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01_生命倫理と医の倫理【救急救命士国家試験対策】


音声解説

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国家試験定期試験出題内容のまとめ

【生命倫理と医の倫理】

1. 生命倫理の4つの原則

  • 自律の尊重: 傷病者の自己決定権を尊重すること。

  • 善行の原則: 医学的に正しい、または良かれと思うことを行うこと。

  • 無危害の原則: 傷病者に危害を与えないようにすること。

  • 公正・正義の原則: 公平かつ平等に医療を提供すること。

2. インフォームドコンセント

  • インフォームドコンセント: 「説明」と「同意」を意味し、傷病者に対して十分な説明を行った上で、同意を得ること。

  • ヘルシンキ宣言: 1975年の第29回世界医師会東京総会で「インフォームドコンセント」の概念が取り入れられた。

3. QOL(Quality of Life)

  • QOL(生活の質): 精神的、身体的な観点から、日常生活における質を重視する概念。

4. リビングウイル(事前指示書)

  • リビングウイル: 傷病者が自己決定権に基づき、尊厳死の意思を文書で表明する事前指示書。

5. 生命倫理の実践

  • 善行の原則: 傷病者や関係者にインフォームドコンセントが取れない場合には、善行の原則に従って対応。

6. 自己研鑽

  • 救急救命士の責務:

    • 医学知識・技術の習得。

    • 教養・品性の陶冶(人格形成)。

  • 研鑽の場: 全国救急隊員シンポジウムや日本臨床救急医学会などの勉強会に積極的に参加。



問題

  1. 生命倫理の4つの原則は __________ の尊重、 __________ の原則、無危害の原則、公正・正義の原則である。

  2. 医学的に正しいこと、または良かれと思ったことを行うことを __________ の原則という。

  3. ヘルシンキ宣言とは、1975年の第29回世界医師会東京総会での修正により「 __________ 」という言葉が用いられるに至った。

  4. インフォームドコンセントは ____________________ と訳される。

  5. それぞれ精神面を優先した人生の質、ないし身体的な観点から生活行動に制約がある場合などにおける日常生活の質を __________ という。

  6. 傷病者の自己決定権に基づいて、文書によって尊厳死を表明した事前指示書、ないし生前に発行された遺書のことを __________ という。

  7. 傷病者や関係者にICが取れない場合は、 __________ の原則に従って対応する。

  8. 医学知識・技術の習得では ____________________ などの勉強会に積極的に参加することが求められている。

  9. 救急救命士が個々人として研鑽すべき責務とは、 __________ の習得と教養・品性の __________ である。

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解答

  1. 生命倫理の4つの原則は 自律 の尊重、善行 の原則、無危害の原則、公正・正義の原則である。

  2. 医学的に正しいこと、または良かれと思ったことを行うことを 善行 の原則という。

  3. ヘルシンキ宣言とは、1975年の第29回世界医師会東京総会での修正により「インフォームドコンセント」という言葉が用いられるに至った。

  4. インフォームドコンセントは 説明同意 と訳される。

  5. それぞれ精神面を優先した人生の質、ないし身体的な観点から生活行動に制約がある場合などにおける日常生活の質を QOL という。

  6. 傷病者の自己決定権に基づいて、文書によって尊厳死を表明した事前指示書、ないし生前に発行された遺書のことを リビングウイル という。

  7. 傷病者や関係者にICが取れない場合は、善行 の原則に従って対応する。

  8. 医学知識・技術の習得では 全国救急隊員シンポジウム日本臨床救急医学会 などの勉強会に積極的に参加することが求められている。

  9. 救急救命士が個々人として研鑽すべき責務とは、医学知識・技術 の習得と教養・品性の 陶冶 である。



練習問題


問題1
生命倫理の4つの原則に含まれないものはどれか?
A) 自律の尊重
B) 善行の原則
C) 無危害の原則
D) 忠実の原則
E) 公正・正義の原則

答え: D) 忠実の原則


問題2
医学的に正しいこと、または良かれと思ったことを行うことを何と呼ぶか?
A) 自律の尊重
B) 善行の原則
C) 無危害の原則
D) 公正の原則
E) 説明と同意の原則

答え: B) 善行の原則


問題3
インフォームドコンセントの日本語訳として適切なものはどれか?
A) 説明と意見
B) 説明と同意
C) 知識と選択
D) 意思と選択
E) 合意と行動

答え: B) 説明と同意


問題4
事前に傷病者が尊厳死を希望する意思を表明した文書を何というか?
A) ドナーカード
B) インフォームドコンセント
C) リビングウイル
D) 診断書
E) 同意書

答え: C) リビングウイル


問題5
救急救命士が研鑽すべき責務として含まれないものはどれか?
A) 医学知識・技術の習得
B) 教養・品性の陶冶
C) 全国救急隊員シンポジウムへの参加
D) 医療機器の修理
E) 日本臨床救急医学会への参加

答え: D) 医療機器の修理


参考文献:救急救命士標準テキスト



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