公務員という選択肢について書いてみました

 こんばんは、PARADIGM平良です。本日ブログで以下の投稿をしました。

 公務員試験の内容について概略しました。それに関連して今日は「公務員」というテーマについて書きたいと思います。

 早い人は大学3年生の今の時期から就職を意識しはじめると思います。そこで、出てくる選択肢として「企業への就職活動」をするか、公務員試験を受験して「公務員を目指す」があります。本来であれば、それ以外の選択肢も出てきて然るべきなのですが、ひとまず一般的にはその二択になるでしょう。

 公務員は、現代社会においても、小中高生のなりたい職業ランキング上位に入ってくる待遇が良いかつ安定する仕事です。

 やはり未だにブラック企業が横行している社会でもありますし、働き方改革で日本の労働に対する価値観は大分是正されてきたとはいえ、会社員に対する認識はまだまだ危険視されているようです。

公務員になるメリット

 公務員になるメリットには以下のようなものがあげられます。

①給与が安定していて、基本的に昇給・昇格がある程度確約されている
②リストラなどはなく、余程のことが無い限り、懲戒免職はなし
③住宅手当などの手当が多く、退職金がある
④様々な休暇が取りやすい
⑤ローンを組みやすい
⑥中小企業と比べるとボーナスは高い

 などなど様々なメリットがあります。特に注目すべきは①と③と⑥かもしれません。なぜなら、大規模な企業でもベンチャー企業においても、やはり会社の業績と個人の業績によって昇給・昇格が決まりますが、公務員はそうではありません。順当に少しずつお給料が上がっていきます。また、退職金が出ることも大きいメリットです。近年の中小企業では退職金を儲けていない会社が増えています。

 平成30年度就労条件総合調査によると、退職給付(一時金・年金)制度がある企業割合は 80.5%です。残りの20%は儲けていないのです。十数年前と比べると、一つの会社にずっと居続けるという価値観は崩れつつあり、企業側もそれを認識しているため、あえてその制度を設けない中小企業は多くなってきています。その状況を鑑みると、ほぼ確実に退職金を貰えるシステムは公務員ならではといえます。
 さらに、中小企業はボーナスが少ないです。中小企業のボーナスは基本給の1ヶ月分とも言われています。それに比べると公務員は自治体などにもよりますが約4ヶ月ほどなのです。この差は大きい、大きすぎます。

 それ以外の要素(②、④、⑤)辺りは、そこそこに良い中小企業でもその恩恵には授かれます。特に現代では企業側が従業員をリストラする方が難しい時代なので、正直そこまで公務員ならではとう感覚は薄いと思います。休暇もサービス業でなければ、今は取りやすい環境ですよね。関係性によっては公務員より休みが取りやすい企業は結構あります。ローンに関しても相当な高額でなければ、会社員でも通りやすい世の中です。銀行側も金利で売上を取らなければいけないので、昔ほど人を選んでいません。

 さらに、上記には記載しませんでしたが、「残業が少ない」というのも公務員の一つのメリットです。しかし、公務員が残業が少ないというのはやや幻想気味です。総務省の地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果によると、平成27年度の残業時間は月13.2時間、年間で158.4時間とのことです。めちゃくちゃに多いわけではありませんが、役所で勤めた個人的な経験で言うと残業は割と常態的だった印象です。

就職活動は、自分が公務員向きなのか会社員向きなのかという自己分析をすることからはじまっている

 公務員のメリットを述べてきましたが、大規模な会社であれば上記のメリットはほぼ全てクリアしてきます。大企業に入るにあたっては、学歴や活動実績・資格などのスペックが必要になってくるので、自分に自信の無い人は公務員という選択肢が見えてくるのではないかと思います。なので、大企業に行ければいくけど、行けない場合は中小企業VS公務員という選択肢が自分の中に生まれることになります。

 こればかりは本人の仕事に対する向き合い方次第かなと思います。企業であれば部署等の配置はある程度ランダムとはいえ、業種や職種によって自分で選ぶことができます。なので、やりたい仕事がある人は会社員を選ぶことができます。しかし、自分がどういう仕事をしたいか決まっていない人は公務員向きかなと思います。公務員の仕事の大半が事務なので、黙々とやる人は向いているかもしれません。

 実は就職活動は、履歴書を書いたりSPI対策したりするより前に、自分が会社員向きなのか公務員向きなのかという自己分析をすることからはじまっているのです。

平良

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