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リモートジョグ

 毎朝散歩するのが日課になった。コロナ以前は運動という運動をろくにやっておらず、「やれたら良いな」を繰り返すだけだったのが、今は習慣になっている。

 歩くのは考え事するをするのに適している。適度に視覚と聴覚に変化を与えながら、自分自身に向き合う他やることがない。言語化ができたら、忘れないようにログを残しておく。それが楽しみになっている。

 これをぼっちではなくて、誰かとやれたらどうだろう? 友人の @dora_e_m に話したら、それは良いですねということでさっそく、一緒にジョグをすることにした。彼とは住んでいる地域が違う。だから、このジョグもリモートだ。リモートジョグ

 予想どおり、ジョグもリモートでできる。むしろ分散しているため、ペース配分(相手がジョグで、こちらが歩いていても良いわけだ)もおのおのでできる。私は海外沿いを行くので、波の音が相手にも伝わる。自分の街では聞けないサウンドを聞きながら走れる。

 朝6時30分。そんな時間に、誰かと話ができる。しかも、近所の人に限る必要もなく(近隣に友人がまたいないのだ)、遠く離れた友人と。話をしながら、運動している。コロナ以前では考えられないことだった。

 1日1日の状況変化が大きく、それが仕事や生活に影響を与える。良いことも、好ましくないことも、両面ある。今、私達はこの状況に様々な形で適応しようとしている。結果的に新たなスタイルを身に着けていっているのだ。

 これまで生きてきた中で、今ほど不確実性の高さを感じるときはない。もちろん不自由は大きい。ただ、この中であり方そのものを変えて行けているのも事実だ。明日はどんな変化が作れるだろうか。そんな思索のために明日も海岸を行くだろう。


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