【第1話】休校中に先生たちって何しているの?
今日のネットニュースやテレビのニュースでは早速、学校が休校になった様子を画像や映像を通して報じていました。
主に子供たちや保護者側がクローズアップされていていましたね。家庭学習や民間企業が無償提供している学習ツールを使って頑張って勉強している子供たちがインタビューされていました。
一方そのころ先生は?と思った方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、子供たちが休校の中、先生たちが学校で何をしているかを紹介したいと思います。
完全に僕の昨日、今日の行動日記だと思って読んで頂ければと思います。
ただ、大体は一般的な学校の状況と合致していると考えます。
一つ目は保護者への電話です。
昨日は一日中、保護者への電話掛けでした。
僕たち教員の第一の仕事、職務は生徒の安全を確保、確認することです。教科を教えることではありません。
過保護と言われるかもしれませんが、きちんと家にいるかを確認し、体調を確認し、問題なければ、今後のスケジュールの確認、課題内容や目的の共有、課題をやり遂げることでどんなメリットがあるかの確認などを生徒本人と保護者と行いました。
在宅率が高い今こそ、保護者と話す絶好のチャンスと捉えて、世間話から、お子さんの学校での最近の出来事、期末試験の結果まで1家庭10分~15分程度話しました。クラス人数は約30人いるので、15分×30家庭=450分、約7.5時間、これを2日間かけて行っています。しかし、あと5家庭くらい残ってしまいましたので、明日も含めて合計3日間でやり切るつもりです。
二つ目は期末試験の採点です。
僕の担当科目は英語なので、英語の試験の採点をしました。4クラス分、枚数にして約150枚程です。
個人的に採点は、生徒たちの理解状況の確認や、作成者の自分が問いたかった内容がきちんとレスポンスされているかをチェックするのが楽しいので、先週の土曜日と昨日と今日の3日間で終わりました。
でも切りのない作業にもなりかねないので、15枚採点して休憩、このセットを繰り返してやっていました。どの先生も採点は神経を使う仕事なので、一気に丸付けはしません。自分なりの区切りをつけて行っている先生が多いです。
三つ目は成績の入力、出力です。
僕の勤めている学校は成績入力はエクセルファイルととあるソフトウェアを使っています。
入力の項目が多くて大変です。
特に今回は学年末なので入力や出力をしなければいけない項目は以下のように多いです。
➀:期末試験の点数の入力
②:3学期内の授業点(小テストや授業態度など)の入力
③:➀と②を反映させた成績(5.4.3.2.1)の出力
④:①②③を反映させた年間成績の出力
四つ目は新入生を迎える準備です。
本来ですと、どの学校も4月より入学する生徒さんたちの「新入生登校日」のような日が3月中に設けられており、そこで入学式までに用意しておく物の確認、春休みの課題の配布、その他の諸連絡などができるのですが、それも中止になっている学校が多いと思います。ここはあまり報道されない分野ですね。
何を郵送物の中に入れるか、手紙の文言はどうするか、試行錯誤しながら、3月中旬には送付完了できるように動いています。
五つ目は卒業式の準備です。
中止の学校も多いと思いますが、規模を縮小して教職員と生徒のみで行う学校も多いと聞いています。うちの学校もその一つです。
普段なら取り行う「卒業式予行」もなく、ぶっつけ本番で行います。
・入場ルートの確認
・式次第の設定
・保護者へのネット配信の準備
3年生の先生方が中心となって行ってくれています。幸い私は2年生担任なのであまり携わってはいませんが、体育館の椅子の配置などお手伝いさせて頂く予定ではいます。
ざっと書いてみましたが、こんな感じですね。
学校に生徒はいなくても、生徒のために動いているということを知って頂ければと思い、このブログを書きました。
ただ誤解しないで頂きたいのは、「先生は大変なんだぞ」「先生は頑張ってるんだぞ」アピールではなくて、あくまで主役は生徒と通わせてもらっている保護者であるということです。
彼らへの感謝の気持ちを忘れずに、明日も続きの電話掛けと、採点に頑張ります。
次回の【第3話】は「生徒にコロナ休校時の課題を出すときに気を付けていること」をテーマにして書いてみようと思っています。
お楽しみに!!
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