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「note」のビジネスについて考える

「noteのビジネスについて考えたことないなぁ」

毎日書いているんだからちょっとは知っときたいなぁと思い、noteのビジネスについて調べてみました。今日は自分なりにまとめた記録です。

※あくまで個人的に考えたものです。


▼noteのミッション

noteのイベントでも繰り返し言われていることですが、

note株式会社は “だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。“をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。

続けられるようにする。“というのがポイントだと思っています。noteは、つぶやき・写真・文章・動画などどんな発信でもできる器の広いプラットフォームとなっていて、発信のハードルが低いです。他にもクリエイターが続けやすい細かい配慮がされており、「はじめやすく、続けやすい環境」になっています。


▼noteのビジョン

noteのビジョンはこうです。

noteがあることで、人々は本当に伝えたいことに専念できるようになる。

子供は誰でも無邪気に好きなように創作活動をしていますよね。私も子供の頃に何時間もかけて綺麗な泥団子を作った思い出があります。でも大人になればそうはいかない。

「お金になるのか?」「意味があるのか?」
など誰かの評価を気にするようになる。

ここでいう「本当に伝えたいこと」は、他人の評価に左右されない心からの伝えたいことなんだと考えています。

noteにはランキングも広告も何もない。記事がどれだけ見られたかを確認できるダッシュボードは非常にシンプルで、使う人によっては頼りないと思う。でも、それらは自分が本当に書きたいことを阻害するものだから必要ない。

実際、自分の心の言葉がスラスラと書けるのはその環境のおかげなんだろうな。


▼noteのバリュー

ミッションを実現するための行動指針として6つのバリューを設けています。

・クリエイター視点で考えよう / Creator First
・多様性を後押ししよう / Promote Diversity
・クリエイティブでいこう / Be Creative
・つねにリーダーシップを / Leadership
・すばやく試そう / Try First
・おおきな視点で考えよう / Think Big

順番にもこだわりがあります。

第一の「クリエイター視点で考える」は、noteはクリエイターによって成り立つからこそです。彼らが心地よく発信できる環境でないといけない。ここが一番最初に来るのは当然です。

第二の「多様性の後押し」は、多様性があることで豊かな創作が生まれるためです。みんながみんな同じ考えを持っていては、新しい創作は生まれない。様々なバックグラウンドを持つ人が集まるからこそ、面白いアイデアが生まれてくるんです。

第三の「クリエイティブでいこう」は、困難な状況を前向きに楽しんで乗り越えようという意味です。問題が起こったときに、誰かのせいにしたり、環境のせいにしたり、見て見ぬ振りをするのではなく、「どう解決しようか?」と考える意識を持とうということです。

第四の「つねにリーダーシップ」は、当事者意識を持って行動すること。例えば、クリエイターが好きだから売上は無視していいというのは間違っていて、収益という基盤があるからこそ創作活動に専念できる。あらゆる事柄に対して、自分ごととして考えて行動しなさいということですね。

第五の「すばやく試そう」は、どんな施策も結局は世の中に出してみないと分からない。スピード感を持って試してみて、結果は市場に判断してもらうという考え方ですね。

第六の「大きな視点で考えよう」は、中長期的な考え方をしようという意味です。先日、noteのドメインを「.com」に移行しました。これは開発の手間もかかるし、クリエイターの不便にも繋がる。短期的に考えれば良いことなんて何もありません。それでも実行したのは大きな視点で考えたときに必要だったから。グローバルに広がる未来を考えればこの改修は不可欠でした。短期的な利益を求めるだけでなく、より遠くの目標を持とうということですね。

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▼noteのビジネスモデル

note株式会社がいくらクリエイターを大切にすると言っても収益0の慈善事業では、いずれガソリンが切れてしまいます。noteがミッションを達成するために、どのようなビジネスモデルを設計しているかを考えてみます。

ベースとして考えるのは下の図です。
CXOの深津さんが作成した「noteの成長モデル」です。

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作家が増えるとコンテンツが集まって、コンテンツが増えるとユーザーが集まる。ユーザーが増えるとコンテンツがバズって、バズるとまたユーザーが集まって、ユーザーが集まるとPVが増えて、PVが増えると売上が増えて、売上が増えると作家が集まるというのがグロースのサイクルです。

このサイクルが回り続けることでnoteは成長し続けます。
シンプルでわかりやすくて素晴らしい!

ちなみに、noteの経営会議では売り上げについて話すことがほとんどないそうです。それはこのビジネスモデルが適切に運用されれば売り上げにつながると知っているから。売り上げを強く意識せずに働けるのは素直にうらやましいです。

そしてこの循環を回し続けるために、企業とのコラボも行っています。

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左上の「クリエイター支援プログラムパートナー」は、60社以上の企業と提携しており、クリエイターの作品が世に出る出口を増やすためのものです。ちなみにnoteはお金をもらっていないんだそう・・・すごいな〜。

このようにnoteの中の人が、企業やクリエイターに対してnoteの魅力をアピールすることで、より多くの方々にnoteを知ってもらい、利用してもらう。それがビジネスモデルを拡大させることにつながります。


▼おわりに

企業のビジネスモデルを考えるときに、お金の流れを考えることは基本だと思いますが、noteに限ってはお金を強く意識しなくても良いように整えられているように感じます。

むしろ、「クリエイターが喜んでくれるか、書きたいものを書けるのか」ということに意識を向けられるビジネスになっている。お金は無視してはいけないが意識しすぎても良くない。noteはそれが上手くバランス取れている気がします。いやー良い会社ですね。


ここまで読んでいただきありがとうございました!

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