ!お花見で見る大木の桜とはまた違う魅力のある枝ものの桜。さっそく見ていきましょう。
啓翁桜
薄紅色の小さな花が健気な啓翁桜。
「桜」と聞いて想像するような王道のイメージに近い花は
「春が来た!」と一目で感じさせてくれます。
花のあとは葉桜まで楽しめるので、季節の移り変わりを感じるのにぴったり。
ひより桜
すこし濃いピンク色で、可愛らしい印象のひより桜。
写真はまだ咲きかけですが、
開くと細い枝の先に密に花が咲き乱れとても華やかです。
吉野桜
白っぽい花をつける吉野桜。
大きな枝もので出回ることが多く、ボリューム感が楽しめます。
力強い枝ぶりが魅力的。
彼岸桜
淡く、白っぽい可憐な花をつける彼岸桜。
おしゃれな印象で、モダンなインテリアにも合いそう。
八重桜
花びらがいくえにも重なって開く八重咲きの桜。
小さくて柔らかい花がふんわりと咲く様子が、春の軽やかな風のよう。
一重の桜は花が散ってから葉が出ますが、
八重桜は花と葉を一緒に楽しむことができます。
以上が、本日南青山本店に入荷していた桜でした。桜の品種はかなり多く、栽培されているのは200種とも300種とも言われています。花屋の店頭に出回っているものだけでも40種以上はあるそうなので、ぜひお近くの青山フラワーマーケットを覗いてみてください。
力強くダイナミックなもの、可憐なもの、可愛らしいもの・・など、好みやその日の気分に合わせて、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか?
桜の枝のお手入れ方法
桜に限らず、枝ものは切り花に比べてたくさん水を吸います。水は多めに入れましょう。枝の切り口にハサミで縦の割れ目を入れると、水を吸いやすくなります。
あまりやったことのない方には、力のいる大変な作業かもしれませんが、ひとつひとつ手をかけることが豊かな時間に繋がるのではないか?と私は思います。
青山フラワーマーケットオリジナルのハサミもオススメです!
乾燥に弱いので、エアコンの風が直接当たる場所は避けたほうがベター。涼しいところに置いた方が長持ちします。また、こまめに水換えをしてあげるのも、長く楽しむコツです。
桜の楽しみ方
「大きな花びんにたくさん生けるのはちょっとハードルが高い・・。」という方でも、室内で桜を楽しむことができる生けかたをご紹介します。
小ぶりな花びんにささやかに
ベルギーのメーカー「HENRY DEAN」のガラス製フラワーベース。
和風なイメージがある桜ですが、
このベースに生けるとまた違った表情を見せてくれます。
深みのある明るい青が、桜のピンク色と合う!
ピンクベージュ系と合わせてもかわいい。
毎年人気の鉢もの
贈り物にも人気な鉢ものの桜。
小ぶりですが生命力があって、ひとつ置くだけで豊かな時間を演出してくれます。
日当たりの良い場所に置いて手入れをすれば、葉桜や紅葉が楽しめるうえ、
来年もまた花を咲かせることも夢ではありません。
お気に入りの花と合わせて
桜は他の花と合わせて飾るのも、素敵。
写真では、「そら」という品種の「和ばら」と一緒に生けています。
桜を使ったブーケを買って、そのまま生けるのもオススメ。
花びんがない!という方は、そのまま飾れるアレンジメントも人気です。
開いた紅茶の缶や、グラスやティーカップ、空き瓶に飾ってもOK。自由に、花のある時間を楽しんでみてください。
parkERsの空間にも「桜」
青山フラワーマーケットの店舗デザインチームから派生し、日常に公園のような心地よい空間をデザインするparkERs。室内でも季節の移り変わりを感じていただくため、花屋の感性を生かした空間演出もしています。
「桜」をコンセプトにしたこちらの空間。まさに今が旬の桜の枝を生けさせていただきました。桜が生けられているテーブルの中に入っているのも桜の枝。このテーブルのデザインもparkERsが手がけています。
室内で豊かな時間を過ごすために
わたしたちparkERsは、都会で室内にいても季節や天気の変化を感じられるようなデザインをご提供しています。
昨今の状況は厳しく一刻も早い終息を願うばかりですが、そんな中で少しでも安らかな時間を過ごせるようなお手伝いを、花や緑を通してできればと思っています。
農林水産省でも「花いっぱいプロジェクト」に取り組むなど、こんな時だからこそ自宅や職場に花を飾ろう!という動きも見られています。
まずはぜひ一本の桜から、“おうちでお花見”楽しんでみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
parkERs ブランドコミュニケーション室
矢崎
お花見が1年でいちばん好き。2番目がビアガーデン。