「努力が結果に結びつく」って凄く難しいことではありませんか?
前回、「誰にでも適用できる、絶対に成績が上がる教材、勉強法、塾は存在しない」ことを信じている理由についてお伝えしました。
これらを踏まえ、パラリアでは何を主軸として学習サポートを行っているかについてお伝えします。
「努力が結果に結びつく」これだけでいい
学校の成績が良くなかったり勉強が嫌いだったりする人は、「どーせやったって結果は出ない」という思考に着地していることが多いです。
過去の経験の中で、勉強を頑張ったが結果に結びつかなかったり、勉強以外のことで目立っている友達を羨ましいと思ったり、「頑張っても意味ない」と感じた際、そこで勉強に対する意識を決めてしまっていることもあります。
これは全く自然なことです。自分の行動が無駄になるのは、中高生に限らず人間誰しも嫌なことだと思います。
こういったメンタルブロックを解除するだけでも、すべてが好転します。
自己肯定感(自分に対して「やればできる」と思うこと)が高いだけで、置かれた現状に対する取り組み方も、周囲から受ける影響も大きく変わります。※1
努力が結果にさえ結びついていれば、自己肯定感が低くなる原因をある程度避けることができます。
パラリアは「努力が結果に結びつくこと」にすべてを集中しています
パラリアがどのようにカリキュラムを作成しているか、概要をまとめます。
1.次に目標とする模試・試験を決める
2.各科目で何点取りたいかを決める
3.現状を学力とこれまでやってきた学習方法を把握する
4.取り組む問題集を選ぶor一緒に買いに行く
5.各問題集を「いつ」・「どこまで」・「どのようにこなすのか」を決める
(その他進路の話等、数多くの話題がありますが、必要最低限のもののみ記載しています)
今回はなるべく簡潔に、一つずつ取り上げます。
1.次に目標とする模試・試験を決める
志望校の話は当然最初にしますが、普段は直近の目標となる試験をどれにするかについて話し合います。
志望校合格には、どの試験でどれくらいの成績が必要か等はお伝えした上で、この時の指針は、どの試験が一番やる気が出るか です。
「英検は面倒だけど、定期テストは頑張りたい」・「学校のテストは勝てる見込みが少ないけど、模試で友達を見返したい」等
基本的にすべて受け入れ、それを原動力とします。
また、詳細は省略しますが、特にそういった意向が何もない中高生については、「じゃあ次のテストで1位をとろう」というお話をします。
どんなテストでも、1位や満点を取るメリットはたくさんあります。1位を取るのが嫌な理由等をうかがい、答えきれなければそれが目標になってしまいます。
2.各科目で何点取りたいかを決める
ここでも指針は、何点取れたら嬉しいか です。満点からスタートし、目標点をあえて下げる理由をうかがい、スタッフが納得できなければ満点が目標になります。
学校のテストの場合、初見の問題は基本的に目標点に入れず、指定された範囲からそのまま出るものについてはすべて目標点に含めます。
初見ではない問題は、努力すれば結果が出せるからです。
3.現状を学力とこれまでやってきた学習方法を把握する
目標が決まったので、次に現状把握をしていきます。学力の確認は当然として、「これまでその科目をどのように勉強してきたか」までうかがいます。
ここが最も重要なのですが、詳細は一旦省きます。
4.取り組む問題集を選ぶor一緒に買いに行く
学校の試験であれば、教材は決まっているので飛ばす工程です。模試が目標の場合は、問題集を各科目ごとに選定します。
5.各問題集を「いつ」・「どこまで」・「どのようにこなすのか」を決める
最後にようやくスケジュールが決められます。また、各問題集の取り組み方まで一緒に相談し、何をどこまでやったらゴールかもすべて設定します。
その際、3番で確認したこれまでの学習方法を参考にして、学習方法を複数提案します。その中から本人に選択してもらうようにしています。
そして、わからないことは自分から質問に来てもらっています。
ひとまずなるべく簡単に概要をまとめさせていただきましたが、
こうした手順で毎月、目標とする試験が終わるたびにカリキュラムを再構築します。
ここまでカバーすることで初めて、努力と結果を検証可能なレベルで把握でき、
努力しても結果が出なかったとしたら、その原因が把握できる状態になります。だからこそ改善案が出せます。
(反省と改善方法についても別の機会にお伝えします)
他塾とパラリアの決定的な違い
話しが細かくなってしまったのでまとめます
多くの学習塾が提供するのは、独自カリキュラムという選択肢です。
一方パラリアが提供するのは、その人その人オリジナルの、自分にフィットさせたカリキュラムです。
学習塾が、選択肢(1・2・3・4)を提示するものとしたら、
パラリアはその人の最適解(例えば人によっては1.3、別の人は3.7 等)を一緒に探します。
ある中高生にとって最適なカリキュラムが3.7だっとして、カリキュラム4を提供する学習塾に入れば、かなりいい結果を出せると思います。
3を提供する学習塾の場合、それなりの結果が出て、2、1になるにつれて結果が悪くなると思います。
パラリアは、スタートは2近辺かもしれませんが、右往左往しながら日々改善を重ねることによって、3.7にどんどん近づくようにカリキュラムを作ります。
こうすることで、中高生一人一人の個性、これまでの学習習慣を尊重しつつ、成績を上げることができる状態を少しずつ形成することができると考えています。
長くなってしました。
また別の機会にお伝えしますが、ここまで「努力を結果に」にこだわる理由は、私自身が「努力が結果に結びつくことは難しいこと」と考えているからです。
●まとめ:
個人を尊重しながら学習サポートできる一つの方法は、
一人一人の「より良い」を常に更新し続けることである
===補足・参考文献===
※1 自己肯定感:自らの潜在能力を信じ、よいもだめも含めて自分は自分であって大丈夫という感覚。例えば細田, 田嶌(2009)
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