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なぜアメリカが社会主義を求めるのか?

アメリカは資本主義の象徴国です。

農業、工業の集団化を積極的に進めて大量生産大量消費を実現し、急速な経済発展を続けてきました。また、資本主義を守ることにも積極的でした。東西冷戦時代には旧ソ連の社会主義が世界各国に波及しないようにヨーロッパ各地に(経済発展のための)ドルをばらまくほどでした。

そんなTHE・資本主義国のアメリカですが、実は社会主義思想がじわじわと広まりつつあります。大統領選挙でのバーニー・サンダース氏の躍進です。彼は「民主社会主義」を掲げており、その方針は国民皆保険、国立大学の無償化など極めて社会主義的な政策です。しかし若者を中心に支持が広がっています。

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最新の投票数を見るとトップのバイデン氏の代議員(613人)に迫る勢いでサーンダース氏の代議員数(540人)は伸びています。社会主義国アメリカが現実になるかもしれないと思わされます。なぜ社会主義を支持するのか?その背景にはアメリカの広がり続ける格差問題があります。

上の動画は2016年に公開された動画ですが、今の広がり続ける格差を象徴しています。トランプ大統領は貧困率低下や賃金上昇といったアメリカの表だけを象徴的にアピールします。でも実情は違います。裏側には消えた中間層と金のない貧困層が存在しているのです。

料理の宅配の仕事をしているが家賃が払えずに1年以上車で生活する人がいます。家賃が10年間で約50%増加したためテント暮らしが都市部に広がっています。社会主義をめざす団体の会員数はトランプ政権誕生後に10倍以上になりました。

池上彰氏はとある番組で2020年は「格差」の年だと言いました。カンヌ国際映画祭のここ数年の受賞作品「パラサイト 半地下の家族」「万引き家族」「わたしは、ダニエル・ブレイク」などどれも格差を描いています。去年話題になった映画「ジョーカー」もまた格差を描いています。

世界の歴史は点ではなく線でつながっている。世界が封建社会から資本主義社会になったように、次は社会主義社会かもしれない。

最後にもし時間があれば下の動画を見てください。人々がサンダース候補に熱狂する理由がよくわかります。


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