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北朝鮮の核開発問題を通した落胆と気づき
最近の度重なるミサイル発射が報道され、話題になっているこの問題は飽きることなくある一つの観点から注目される。アメリカと日本、そして北朝鮮または中国というこの一連の関係。この観点から北朝鮮というのは日本国、ひいてはアメリカなど同盟国、近隣諸国の安全を脅かす絶対悪であり、我らは一丸となってその増長に対処しなければならないという。
だが近年のアメリカ的対処を見る限り、それは全くの失敗終わるのは目に見え
構造的暴力と平和 ヨハン・ガルトゥング
1.平和の対極は戦争だけではない「平和の対極」を考えた時、大抵我々は集団同士が武器を持って、お互いに殺し合う様を思い浮かべる。
この事は古来の学者も同じであったか、ガルドゥング以前は国家などの統治機構を持つ集団同士の争い——戦争——が注目を集めていた。特に、それが最も過激な形になった場合に生み出される残酷で遠慮欠いた殺戮や略奪行為など、直接的な暴力の行使がいつ、どこで、どのような経緯の元、どのよ
啓発された農民、純朴な文盲
ハッブル観測圏の遥か先、不可視世界の銀河。それは悪魔の宝石箱、堕落してなお光る黄金の蓋の中にぎっしり詰まった暗き神秘、白痴の王に処刑された哀れな研磨師と飾り職人の必死と技術の装飾を当て込んで傷つけあい、台無しにして、それでなお美しい彼女達だった。見入ったキリストの目は潰れ、神は怒り粉々に砕いて、そのまま掴んだその手からは滴り落ちる血が迸って、虚空の中で浮かんだ、青く、赤い最も偉大な銀河。修道院に
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