僕は講師として「隙のある」人間であり続けたい【part 2】

昨日の記事の続きです。

昨日の内容のまとめとしては、

講師への畏怖の念から、生徒は言われたことは正しいと思い込んでしまう傾向があるため、生徒の主体性を損ねてしまう恐れがある。なので、
①生徒が、自分の主張に不安だったとしても、思い切って言えるようにするため
②僕自身が生徒から学ぶ姿勢を失わないようにするため

僕は「隙のある」人間であり続けたいと思っている
と言った流れでした

詳しい内容はこちらをご覧下さい。

それでは前回の記事で最後に伝えた、生徒の主体性を育むために僕が上記スタンスを取る理由について、パラリアでの指導の様子を絡めて深掘りしていきます。

①生徒が自分の主張に不安だったとしても、思い切って言えるようにするため
(間違いを恐れずに言える雰囲気を作る)

多くの生徒は、集団授業の構造的な問題で、自分の意見を伝える機会が少ないと思います。

学校の授業中に「これ分かる人ー?」と先生から質問されたことに対して、
嬉々として答えようとしていた人はそこまで多くないと思います。

正しいと思うことも言いづらいのに、ましてや意見の正当性に不安があり、その場で間違ってしまったら、、
その後発言しにくくなってしまう人は多くなると思います。

その点を解消するために、生徒が
「伝える相手は講師だけれど、自分の意見を言うときは対等でいてくれる」
と認識してもらうことが大事だと思っています。

例として、
パラリアで学習計画を立てる際、話し合った末、生徒から主張した学習方法の提案は尊重していったんやってみてもらいます。

その方法が上手くいったら生徒のお手柄で、そのまま継続していく。

上手くいかなかったら、なるべく僕の意見は伝えないようにしつつ、どうして上手くいかなかったのかを言語化してもらって、修正して次の学習に活かすように一緒に話しています。

②僕自身が生徒から学ぶ姿勢を失わないようにするため
(余計なプライドを作らない)

僕は生徒よりも長く生きているため、総合的な経験値は生徒よりも多いです。

ですが、生徒が知っていて、僕が知らないことはいくらでもあります。


以前、パラリアにサッカー観戦が好きな生徒がいて、プロサッカークラブの協賛について教えてもらいました。普段はあまり話すことのない生徒です。

その中で、楽天がバルセロナ(海外の強豪クラブ)の協賛になっている話を聞いて僕が驚いたのを覚えています。

そこから、「日本のクラブチームの協賛や、海外の有名プレイヤーをオファーしている日本のサッカークラブは日本の大手企業が協賛しているが、そのチームはガンガン勝てているわけではない。元々のチームのスローガンと合わないことが要因だと思った」と、話してくれました。

この話から、「視聴者層のメインは海外なはずなのに、楽天は海外のサッカーチームでも宣伝効果があるのか」「一般企業での引き抜きも同様の状況になってしまうのだろうか」と、話を広げていきました。

知らない知識を知る時に、そこに年齢は関係ないと思っています。

生徒を下に見てしまうと、そう言った話を素直に受け取れないと言いますか、学びに昇華できないと思います。

それに、生徒は聞く態度も見て、次回以降も話そうと思えるのかそうでないかを決めていくと思います。

講師側の聞く姿勢が、生徒の主体性を育むか奪うかに影響すると考えたら、僕は関心を持って聞く方を選びます。


理由はわかったけど、じゃあそもそも「隙がある」とは何か?と思った方。



…僕も書いてる途中にそう思いました(笑)


自分だけが分かっている体で話を進めるなんて、指導者としてよろしくないですね。。狙ってるわけではなく、「隙がある」の自分の考えを伝え忘れていました。。

ということで、次回に「隙がある」ことについて書いて、この話題はラストにします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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