冲方丁『日本改暦事情』を読んだ(おまけでちょい『天地明察』)

積み本消化。冲方丁さんの『日本改暦事情』を読みました。同じく冲方丁さんのわりと有名な小説『天地明察』の元になったバージョンです。

渋川春海さんという江戸時代に日本の改暦を行った人をモデルにしたお話で『天地明察』の方はかなり前に読んだんですど結構面白かったんですよね。

そいや『天地明察』の感想は過去に書いてなかったのでついでに書いておくと、読む前はわりと真面目系な時代小説なのかな?と勝手に思ってたんですが、読んでみたら”友情・努力・勝利”なJUMP漫画的な話の熱い物語でした!今まで暦とか改暦とか言われても「ふーん」くらいだったんだけど、歴って今でも当たり前の様に日常にあるものでそれは自然にあったものじゃなくて誰かがちゃんと作ったものなんですよね。その誰かに焦点を当てた物語。これ読むとカレンダーの歴史とか旧暦とかにめっちゃ興味湧くよね!読みやすくて面白くて勉強にもなるエンタメ小説って感じでした!

そして今作の『日本改暦事情』も話はほぼ『天地明察』と一緒なんだけど(実際には逆だけど)こっちの方が短編なので話がかなりサクサク進んでいきます。こっちはホント改暦のみがメインの話なので『天地明察』より内容がとても分かりやすいかも…?これはたしか天地明察の方にもあったハズだけど、後半で主人公が囲碁の布石の様に物事を進めてく描写がとてもカッコいい!(主人公は元々はお城勤めの囲碁棋士)

当たり前なんだけど、やっぱり歴史ってその当時に今と同じ様に人間が生きてるんだよね。

『天地明察』とか長編読むの面倒くさーいみたな人はこっちでも芯の部分は一緒なので、『日本改暦事情』おすすめかもしれない!

面白い短編でした!

あとこれを長編にすると『天地明察』になるのかー。みたいな楽しみ方もできるかも?

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