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パラリア春日部 個人ゼミの記録

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最近パラリア春日部では、生徒がそれぞれ英語や現代文・古文などをどういう風に読んでいるかを確認しつつ、修正していくため、毎週問題を渡して、解いてきた人に個別で解説・確認をしています… もっと読む
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パラリア春日部_英語ゼミの記録

今月は英文解釈の参考書から1題出題しました。『ポレポレ』というやつで、何より動物のイラストが面白い一冊です。今回扱ったのは1頁の3分の1くらいの短いものですが、構文が結構複雑だったり、一文が長かったり、少し難しかったと思います。以下、気になった点を載せます。 【ポイント】①対比を押さえる。 現代文では「二項対立を意識することが大切だ」などと言われますが、英語でも同様です。今回扱ったものでは、「都市と地方」が対比的に論じられていました。英文では、cityとtownでしたが、こ

英語個人ゼミ 第2回

今回は英文解釈の問題集から、和訳の問題を配布しました。ポピュラーミュジークと、クラシックの差異に関する英文です。内容としては「大体こういうことを言うんだろうな」と察しが付くので、理解を聞く問題であれば、少なくとも部分点は来ると思われます。今回は訳の問題なので、内容に適した仕方で構文がとれるか、適切な訳語を選べるかが勝負になります。 4,5行ある文章があり、文法事項としても少し厄介でした。長い文ではなかったので、丁寧に文構造を押さえるのが重要だと思います。以下、ポイントを記し

英語個人ゼミ 第1回

今回は英語の文章(或る歴史学の本の序文の冒頭部分)を配り、それを訳してもらう問題を出しました。専門用語は少ないですが、Last Judgmentやend of the worldなど、定訳のある言葉がしばしば出てくるものを選びました。うまく訳せなかった場合は、こういった用語で変な訳をつけないように意識してほしいのと、訳せた場合は、知っている用語から、文章全体でどういうことを言っているのか、どういう含意があるのか、想像をふくらましてほしかったというのがその理由です。具体的な話に

古文・個人ゼミ(第1回)

最近パラリアでは、生徒がそれぞれ英語や現代文・古文などをどういう風に読んでいるかを確認しつつ、修正していくため、毎週問題を渡して、解いてきた人に個別で解説・確認をしています。ゼミというには余りにささやかなものですので、表題は大仰ですが、今回古文を扱ったので、その報告を載せます。 今回は扱ったのは、世阿弥の『風姿花伝』の最も有名な箇所「秘する花を知ること」です。「花」の概念に関連して、現代文として、加藤周一「世阿弥の戦術または能楽論」の一部も配布しました。「秘すれば花」は誤解

漢文個人ゼミ 第1回

最近パラリアでは、生徒がそれぞれ英語や現代文・古文などをどういう風に読んでいるかを確認しつつ、修正していくため、毎週問題を渡して、解いてきた人に個別で解説・確認をしています。ゼミというには余りにささやかなものですので、表題は大仰ですが、今回古文を扱ったので、その報告を載せます。今回は、漢文を扱いました。1970年代の東大の問題です(教学社の『東大の古典』に収録されています)。 本文の量は短めで、問題も訳中心の構成だったので、形式面ではやりやすかったと思います。ただ、内容とし