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【 ZINE REVIEW 】 COLLECTIVE エントリー ⑲ taro 『taro's zine vol.1』(東京都渋谷区)

COLLECTIVE のような公募展をやっているといろいろな人が申し込んでくれますね。会ったことないのに、なんだか会ったことがあるような気持ちになれたり、一方的に知り合いみたいな気持ちになれてたのしいです。あと、脳内で旅行できたり。インスタの中だけで知っていた人(ファンでしたって人)なんかがエントリーしてくれたりすると嬉しくて飛び上がってしまいます。

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今回紹介するイラストレーターの taro さんも、パークスタッフがずっと好きだったイラストレーターさんなのです。

紙ならではの質感と大きさで楽しんでもらえたら

イラストを少しでも多くの人に見てもらえたらと制作された ZINE『taro’s zine vol.1』は、その名の通り taro さんによるイラストが収録されたタブロイドサイズの1冊。確かにインスタだと見る側のサイズ感覚が麻痺してしまうし、せっかくの絵の世界が限定的になってしまう。ZINE なら、ページを広げるワクワク感、絵が現れる喜びを味わえる。部屋にも飾れる。シンプルな考え方だけれど、スマホ中心の生活を送っていると意外と気づけない盲点だったりもするなと。A5サイズに捉われてしまいがちな作品集が多い中、タブロイドサイズというのもまたGOOD。しかも taro さんの絵はこの大きさになってみると改めてかわいいなと実感する(たまらん)。COLLECTIVE に来たらぜひ1度広げてみてください。

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イラストレーションの最大の難関とも言えるのが『目』。中でも『目が点』系のイラストはいま血で血を洗う戦国時代(きっと何人か殺されてる)。やれ誰に似てる、誰の方が有名、目の位置が微妙に違うだの、微妙にまぶたがあるだの、Y だの N だの O だの U 。まぁ言ってたら正直きりがない(そんな僕はジュリアン・オピー1択)。もう食傷気味だよこのタッチと思ってた瞬間、taroさんは戦場に迷い込んだ1匹の子犬のようにぼくらの目の前に現れました。ほかの誰にも似ていない絶妙なバランス感覚で乗った2つの目。ページを開くたびに、その『目』に吸い込まれていきそう。涙を流す女の子の絵を見た時に、こんなに感情豊かな点(目)は見たことないかもと思ったほど。とてもすてき。平成の原田治が現れたのかと思ったくらい。

taro というペンネーム。描かれたモチーフにも、選ばれたモチーフにもセンスのよさを感じる。もっとたくさん絵が見たい。vol.01 ということで、vol.02 も期待。いつか個展も見てみたい。

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インスタを見てみると、絵の発表は今年から? あっという間に人気が出てしまいそうなすてきなイラストレーター taro さんの ZINE 。デザインもすてきなんです。売り切れてしまう前にぜひ。


レビュー by 加藤 淳也(PARK GALLERY)


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作家名:taro(東京都渋谷区)
デザイン事務所にてイラストレーターをやってます。
シンプルな線でカラフルポップなイラストを手描きで描いてます。
https://www.instagram.com/taro_ill
【 街の魅力 】
cityboy&girlな雰囲気。
【 街のオススメ 】
代々木八幡宮 ... 凄い大きな神社じゃないんですが、定期的に行きたくなる神社。緑豊かでのんびりした空気が流れていて、行くと心がおちつく素敵な場所です。祭りの時はこんなに入るの?てくらいたくさん露店が出て楽しいです。
http://www.yoyogihachimangu.or.jp




 



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