セラピストとして大事にしたいこと
皆さん、おはこんばんちわ。
兵庫県で常勤PTとして働きつつ、整体院と講師業を週末起業したり、もっと家事や育児ができて人生幸せになる男性を増やすべく情報発信をしている
中井 宏俊(なかい ひろとし)です。
今日はセラピストとして少しだけ踏み込んだ内容を書いてみます。
例えば、患者さんが外来できました。
「肩が痛い」
なるほど。
PTが検査、評価をすると、
棘上筋(supraspinatus:SSP)テストで疼痛+。筋力低下(左右差)があり。
Neerテストで陽性。疼痛++
こういう患者さんがいたとして、例えばSSPのストレッチやもびらーゼーションを行ったら、痛みが取れた。マシになった。
「痛みが治った。良かったですね」
これで終わることもあるかもしれないけど、
「何で痛くなったのかなー?」
患者さんからこう聞かれて何と答えるか?
「棘上筋という筋が傷んだからですね」
と答えて、さらに患者さんから
「何でそこが傷んだんやろか?」
と聞かれて、セラピストとしてどう答えますか?
何かが痛むのは全部歳のせい?
患者さん「歳やからなぁ。しゃーないなー」
と言われて、
「そうですね。歳には勝てませんもんね」
と即同意するセラピストもいるかもしれない。
でも、おかしくない?!
加齢によって機能障害が起こるなら、高齢者みんなに五十肩や腱板断裂や、変形性腰椎症による腰痛とかが出ないと理屈に合わないと思いませんか?
でも、90歳の方で腰も肩も全く痛くなく、独歩ができている人もいるし、
60代の方で腰は痛い、肩も痛い、膝も痛い。痛くない所の方が少ない、みたいな方もいらっしゃいますよね?
30代、40代でもそう。痛めやすい人とそうでない人に分かれてくる。
評価した上で治す。その先にさらに大事なものがある
先日、Twitterのフォロワーさんが
「評価」が大事
というツイートをされていた。
至極その通り。治療には評価が欠かせないし全てとも言える。
これは異論がないと思います。
評価によってどこが原因か。何が障害されているか。
そこから治療方針や手段も決まってくる。
では、治療して終わりなんでしょうか?
その時の痛み、悩みが解決できれば、それでOKなのでしょうか?
私は、ここで再発させない指導まで踏み込めるか?
これが大事なんだと思っています。
再発させないためには、どんなことが必要になるのか。ここを普段から意識できてるとイイ。
再発させないための指導に必要な情報(その一部)を抜粋。
・職歴
・生活歴
・学生時代の部活動の有無(運動経験)
・趣味
・好きな食べ物。嫌いな食べ物
・よく食べる物
・喫煙歴や飲酒量
・女性なら月経周期や生理痛の有無
・閉経の時期(更年期障害の有無)
細かいことを言うと、職歴だって、単に「事務仕事」といっても、1日パソコンとにらめっこしている場合もあるし、実は軽作業(荷物の運搬)をしている場合だってあります。
生活歴だって、1日どうやって過ごしているかを聞くにしても、独身と結婚されている場合では全く異なるし、さらにそこでお子さんがいるのかどうか。お勤めなのか自営なのか。これでも生活様式やより必要になる動作なんかも変わる可能性があるし、どこで悪化させる要素があるのかを推察するには必要な情報です。
こういう情報に我々がいう(身体)評価を絡めて指導すると、再発を予防するきっかけが作れるし、患者さんも予防に意識が向きやすい。
だから私はFacebookとかTwitterとか、アメブロとかでも
セラピストはコミュニケーションスキル大事やで!
と言い続けているわけです。
セラピストとして真摯に向き合えている人とは?
私は『治す』という単語がそもそも好きじゃないんです。
セラピストの中でも『治療』に特化している人はよく使っているけど。
『治ろうと』するのはあくまで患者さんの身体や心。それらをどう引き上げるか。サポートするか。
単に治す(嫌いだこの言い方)だけなら、何でもいいんですよ。
どんな特殊手技でも、東洋医学でもいいし、何か最近よくYouTubeの広告とかでみるよくわからない方法とかでも(法律に遵守した、そして医学的に間違っていないやり方であれば)、ホントに何でもいいと思う。
本当にちゃんとできてる、患者さんと真摯に向き合ってるセラピストは、
治すだけじゃなく、再発しないように、生活や仕事とか、具体的な指導までできる人だと思う。
ここで気を付けないといけないのは、かなりパーソナルな領域を聞くことになるので、その人に合わせた距離の詰め方、質問の仕方、会話の展開を考える必要があります。
しかも検査や評価、そして介入をしている最中に、同時進行で
長々と書きましたが、これを書きたかったんです(笑)
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