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44_皮膚・眼・耳・鼻疾患・感染症【救急救命士国家試験対策】


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国家試験定期試験出題内容のまとめ

【皮膚・眼・耳・鼻疾患・感染症】

1. 皮膚に現れる変化

  • 発疹: 皮膚に現れる肉眼的変化や手に触れて認められる病変の総称。

  • 紅斑: 真皮の細小血管が拡張し、充血したもの。押しても色が消えない。

  • 紫斑: 圧迫しても色調が退色しない。

  • チアノーゼ: デオキシヘモグロビンが5g/dL以上になると出現。

2. 眼・耳・鼻の疾患

  • 視力・視野の障害: 代表的な疾患は網膜血管閉鎖症、急性緑内障発作、網膜剥離、心因性視力障害。

  • 眼疾患の症候: 視覚障害、眼痛、羞明、結膜充血。

  • 両耳側半盲: 下垂体腫瘍による視交叉中央部の障害で起こる。

  • 瞳孔の変形: 白内障や緑内障の手術後、ぶどう膜炎、眼外傷後に観察される。

  • キーセルバッハ部位: 鼻出血の好発部位。

  • 結膜炎: ウイルスや細菌、アレルギー、紫外線などによる結膜の炎症。

  • 外傷性鼓膜穿孔: 騒音、激しい耳痛、耳鳴、耳出血を引き起こす。

  • 急性副鼻腔炎: 頭痛、顔面痛、歯痛、鼻汁、後鼻漏、鼻閉、嗅覚減退。

  • 急性中耳炎: 鼓膜、鼓室、耳管などの細菌感染。

3. ワクチンと感染症

  • B型肝炎ワクチン: 任意接種。

  • A型肝炎ワクチン: 任意接種。

  • ワクチンの定義: 病原性を除いた抗原性を保つ製剤。

  • 結核: 結核菌による感染症で、二類感染症に分類。空気感染する。

  • 季節性インフルエンザ: A型、B型、C型があり、A型が大流行を引き起こす。飛沫感染、潜伏期は1~3日。

  • ノロウイルス: ウイルス性食中毒の大部分を占める。

  • サルモネラ: 卵や肉類が感染源となることが多い。

  • カンピロバクター: 潜伏期は2~7日。

  • 腸炎ビブリオ: 生鮮魚介類の飲食によって引き起こされる。

  • マラリア: ハマダラカによって媒介され、激しい悪寒と高熱の発作が特徴。

4. 感染症の特徴と対策

  • 結核の感染経路: 空気感染。

  • 風疹の感染経路: 飛沫感染、症候は微熱、皮疹、リンパ節腫脹。

  • 麻疹の感染経路: 空気感染、非常に感染力が強い。

  • AIDS(日和見感染): 免疫力が低下し、健康な人では通常発症しない感染症に罹患しやすくなる。

  • 先天性風疹症候群の三大症候: 先天性心疾患、難聴、白内障。

  • 破傷風の初期症状: 肩凝り、開口障害、嚥下困難。



問題

  1. 皮膚に現れる肉眼的変化と手に触れて認められる病変を広く____という。

  2. 真皮の細小血管が拡張し、充血したものを____という。

  3. 紫斑では、ガラス板などによる圧迫で、色調は____しない。

  4. チアノーゼは毛細血管中のデオキシヘモグロビンが、____g/dL以上になると出現する。

  5. 視力・視野の障害での代表的な疾患は、____血管閉鎖症、急性____発作、____剥離、心因性視力障害である。

  6. 眼疾患の傷病者に多い症候は、____障害、眼痛、羞明、____充血である。

  7. 下垂体腫瘍でみられる____は、視交叉中央部の障害で起こる。

  8. 瞳孔の変形は、____や____の手術後、ぶどう膜炎、眼外傷後などに観察される。

  9. キーセルバッハ部位は、____の好発部位である。

  10. 結膜炎は____や____の感染、アレルギー、薬品、____などによる結膜の炎症である。

  11. 外傷性の鼓膜穿孔では、瞬間的な____、激しい____、耳鳴、____をきたす。

  12. 急性副鼻腔炎の症候は____、顔面痛、歯痛、____、後鼻漏、鼻閉、嗅覚減退がある。

  13. 急性中耳炎は____、____、耳管などの細菌感染である。

  14. B型肝炎ワクチンは____接種である。

  15. A型肝炎ワクチンは____接種である。

  16. ワクチンは____を保ったまま病原性を除いた製剤である。

  17. 結核は、結核菌による感染症であり、____類感染症に分類される。

  18. 季節性インフルエンザの感染経路は主に____感染である。

  19. 結核の感染経路は____感染である。

  20. 季節性インフルエンザには____、____、____型があり、大流行するのは____型である。

  21. 季節性インフルエンザの潜伏期は____~____日である。

  22. ウイルス性食中毒の圧倒的大部分を占めるのは____である。

  23. 食中毒の病原体で最も多いのは____である。

  24. マラリアは____によって媒介される____が病原体である。

  25. カンピロバクターの潜伏期は____~____日である。

  26. サルモネラは____や____が感染源となることが多い。

  27. 生鮮海産魚介類の飲食によって引き起こされるのは____である。

  28. 世界三大感染症は____、____、____である。

  29. マラリアは激しい____・____に続く____の発作が特徴的である。

  30. 風疹は通常は____感染で広がり、感染力は____ほど強くない。

  31. 風疹の症候は____、____、____などである。

  32. 麻疹は主に____感染である。

  33. 後天性免疫不全症候群(AIDS)では、健康人はあまり発症しない____に罹患しやすくなる(____感染)。

  34. 先天性風疹症候群の三大症候は____、____、____である。

  35. 破傷風の初期症状は____、____、____がある。

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解答

  1. 皮膚に現れる肉眼的変化と手に触れて認められる病変を広く発疹という。

  2. 真皮の細小血管が拡張し、充血したものを紅斑という。

  3. 紫斑では、ガラス板などによる圧迫で、色調は退色しない。

  4. チアノーゼは毛細血管中のデオキシヘモグロビンが、5g/dL以上になると出現する。

  5. 視力・視野の障害での代表的な疾患は、網膜血管閉鎖症、急性緑内障発作、網膜剥離、心因性視力障害である。

  6. 眼疾患の傷病者に多い症候は、視覚障害、眼痛、羞明、結膜充血である。

  7. 下垂体腫瘍でみられる両耳側半盲は、視交叉中央部の障害で起こる。

  8. 瞳孔の変形は、白内障緑内障の手術後、ぶどう膜炎、眼外傷後などに観察される。

  9. キーセルバッハ部位は、鼻出血の好発部位である。

  10. 結膜炎はウイルス細菌の感染、アレルギー、薬品、紫外線などによる結膜の炎症である。

  11. 外傷性の鼓膜穿孔では、瞬間的な騒音、激しい耳痛、耳鳴、耳出血をきたす。

  12. 急性副鼻腔炎の症候は頭痛、顔面痛、歯痛、鼻汁、後鼻漏、鼻閉、嗅覚減退がある。

  13. 急性中耳炎は鼓膜鼓室、耳管などの細菌感染である。

  14. B型肝炎ワクチンは任意接種である。

  15. A型肝炎ワクチンは任意接種である。

  16. ワクチンは抗原性を保ったまま病原性を除いた製剤である。

  17. 結核は、結核菌による感染症であり、類感染症に分類される。

  18. 季節性インフルエンザの感染経路は主に飛沫感染である。

  19. 結核の感染経路は空気感染である。

  20. 季節性インフルエンザにはA型B型C型があり、大流行するのはA型である。

  21. 季節性インフルエンザの潜伏期は13日である。

  22. ウイルス性食中毒の圧倒的大部分を占めるのはノロウイルスである。

  23. 食中毒の病原体で最も多いのはノロウイルスである。

  24. マラリアはハマダラカによって媒介されるマラリア原虫が病原体である。

  25. カンピロバクターの潜伏期は27日である。

  26. サルモネラは肉類が感染源となることが多い。

  27. 生鮮海産魚介類の飲食によって引き起こされるのは腸炎ビブリオである。

  28. 世界三大感染症は結核AIDSマラリアである。

  29. マラリアは激しい悪寒戦慄に続く高熱の発作が特徴的である。

  30. 風疹は通常は飛沫感染で広がり、感染力は麻疹ほど強くない。

  31. 風疹の症候は微熱皮疹リンパ節腫脹などである。

  32. 麻疹は主に空気感染である。

  33. 後天性免疫不全症候群(AIDS)では、健康人はあまり発症しない感染症に罹患しやすくなる(日和見感染)。

  34. 先天性風疹症候群の三大症候は先天性心疾患難聴白内障である。

  35. 破傷風の初期症状は肩凝り開口障害嚥下困難がある。



練習問題

問題1

皮膚に現れる肉眼的変化と手に触れて認められる病変を広く何というか?
A. 紅斑
B. 紫斑
C. 発疹
D. 水疱
E. 瘢痕

答え: C
皮膚に現れる肉眼的変化と手に触れて認められる病変を広く発疹という。


問題2

真皮の細小血管が拡張し、充血したものを何というか?
A. 紫斑
B. 紅斑
C. チアノーゼ
D. 血腫
E. 発疹

答え: B
真皮の細小血管が拡張し、充血したものを紅斑という。


問題3

紫斑の特徴として正しいものはどれか?
A. 色調がガラス板などによる圧迫で退色する
B. 圧迫されると膨らむ
C. ガラス板などによる圧迫で色調が退色しない
D. 痛みを伴うことが多い
E. 紫斑は血管の拡張で発生する

答え: C
紫斑では、ガラス板などによる圧迫で、色調は退色しない。


問題4

チアノーゼはどの状態で出現するか?
A. デオキシヘモグロビンが3g/dL以上になる
B. デオキシヘモグロビンが5g/dL以上になる
C. 血中酸素濃度が増加したとき
D. 血中二酸化炭素濃度が増加したとき
E. デオキシヘモグロビンが7g/dL以上になる

答え: B
チアノーゼは毛細血管中のデオキシヘモグロビンが5g/dL以上になると出現する。


問題5

視力・視野障害の代表的な疾患として該当しないものはどれか?
A. 網膜血管閉鎖症
B. 急性緑内障発作
C. 網膜剥離
D. 心因性視力障害
E. 白内障

答え: E
視力・視野の障害での代表的な疾患は、網膜血管閉鎖症、急性緑内障発作、網膜剥離、心因性視力障害である。


問題6

眼疾患の傷病者に見られる症候として該当しないものはどれか?
A. 視覚障害
B. 眼痛
C. 羞明
D. 結膜充血
E. 下垂体腫瘍

答え: E
眼疾患の傷病者に多い症候は、視覚障害、眼痛、羞明、結膜充血である。


問題7

両耳側半盲がみられる下垂体腫瘍で障害される部位はどれか?
A. 視神経
B. 視交叉中央部
C. 視索
D. 網膜
E. 視床

答え: B
下垂体腫瘍でみられる両耳側半盲は、視交叉中央部の障害で起こる。


問題8

瞳孔の変形が観察される状況に該当しないものはどれか?
A. 白内障手術後
B. 緑内障手術後
C. ぶどう膜炎
D. 網膜剥離
E. 眼外傷後

答え: D
瞳孔の変形は、白内障や緑内障の手術後、ぶどう膜炎、眼外傷後などに観察される。


問題9

鼻出血の好発部位はどれか?
A. 網膜
B. キーセルバッハ部位
C. 鼓膜
D. 視神経
E. 鼻翼部位

答え: B
キーセルバッハ部位は、鼻出血の好発部位である。


問題10

結膜炎の原因として該当しないものはどれか?
A. ウイルス
B. 細菌
C. アレルギー
D. 紫外線
E. キーセルバッハ部位の損傷

答え: E
結膜炎はウイルスや細菌の感染、アレルギー、薬品、紫外線などによる結膜の炎症である。


問題11

外傷性の鼓膜穿孔の症状に該当しないものはどれか?
A. 瞬間的な騒音
B. 激しい耳痛
C. 耳鳴
D. 鼻出血
E. 耳出血

答え: D
外傷性の鼓膜穿孔では、瞬間的な騒音、激しい耳痛、耳鳴、耳出血をきたす。


問題12

急性副鼻腔炎の症候として正しいものはどれか?
A. 鼻閉、歯痛、後鼻漏
B. 下垂体腫瘍、耳鳴、悪心
C. 視覚障害、結膜充血、羞明
D. 鼻出血、視力低下、めまい
E. 眼痛、結膜の充血、耳出血

答え: A
急性副鼻腔炎の症候は、頭痛、顔面痛、歯痛、鼻汁、後鼻漏、鼻閉、嗅覚減退である。


問題13

急性中耳炎はどの部位に細菌感染が見られるか?
A. 鼻翼
B. 鼻腔
C. 鼓膜、鼓室、耳管
D. 口腔、咽頭、喉頭
E. 眼瞼結膜、鼻涙管

答え: C
急性中耳炎は鼓膜、鼓室、耳管などの細菌感染である。


問題14

B型肝炎ワクチンの接種は何か?
A. 任意接種
B. 定期接種
C. 無効接種
D. 局所接種
E. 経口接種

答え: A
B型肝炎ワクチンは任意接種である。


問題15

結核の感染経路はどれか?
A. 飛沫感染
B. 空気感染
C. 接触感染
D. 経口感染
E. 血液感染

答え: B
結核の感染経路は空気感染である。


問題16

季節性インフルエンザで大流行しやすい型はどれか?
A. A型
B. B型
C. C型
D. D型
E. G型

答え: A
季節性インフルエンザにはA型、B型、C型があり、大流行するのはA型である。


問題17

ウイルス性食中毒で最も多い病原体はどれか?
A. サルモネラ
B. カンピロバクター
C. 腸炎ビブリオ
D. ノロウイルス
E. 大腸菌

答え: D
ウイルス性食中毒の圧倒的大部分を占めるのはノロウイルスである。


問題18

マラリアの病原体を媒介する生物はどれか?
A. ヒト
B. 蚊
C. ネズミ
D. コウモリ
E. イヌ

答え: B
マラリアはハマダラカによって媒介されるマラリア原虫が病原体である。


問題19

風疹の感染経路はどれか?
A. 空気感染
B. 接触感染
C. 飛沫感染
D. 血液感染
E. 経口感染

答え: C
風疹は通常は飛沫感染で広がり、感染力は麻疹ほど強くない。


問題20

先天性風疹症候群の三大症候に含まれないものはどれか?
A. 先天性心疾患
B. 聴こえの低下
C. 白内障
D. 低血糖
E. 難聴

答え: D
先天性風疹症候群の三大症候は先天性心疾患、難聴、白内障である。

参考文献:救急救命士標準テキスト


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「聴いて学ぶ」救急救命士標準テキスト

44_皮膚・眼・耳・鼻疾患・感染症
 ①音声解説
 ②聞き流し1問1答

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