鳥取の旅のこと④

あっという間に鳥取旅も最終日になってしまった。雨は止んだらしい。ホテルを出ると空気が澄んでいて、おいしい。寒いけれど痛い寒さではないというかんじ。

朝食はグリーンホテルモーリスへ。宿泊客じゃなくても、朝食バイキングが食べられるそう。朝からおいしいお米を堪能。あとしいたけの煮たのが甘くて美味しかった。

パレットとっとりに野菜を見に行く。金柑とレモン、米粉を買った。1月のおやつの材料です。リュックに入れて持って帰る。

10時半頃、森の生活者でまるさんと待ち合わせ。本当はここも初日に行こうとしてたんだけど、天気やら交通事情やらいろいろで最終日になってしまった。さっき朝ごはんを食べたばかりなのにベーグルを頂く。もちもちしててすごい食べ応えがある。帰ってからも食べようと思い、おみやげにもうひとつ買った。カウンターに置いてある、お店で作っている冊子かな?鎌倉のことが表紙になっていて嬉しかったからそれも買った。

行きたい場所が多すぎて、詰め詰めで正直厳しかったのだけれど、どうしても行きたかったので鳥取砂丘へ向かう。バスで向かうんだけど、向かう途中も雨が降ったり、止んだり。砂丘についてもやっぱり降ったり止んだり。雨が止んだタイミングでラクダに乗って記念撮影。(どうしてもこれがやりたかった)砂の山を登ると海が見えるので、がんばって登る。『1年前だったらできなかったね(わたしの体力的に)』とか言いながら。

登り切ったら海の向こうに、うっすらだけど虹が見えた。虹を見た瞬間、鳥取に来てから2日、考えて戻って考えて迷っていたことがぱっと晴れた。

鳥取に戻って、まだ時間がありそうだったので、カプリコーヒーにコーヒーを飲みに行くことにした。時間があると思ったけど思ったより歩いた。コーヒーはかっこいいカップに入って出てきて、いいにおいがした。余談なんだけど、コーヒー屋さんでコーヒーを飲むときはいつも、だんなしに2種類選んでもらう。このときもそうした。飲み終わっててくてくとカルマに戻る。

カルマでのんびりしたあと、わたしがまた『おなかすいた』と言い出したので、ごはんを食べに行った。ここで初めて会った方も一緒に行ったんだけど、とても楽しかった。かつ丼が、ケチャップとソースのたれがかかってて、知ってるかつ丼と違くておもしろかった。まるさんの奥様から教えてもらった、宝月堂でみんなへのおみやげ買って、飛行機の時間までカルマで過ごすことにする。カルマのずらっと並んだ調味料の写真を撮らせてもらった。

そろそろ行かなきゃ、という時間になり、カルマから鳥取駅へ向かう。さみしくてちょっと泣いた。まるさんには来月また東京で会えるんだけど、この土地を離れて東京に帰らなきゃいけないことがさみしかった。飛行機が飛ぶ瞬間もちょっと泣いた。汽水空港で買った、プリミさんの本を抱きしめながら乗っていた。

今も、SNSで鳥取で出会ったお店の投稿や、おもしろそうなイベントの情報を見ては、なんでわたしここにいないんだろーってやきもきしている。でも東京にいる間は東京でできることしたいことを精一杯やって、おもしろがって、繋げていくしかないのだ。

わたしは人間ってほんとに怖くて、今でも怖くてしかたないんだけど、この旅でちょっとだけ人が好きになった。全然うまく話せたりとか会話のボールもぽんぽん投げれないけど、それでも人が好きだなと思った。

それにしても、まるさんに教えてもらった場所はどこもおいしくて楽しかった。こんなに周るの無理かな?と思ったけど、やってみたらなんとかできた。人生でいちばん楽しい3日間だった、とだんなしと話していた。

羽田空港について、バスにのって吉祥寺へ。ぐったりと家に帰ると、どうしてもおなかが空いたので、おみやげに買ったHAKUSENの焼き菓子と、森の生活者のベーグルを、いつもの部屋でふたり分けてで食べた。向こうで食べたのと同じようにおいしいのに、少し切なかった。

2019/12/26~12/28 鳥取の旅のこと おわり。