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6月に勉強のやる気が下がってしまうのはなぜか(3104文字)

コロナがあろうとなかろうと、6月はどうしても勉強に身が入らない受験生が多いです。6月にだらけてしまう理由と改善方法について書きます。

こんな方に向けた記事です

●ゴールデンウィークまではやる気があったのに、そこからどんどん下がってきて今ではモチベーションがかなり低い
●4月・5月ほど頑張れていない自分を自覚してしまい焦っている
●焦っているのになかなか勉強が捗らない


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理由1:模試や学校のテストが少ないから

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まず単純な理由として、外部模試が他の月と比べて圧倒的に少ないことです。あったとしても超難関大用の模試だったりします。

<参考>2019年度の模試日程まとめ


学校のテストは学校によって様々ですが、今年に限って言えばコロナの影響で、6月中旬~下旬にかけて授業が再開する学校が多く、

あったとしても4・5月の課題確認テスト程度の場合が多い。


目標とする模試が1ヶ月以上先になってしまうと、単純にやる気がなかなか上がりません。

1ヶ月以上先の目標に向かってひたむきに、モチベーションを高い状態にキープしたまま勉強できる人は多くはないと思います。


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【対策方法】受験生なら過去問を、高2以下なら大学入試共通テスト(以前のセンター試験)にチャレンジする日を作る
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6月に目標がない時の解決方法は単純で、自分で目標を設定するだけでかなりモチベーションが維持しやすくなります。

どんな目標を立てるかというと、当然、今の自分のレベルに合った模試を自分で用意したりするのがベストではありますが、

そういった融通のきく塾ではなかったり、そもそも塾に行っていなかったりする場合は、なかなか自分にピッタリの模試を準備することは難しいと思います。

(パラリアは、外部模試や学校のテストがない月に、各自のレベルに合わせて専用の模試を設定して実施しています)


そこで、モチベーションに振り切った対策方法として、

受験生(高3・浪人生):第一志望の過去問
高2以下:大学入試共通テスト(以前のセンター試験)

をおすすめします。

受験生であれば、約8ヶ月後に受験する実際のレベルを体感することで、「このままではヤバい」と現実を見ることができます

高2以下であれば、一般的には「難しくない」と言われている共通テストを実際に体感することで、「意外と取れない」ことを体感できます。


逆に、この時点でこれらでいい手応えがある場合、今の勉強法がしっかり実力に結びついていることになります。



理由2:4・5月に頑張ったから

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真面目な高校生によくあることとして、4・5月にかなり頑張った結果、勉強に全力投球する大変さを知ってしまい、

まだ6月だけど、これをあと一年弱続けていくのか。。

と、険しさを自覚してしまうことにより、モチベーションが下がります。


別の捉え方として、例えば4月から本腰を入れて勉強していれば、4・5月のうち、とても集中できた日、とても捗った日が何日かあると思います。

それと比較して、あまり集中できなかった日や捗らなかった日があると、

今日はあまり良くなかったな
もっと頑張らなくちゃダメだ

と、前向きというよりはむしろ後ろ向きに、自分を鼓舞するというよりも自分への期待値を下げてしまうように考えがちです。


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【対策方法】過去の自分ではなく、昨日の自分、一昨日の自分と勝負する
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4月から本腰を入れて勉強を始めていたとすると、4月はかなりモチベーションが高かったと思います。

その時の充実感と、2ヶ月経った6月とを比較するのはかなり厳しいです。

マラソンで例えるなら、スタート直後と中盤の自分の体力を比較しているようなものです。

スタート時の方が当然前向きで、体力もあります。中盤は、前向きな気持ちは持ちつつも、トップスピードを出すこと以上にペースが落ちないことの方が重要です。


そのため、勉強し始めの自分と比較するのではなく、昨日の自分、もしくは一昨日の自分と比較しましょう。

「昨日より良い自分」を毎日続けられたとしたら、それだけで第一志望には受かってしまうでしょう。それくらい、毎日自分の更新していくのは難しいです。


昨日の自分には負けていても、一昨日の自分に勝っていれば、もっと言えば一週間前の自分より良い動きをしていれば、全く問題ありません。

そうすれば、過去最高の自分と闘う必要がなく、自分にがっかりすることも少なくなります。


理由3:まだ先は長く、時間があると思っているから

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4・5月を振り返って、「結構長かったな」と感じる人は

勉強ってこんなもんか

というように、大学受験勉強がどのようなものか少しわかった気がしてきます。

それが油断に繋がり、緊張感が持てなくなったりします。

現役生の場合はまだ体験したことがないので、なかなかわからない感覚だと思いますが、

受験生は夏が過ぎるとあっという間に年末になってしまいます。


具体的には、秋から模試や学校のテストが立て込み、毎週テストを受けるような状態になります。

そのテストの復習や次のテスト(たいていは1~2週間後)の対策をしているうちに、気づいたら11月後半くらいにきています。

そこから今度は共通テストの模試や学校のテストがが立て込み、気づけば12月末になります。


6月が一番ダラダラしやすいですが、こんなに余裕がありすぎる月は6月だけといっても過言ではありません。


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【対策方法】夏の模試で第一志望校でA判定を目指す
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余裕を感じてしまう人のほとんどは、

・目標がない
・目標が低すぎる
・2月までに偏差値を上げればいいと思っている

のどれかに当てはまります。

目標の問題の場合は、第一志望や目標を再設定してください。目標がないとどこまで頑張ったりいいかわかりませんし、目標が低すぎる人はもっと上げないと目標がモチベーションに繋がりません。


一番危険なのは最後の「2月までに偏差値を上げればいいと思っている」場合です。

入試は学校のテストのように、前日や1週間前から頑張ってなんとかなるものではありません。また、合格しなければその大学に入学できませんから、失敗した時のリスクも学校のテストとは比べ物になりません。

自分だけが勉強しているわけではなく、全国のライバルも必死に勉強しているので、夏~秋に伸びてくる層が一定数います。

むしろその人達に抜かれることを前提に偏差値を上げていかなければ、確実に合格できるレベルまで自分を高めることはできません。


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最後に一つ重要なこと:だらけやすい日ほどチャンス


以上のように、6月はどうしてもだらけやすい時期です。

これを逆にモチベーションに変換できた人は強いです。

これまで勉強を頑張ってきたあなたがダラダラしてしまうということは、全国のライバルもかなりダラダラしています。

つまり、今勉強を頑張ると、ライバルと一気に差をつけられる可能性が高いです。

秋以降になると、ライバルも勉強が上手になっていくので、なかなか学力差はつきにくくなります。6月の勉強は、ダラダラしてしまったライバルと確実に差をつけることができます。


自分がダラダラしてしまうことに悩んだら、

ライバルもダラダラしている。今がチャンス!

と考えて、昨日の自分を越えて頑張ってください。



まとめ:6月に勉強のやる気が下がってしまうのはなぜか

理由1:模試や学校のテストがないから
理由2:4・5月に頑張ったから
理由3:まだ先は長く、時間があると思っているから


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。


==PARARIA 春日部校==


==PARARIA 本郷東大前校==


==書いた人==



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