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プレゼントを買うのが苦手

プレゼントを買うのが苦手だ。一番最初にそう思ったのは、小学生の頃だと記憶している。

クリスマスに、友達3人で田舎の代名詞ジャスコに集合し、予算500円でプレゼントを買って交換することになっていた。わたしはティーンに人気の雑貨屋さんで、プレゼントを選んだ。いざ、交換となった時に、なにこれ?と言われた。わたしが買ったのは、勾玉のキーホルダーだった。自分なりに一生懸命悩んだはずだけど、今考えてもチョイスは謎だ。友達から「クリスマスに勾玉?」と詰められて、返品しに行った。そのあとなにを買ったかも、なにをもらったかも覚えていない。勾玉を買って、返品した。それだけだ。

大学生のとき、同級生の誕生日にプレゼントをお返ししようと思った。買ったはいいが、その子は毒舌キャラだったので、文句を言われそうで怖くて(選んだものに自信がなくて)、とうとう渡せずじまいだった。誕生日プレゼント、もらったのにあげなかったことになっている。それなら、どんなものでもあげたほうがマシだったのかもしれない。

今年の初めに、友達が結婚をした。結婚祝いのプレゼントをあげたくて、ずっと探していた。その子はたぶんなにをもらっても喜んでくれるような子だ。それでも半年くらいずっとプレゼントを選べずにいた。結婚式にも参加する予定なので、厳密には結婚祝いのプレゼントはあげなくてもいいのだと思う。でも、これは気持ちの問題ということで、本当に祝いたいと思っているからこそ、なにかをあげたかったのである。

ネットで結婚祝いのことをめちゃくちゃ検索した。いくらくらいのものがいいとか、どんなものがいいとかいろいろ出てくる。いいなと思ったものは値段が高すぎる。値段は高すぎてもよくないらしい。いくらのものをあげればよい、ということでなくて、祝いたい気持ちを物に表現したかった。食べ物だったら、誰でも嬉しいと思うのだけど、結婚祝いなので、出来たら消えものじゃないほうがよい。料理家電も考えたが、もう持ってるかもしれないし、使わないモノは本当に使わないので、ギャンブルがすぎると思った。

やっと、これだ!というものが見つかったので、渡すことができて、とりあえず安心している。喜んでくれていて、末長く2人で仲良く使ってほしいなと思っている。

むかし、この結婚した子とプレゼントの話をしていて、いくらかじゃなくてあげたいもので選ぶよ、と言っていた。わたしはプレゼントを買うときは大体の予算のなかから、渡すものを選んでいる。たしかに、その子がいつもくれていたものはちょっとイイものだったと思う。

友達と2人でお金を出し合って誕生日プレゼントを買ったときも、3000〜5000円くらいが妥当かと思っていたので、2人で1万くらいでもいいかと思っていたら、友達から1万もプレゼントもらったら恐縮すると言われ、2人で5000円くらいのものを探すことになった。

値段と物と気持ちと、その全てを一致させるのは難しい。相手のことをよく知っていないと物を選べない。

もうすぐ、友達の誕生日がやってくる。喜んでもらえるように、またもんもんと悩むのだろう。


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