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乗らない選択

2009年7月に心源性脳塞栓症で倒れて左半側麻痺になってしまった夫。
日々リハビリしながら2年が経過したころに、行動範囲を広げたいということで2年もの間ガレージで置きっぱなしになっていた愛車に乗る決心をした。

2011年6月ごろに障がい者になって初めて免許の更新のため適性検査を受け合格。7月終わりに片麻痺の人用の教習所を紹介してもらい8月9月と教習所に通う。

教習車は片手でも使えるようにハンドルグリップが装着されていて、それと同じものを注文し車に取り付けてもらった。

※下記は教習所でも様子の記事です

ハンドルグリップ届いた

ハンドルグリップ^0^

あれまぁ

補助具

実際に路上でも練習をした。仕事仲間のNさんが週に何度か仕事が終わると駆けつけてくれて同乗してくれた。

以前住んでいた神戸の自宅から神戸空港まで片道30分弱の夜のドライブ。
空港のカフェでしばしの休憩をしてから帰路につく。

そんな練習をしたにもかかわらず、すぐに運転することを断念した夫。

ちょうどメディアで高齢者の運転について問題になっていた頃だった。

元気なころは車であちこち連れて行ってくれた夫。
免許はあるがペーパードライバーの私を会社までよく迎えに来てくれた。
わたしは緑内障で視野が徐々に欠損し、最近ではやや難聴(多分老化現象)にもなってきたので免許は2018年に返納した。

65歳以下なので返納してもなにも特典はないけれどいいのかな?
親切な係員の男性に何度も確認された(笑)
運転履歴証明書を発行してもらい、いざという時の印籠替わりにしている。

夫が車に乗るのを辞めた理由は事故を起こす確率が高くなるので誰にも(自分にも)迷惑をかけたくないから。
70歳になる前に運転することを辞めた夫。
タクシーに乗ればどこにでも行けるし、車のメンテナンスも必要なくなるから楽でいい、そうポジティブに言い切る。

誰かに迷惑をかけるかもしれないと少しでも考えることが出来れば、運転を辞められない高齢者も減るかもしれないなぁと思う。

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