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【 ZINE REVIEW 】 COLLECTIVE エントリー ㊳ ホシヤマ ヒカリ 『Outline of View』(東京都八王子市)

PARK GALLERY は実はギャラリーなんですが、オフィスでもあり、ぼくの自宅でもあります。賃貸ですけれど。2階で仕事、3階に住んでいます。朝起きて、1階に降りると、自然光に照らされた作品が壁に常に展示されている、というのはなかなかいいものですよ。作品から活力をもらいます。夜はみんなが帰ったあと、ひとりお酒を飲みながら作品を眺める。こんな贅沢な時間はないなと思います。いまは ZINE の展示中なので、パラパラと作品をめくって楽しんでいます。

2階のデスクまわりにも好きなアーティストの作品を飾ってます。飾ると言うか置いておくくらいしかスペースはないんですが、いつでもクリエイティブな気持ちになれるように、もしくはもっと自由でいいんだよって思えるように。どうしてもクライアントワークをしていると、無難な方向に、無難な方向にと進んでしまうので、そんな時の自分を律するために、いつも目に見えるところに作品を並べてます。心への栄養というか、絵を飾るの、オススメですよ。

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モチーフを決めることなく、きれいだと思う色や線を組み合わせながら1枚の絵を完成させる

今日紹介する ZINE『Outline of View』の作者、イラストレーターのホシヤマヒカリさんの作品も、常に目の届く位置に置いてあります。自由気ままなドローイング、爆発するような色彩感覚。感性がかたく凝り固まったときに眺めています。主に絵の具で、モチーフを決めることなく、きれいだと思う色や線を組み合わせながら1枚の絵を完成させるホシヤマさん。『Outline of View』は、そんな彼女の作品集とも言える1冊。花瓶やキャップ、観葉植物などの具象的なものから、不思議な模様のような抽象的な線も交えながらホシヤマワールドが広がっていきます。

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ぼくが好きな絵は、音楽が聞こえてきそうな絵。ホシヤマさんの絵からも賑やかなポップスが聞こえてきそうな感じ。筆がリズムを刻んでいるみたい。色がメロディのよう。重なった筆が、ライブ感を生んでいて見ていて楽しいです。

いやーそれにしても本当に自由に好きに絵を描いている感じが伝わってきて、うれしくなる。抽象的な絵も、何を見て描いたのか想像したくなる。本人と一緒に答え合わせするのも醍醐味ですね。


レビュー by 加藤 淳也(PARK GALLERY)


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作家名:ホシヤマ ヒカリ(東京都八王子市)
多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒。
主に絵の具でのんびり制作しています。モチーフはあんまり決めずに綺麗な色だなと思う組み合わせを探しています。
https://www.instagram.com/hikari_po
【 街の魅力 】
適度な人口密度
【 街のオススメ 】
洋菓子店 pomie ... 近所のローカルなケーキ屋さんで通りかかるといつも可愛いケーキが沢山売られていてつい買ってしまう。おいしい。
https://pommier-pastryshop.business.site

      


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