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余った洋服の行き先6選

近年、服の生産量が急増しているのはご存知でしょうか。

ユニクロをはじめとするファストファッションの流行によって世の中に流通する服の量が急激に増加しているのです。1990年は20億点だったのに対し、2016年にはやく37億点と2倍近くまで増加しています。ですが人一人が生きるのにそれほど多くの服は必要ありません。

余った服は何処へ消えていっているのでしょうか。

行き先1:焼却処分
最も定番の行き先かつ、最も環境へ負担のかかる行き先です。数年前、バーバリーが洋服を大量に焼却処分していることが問題となりました。バーバリーのようなブランドイメージを大切にする企業は自社の製品が世の中に流通しすぎること、安い価格帯で広まることを問題視しています。そのため、余った服は人目につかない場所で処分するしかないのです。

行き先2:安い価格帯
今、日本で人気の行き先です。服の在庫処分業者「ショーイチ」は在庫が大量に余った製造会社から格安で買い上げてブランドタグを切り落として販売します。買取金額は定価の1割ぐらいですが、多くの業者が契約しています。服の二次流通マッチングサービスを運営する「ウィファブリック」は、製造業者の余った服とそれを自社で販売したいショップをマッチングするサービスを運営しています。

下の動画は「ウィファブリック」の事業動画ですが、現代の服の問題をよく表しています。

行き先3:リメイク市場
じわじわと人気が出ているのがこの市場です。誰も着ない服をリメイクして一点ものとして販売する市場です。大手セレクトショップのビームスは2017年10月に倉庫に眠ったままの服をリメイクする「ビームスクチュール」を立ち上げました。他にも次世代の洋服お直しサービスを運営する「Salon du reDESIGN」では、タンスの余った服から全く新しい服を生み出して販売しています。個人でも洋服お直しをして販売する人はいます。

行き先4:昭和ビンテージ
昭和時代の洋服は全てオーダーメイドの一点もの。そんな古き良き昭和の洋服を専門に取り扱うショップがあります。昭和時代の服を引き取り、洋服が持つ物語とともに販売しています。古いものを古いまま販売する手法もあるんですね。

行き先5:支援
ユニクロのリサイクルボックスを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。ユニクロが不要になった服を引き取り世界の服が必要な人々へ届けるサービスです。ユニクロ以外にもZARAでもこうしたプロジェクトを行っています。

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行き先6:リサイクル
着ることができない洋服はリサイクルに回されます。無印良品では「BRING」という活動をしており着られなくなった洋服をエタノールなどのエネルギーとして再生させています。ユニクロでも服としてリユースできない約20%ほどの洋服はエネルギーとして再利用されています。

服の行き先として6選取り上げさせていただきました。これ以外にご存知の方がいらっしゃればコメント等いただけますと幸いです。

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