記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

[ネタバレしかない] ドラクエ3リメイク 感想

プラットフォーム:Switch
リリース日:2024/11/15
クリア時間:39時間


・総評:懐古厨ではない立場から評価しても厳しい

ドラクエ3の面白さはある。

だが、RPGとしての面白さはない。

とにかく戦闘バランスがひどい。

とは言え、RPGとしてもドラクエ3としてもしっかりと楽しめている人がいるのは確からしい。なのに懐古厨且つ効率厨だからか、せっかくのリメイクを心から楽しめない自分が嫌だ、なぜ自分は素直に楽しめないのだという気持ちも感じる、色々と複雑なリメイクだった。

・プレイ感想

まずはゲーム開始してクリアするまでの興奮や盛り上がり、そして盛り下がりをつらつらと書いてみる。

子供の頃の思い出のゲームでもあるドラクエ3のリメイクが来た!でもスクエニ… と、若干不安はありつつも、ライブアライブは良かったしな… と自分をなだめ、とりあえずリリース日に購入し、ネタバレを見ないようにしながらプレイしていた。

確かにグラフィックは全然違うし、ボイスもつくし、なんか見たことのないオルテガのエピソードがバンバン出てくる。
そして変わらぬ神BGM。

母に連れられてアリアハン王に会いに行くシーンがHD2Dに!

これは、良いのでは?上がる期待度。

しかもルイーダの酒場でキャラクターを作ったら職業ごとに見た目を変えられる!男魔法使いはジジイしかいないという呪いがとうとうシャナクされた。せっかくなので若い兄ちゃんの魔法使いにしてみた。

遊び人もせっかくなら入れようと思っていたところ、これまでのバニーガールだけではなく猫耳や犬耳まえ。まあ、ここは大して印象変わらないけど…

と、序盤はただただパワーアップしているドラクエ3に思えた。ナジミの塔の地下、やたらと長い洞窟を歩いているときに「…こんなに長かったっけ…」とはなったし、ロマリアの螺旋階段を登っているときに「この時間、いるぅ!?」とはなったが。

しかも見えない。

・街、不要説
しかし、レベルが上がるとHPもMPも全回復ということに気づき、やや風向きは変わる。簡単すぎない?

そして街の外でキラキラしている地面を調べると手に入る道具や装備や種や種や種。
なんでこんなに種が落ちてるんだ…?秘密の場所なども含めると回復アイテムや強い装備も普通に落ちている。
これ、もう街に戻る必要がほぼない。

武器防具屋、宿屋もほぼいらない。ずっと冒険ができてしまう。以前遊んだときはこんな簡単なゲームではなかった。

そしてルーラを覚えるともう冒険への不安がなくなる。消費MP0な上にダンジョンの中からも問題なく帰れてしまうから。

消費MP、ゼロ!悪いことではないけど…

・バトルに緊張感がない
中盤になると、レベルアップで全回復するということ、そして余りまくっている魔法の聖水や祈りの指輪などのおかげで、冒険中にMPが枯渇するということがなくなるため、戦闘ではとにかく強い技を使い倒すことになる。
通常攻撃でちまちま倒していくというのは序盤だけだった。というか、そもそもなぜか通常攻撃のダメージが魔法と比べると小さすぎて、結局それをやろうとしてる内に受けるダメージを回復するMPで赤字になるため、会敵即殺以外の選択肢がなくなる。

・雑魚敵が複数回行動をし始める
しかも、敵の行動パターンが記憶とズレてきている。明らかに雑魚敵が二回行動をしている。中にはメダパニかけてから逃げる敵などもいて、ただただいらつく。
というか序盤の魔法使いがいきなりメラ2連発してきたりする。最初はバトルスピードを超はやいにしていることによる見間違いかと思った。反則だよそれは。
そして敵の魔法や特技も強くなってきているので、ブレス技やベギラマ、ヒャダルコとかを連発されると普通に瀕死になる。

・勇者いらなくない?
そして、徐々に勇者のやることがなくなってくる。
元々僧侶を入れていないので回復役の立場強めという想定ではいたものの、せっかく覚えるかえんぎりなどの攻撃系特技で攻撃しても、ダメージは小さいし、オリジナルより敵の数が増えてるっぽいから全体攻撃かせめてグループ攻撃が必須なのに、ライデインが原作と変わらず一匹対象。
結局遊び人が眠りの杖を振り、その予備でラリホーをするとか、悲しい立場になっていった。(今作、眠りが異常に強い)

でも、後半になってはやぶさ斬りを覚えたりギガデインを覚えた頃にはまた攻撃メンバーに返り咲くことができて、やたらと余っている種をせっかくだからと使っていたらMPもものすごく多くなったためギガデイン砲台と化していたり、はやぶさのけんを装備してバイキルトではやぶさ斬りをしたらなんとか魔物使いの魔物呼びと同じくらいダメージを与えられるようになったりと多少は壁役として以外にも役立つように。

・被弾率の問題
しかし、この壁役、どうも攻撃を受けない。硬いからダメージを受けないのもあるが、明らかに後列に攻撃が集中している。一度試しに数十回のバトルで単体攻撃を食らう回数をカウントしてみたことがあるのだが、3番目4番目のキャラがひたすら殴られるシーンが頻出していた。結構長い間続けていても、せいぜい全員同じくらいに落ち着くという、よくわからないがとにかく違和感だった。
とにかく、先頭から後列まで徐々に被弾率が下がるという、これまでのドラクエの常識は全く通用しない印象だった。

・雑魚が牙を剥き始める
そして極めつけが船を手に入れた後。クラーゴンがおかしい。いや、元々オリジナルでも海は結構怖いエリアだという記憶はあるが、クラーゴンが3匹出たら死を覚悟する、というレベルではなかった、はず。いや、最終的に負けることはあっても、少なくとも1ターンで全滅する怖さではなかったはず。

それが今作、ランダムで二回行動をして、更に全体攻撃の上にこちらを混乱させてくるらせん打ちを使ってくる。一発で80くらい受ける上に混乱すると行動不能になる。

ちなみに最初の1ターンで倒せなかった場合の状態がこれ。メイン火力の二人が混乱しているため、全滅の危険性が非常に高い。

さすがに2ターン目の展開ではない

こんなんがもうあとは最後までずっと続く。

魔法使い系敵が数体出てきて二回行動するからイオナズンを1ターンで数回食らったり、サタンパピー数匹が1ターンで合計5回メラゾーマしてきたのは記憶に残っている。

・状態異常強すぎ多すぎ
また、攻撃魔法だけではなく状態異常攻撃をする敵も混ざっているのが更にたちが悪い。マヌーサ、メダパニ、マホトーン、おたけび…そしてザラキと、ありとあらゆる嫌がらせをすごい頻度でしてくる。オリジナルでは恐ろしい相手だった気がする、ただ殴ってくるだけの動く石像や大魔神が癒しタイムだった。

幸い、というかこれもどうかと思うが、ザキ系を防げる命の石が普通に店売りしているのでそれをたくさん持っておけばむしろザラキ系は怖くない。むしろ恐ろしいのはメダパニ。行動を無駄にするどころか回復できないし確実に味方を攻撃してくるし。

魔法の聖水や命の石って売ってるもんだったっけ…?

・攻撃力のインフレ
ただ、この頃には魔物使いの魔物呼びというチートスキルを筆頭にこちらの攻撃力もおかしなことになっているので、とにかくやられる前にやれというバトルになってくる。魔物使いは素早さが低いが、1ターン耐えてくれれば魔物呼びで敵を数体倒せるという、RPGってこんなゲームだっけ?もっと、数ターンかけてじわじわと戦っていくものじゃなかったっけ?となる。
とにかく大味。

それもこれも、敵の数がやたらと多いことと、たまに複数行動してくるという予想のできなさが問題なので、むしろボス戦はそこそこ楽しい。というかわかりやすい。
これまで隠しパラメータだったはずのボスの毎ターン回復がなぜか表示されていて毎ターンピロンッと音が鳴るのが興ざめではあるが、下手な状態異常攻撃をしてこないだけ、正々堂々としている。というか、いっそ楽まである。

・追加ボスに驚き
SFC版の頃からあったのかもしれないが、オルテガエピソードの追加に関連してか、これまではボスなんかいなかった各所でボス戦が追加されていた。しかもなかなか強い。全く想定していなかったボス戦で危うく全滅しかけたりした。
特に、これまで謎の存在だったバラモスブロスの謎がちょっと解けた… のかどうかはわからないが、ちょっとテコ入れされていたのが良かった。特に強くはなかったけど。

・最後まで街不要
そして最初に感じた、武器防具屋いらないのではの予感は最後までしっかりと正しかった。自分がしっかり目に探索をしていたこともあり、秘密の場所やキラキラをほぼ全部取得してきて、装備がものすごく充実していた。ようやくたどり着いた新しい街の店売りがもはや弱いレベル。種系ももうめんどくさくなって使ってなかったら全種類20個とか溜まってた。
ネクロゴンドの洞窟やバラモス城、ゾーマ城も、上記の通りアイテムはふんだんだったからMPは回復しやすいし、最奥にワープポイントまである優しさだしで、拠点に戻る必要がなさすぎる。念の為宿屋に寄る、くらいか…

・特に緊張しないラスボス連戦
そして最後、ゾーマ戦で魔物使いの黒の霧という魔法を無効化する特技をなんとなく使ってみたところ、マヒャドメインの大魔王様がほぼ完封できてしまい、最後のターンでは迫真のマヒャド三連発全部無効化されて魔物呼びで沈んでいくという、もう魔物使いだけで良かったんじゃないかな感のラストバトルだった。

渾身の魔法をかき消されるラスボス

・そして更にやる気を削ぐ追加ダンジョン
うーん、最後まで大味だったな、と思いながらクリア後のダンジョンに行ってみたところ、雑魚がいきなり二回行動確定でラリホーかザラキしかしてこないという大味極まる戦闘スタイルだったため、はい、もういいです僕のドラクエ3は終わりました。

とにかく全体的に戦闘が楽しくなかった。
なんだろう、ちゃんと考えてちゃんと戦えばちゃんと勝てるというRPGの楽しさが皆無だった。

船を手に入れるところくらいまでは楽しかったかな…

ダイレクトマーケティングされたけど、たぶん買わないです…

・戦闘に関して思ったこと

ということで序盤だけ楽しかった戦闘について。
プレイ中に違和感が言語化されたので、思わず別記事に書いたのが以下。

そしてドラクエ3リメイクに関して更につらつらと書いてみると…
まず、オリジナルと違って味方がAIでも動くようになっている。これはたぶんSFCから?ただ、このAI、かしこさが5くらいしかない。
AIが判断しているのは敵の残りHPと弱点属性だけで、更に命令モードと一番違うのは、臨機応変に動けるということ。なので、自分のターンの前に味方が瀕死になったら回復してくれたりする。
が、これが一長一短

あとイオナズン一発で敵を全滅できるというときにわざわざ味方の回復をしたり、なんと敵が4匹いるところでなぜか瀕死の一匹だけをヒャドで倒しに行ったりする。
戦闘開始時に全体にイオナズンしてほしいのに、確実に倒せる敵だけをメラゾーマで燃やしてくれるのはまあ、悪いとまでは言わないけど。
ただ結局のところ、敵の弱点属性さえプレイヤーがわかっていれば時短以外の理由でAIを使う理由が一切なかった。

まあ、AIはおまけで結局は戦闘バランスがおかしいというのが問題。

  • 中盤からダメージがインフレしてくる。

  • 敵がランダムで1〜3回行動してくる。

  • 強力な行動を連発しないというルーチンが多分ない。

  • 状態異常攻撃を多用してくる。

  • 敵の数が多い。

上記のシステムのおかげで、1ターン目で早く動いて敵の数を少しでも減らさないと、運が悪いとほぼ壊滅するため、こっちはこっちで全力の攻撃をぶっこむという、とにかく大味な戦闘になる。

まあ、これは自分が遊び人を入れたり、僧侶を入れなかったからそもそも入れるバフデバフがなかったというのも結構大きいけど、でもバフデバフを入れてる暇、なくない?

上で使ったのと同じ画像だが、クラーゴンを倒しきれなかった場合、二人が混乱しているため、次のターンでクラーゴンの全体攻撃+味方の攻撃を食らう可能性があり、2ターン目にしてそうそう全滅する危険性がある。戦略もクソもない。

ボス戦だと補助魔法をかけあう、これまでのドラクエと同じ感じの戦いが楽しめはするのだが、こっちの攻撃力のインフレはなんかおかしいままなので、割とボスが早めに溶けていく。
ラスボス近くになると敵の攻撃力ももう高いままなので結構ギリギリの戦いになるという、ラスボスでようやく落ち着くレベル。
だから、バトル感覚が一番オリジナルに近かったのはゾーマとその前の連戦くらいだったかも…
バラモスゾンビの攻撃でガンガン殴り殺され、こっちはこっちで4桁ダメージを与えたりしているのは割と原作に近い勢いだったかもしれない。

そんなこんなで、1ターン1ターンじっくり考えて戦うという、世界樹の迷宮で顕著なRPGのひりつく戦い、というのはほぼ、ない。

全ては運。

運が良ければ敵の攻撃が下振れしてくれてこちらが生き残ったり、行動不能にならなくて相手を倒せる。上振れした場合はほぼ壊滅するのでがんばって立て直してまた最初からやり直す。
攻撃はバリア系の呪文で軽減できるが、状態異常魔法は防げないから…
なんとかなれー!と願いながら同じ行動をする作業ゲームと化した戦闘。楽しいわけがない。

・良かったところ

  • 「ドラクエ3である」こと
    ストーリー、雰囲気、音楽、全てがドラクエ3である。
    当たり前だが。新しく遊び直せる機会があったというのは正直うれしい。

  • 新規グラフィックでのドラクエ3
    昔はドットだったドラクエ3が、今の技術で作るとこんなにキレイになるのかという喜びは結構あった。ピラミッドがマジででかかったり、船の出港シーンがやたらと気合入ってたり。
    ただ、グラフィックがパワーアップしたことで、ラダトームとゾーマの城、マジで目と鼻の先だな!というのがよく分かる。なのにやたらと栄えているラダトームが謎に思えたりした。
    あと、勇者パーティが火山を噴火させて、ネクロゴンドの洞窟をやっとの思いで通り抜けて、更にラーミアに乗ってたどり着いたギアガの大穴で兵士に話しかけると、「たまにここに身投げに来る人がいる」という話が聞ける。どういうこと?確実に勇者より強いし、そもそもどうやってたどり着いたんだ。
    それだけでなく無事にアレフガルドにたどり着いてる一般人やカンダタなんなんだよとか、色々気になってしまう。
    ファミコン時代は想像力でいい感じに補っていたものを、しっかり描写されてしまうとそれはそれで矛盾が気になってしまうんだー!

やけに美しいオリビアの岬。だがイベントは特にない。
  • 職業ごとに見た目を選べること
    男魔法使い=ジジイの時代がようやく終わった。

だが戦闘中は後ろ姿しか見えないので割とジジイだった
  • ボイスは全体的に良かった。母が特に。
    だがそのせいで思い入れが強まり、クリア後の悲しさがエグい。誰か母を救済してくれ…

  • 〇〇バーク
    生贄にしたはずの商人がバークから解放されてまた雇えるようになる(雇わなかったけど

  • オルテガエピソード大量追加
    オリジナルではプレイヤーの想像力にすべてお任せされていた覆面半裸親父のお話が大幅に膨らんだ。一人旅じゃないときもあったり、行く先々で人々を救い、魅了していたり… そしてとにかく強い。
    だが服装はオリジナルと覆面以外変わらないという豪傑っぷり。ステータス見せて欲しかった。

余りにも布の服。
ピンチ助けすぎ
  • ロマリアの王様エピソードがやけに豪華に
    金の王冠を返した後に一日王様になるイベントで、特殊なグラフィック、会話、イベントなどやけに豪華になっていた。

全てのコマンドや町の人達の会話が凝っていた
  • おぼえるコマンド
    間違えて使っちゃうくらい気楽に使える上に、会話だけでなく調べたものとかも記録してくれるため、魔法の鍵で開く扉などを記録しておける。しっかり使ったのはピラミッドの謎解きくらいだったけど。

  • 色々なボスの追加
    テドンや火口でのボスは予想外で、全く準備無しで戦うことになったりしてちょっとハラハラした。
    特にぽっと出感のあったバラモスブロスの出世は良かった。

ハラワタ大好き兄弟
  • オートセーブからの再開
    全滅してもほぼ直前のオートセーブから再開できるので、お金を半分失うことが基本なく、気軽に全滅できる。緊張感ゼロになったけど。

  • 音楽
    だがこれはリメイクのおかげではなくて元からだからなぁ…

  • ルーラで「施設の外」を選べる
    これは実際神機能。このため、わざわざ街の中についてからザッザッザッと外に出る必要がなくなった。

  • ノーモア光の玉事件
    光の玉を手持ちに入れてなくても、戦闘開始後3ターンで勝手に使ってくれる優しさ。

  • はぐれモンスター
    街や秘密の場所に隠れているモンスターをしらみつぶしに探していくのはまあ、楽しかった。若干だるかったが。バトルロードもバランスがよくわからなくて、ランクAでしんどくなってからはやらなくなった。

はぐメタを見つけたり出来るのは楽しい

・悪かったところ

  • 圧倒的暗さ
    明るさ100にしてもまだ暗いところは暗い。なんでツボや樽を目を凝らして探さなきゃならないんだ。夜や洞窟がとにかくだるかった。

雰囲気よりもゲーム性を重視してくれ。これで画面右下とかにツボがあったりなかったりする
  • マップでダンジョン丸見え
    最序盤のいざないの洞窟で、とうぞくのカギを手に入れた先に進んだが、扉が3つある!どれが正解の道だろう?となるはずが、マップで丸見えなため、ハズレの道は宝箱か、なにもないことが確定する。
    ここでいきなりフフッとなったが、ネクロゴンドなどの長いダンジョンでも迷うということが一切なくなるのはさすがにゲーム性がおかしい、というかダンジョン作った人泣いてない?となった。
    キラキラや秘密の場所で手に入る武器防具が強く、ダンジョン内の宝箱の価値が相対的に低下しているため、探索する意味が減っていた。というかもはや探索じゃなくて作業なんだよな…
    これがある意味一番ダメな仕様だったかもしれない。

公式ネタバレ:左の道が正解です
最難関のダンジョンも、ほーら!あみだくじかな?
  • マップが広大!(無駄に
    何も無い通路がただただ長くなっているだけの場所が結構多い。フィールドはそこまで広くなった印象はなかったが、船やラーミアの移動は遅く感じた。

しかも無駄に通り道を塞いでいる場合が多く、ピラミッドのこれも一応突き当りに隠しアイテムがあったが、無駄に長く歩かされた。
王宮とかでもそこ通らせろよという構造になっていることが多かった印象
  • 秘密の場所
    基本的にバトルロード用のモンスター置き場と化している。モンスターがいない場合はつぼが幾つかあるだけ、みたいな特に意味もないスペースになってる上に、上記の暗さによりそれが見つけにくいという無駄なゲーム性。と思いきや突然豪華な宝箱があったりする。なんかソシャゲの補填にヤケクソに良いアイテムを配布しましたみたいな感じに似ている。
    そして広大なマップにポツンポツンとある秘密の場所。陸地だったら良いんだが、海はだるかった。

  • ダッシュ切り替えボタンの地味な嫌がらせ
    ダッシュと歩き切り替え、船の加速切り替えがBボタンだが、キャンセルや文字送りもBなので戦闘後のメッセージ送りとかで歩きに切り替えられてしまうことがマジで多々ある。無駄にマップ広いんだから歩きなんて一生使わん… 永久切り替えにしてくれ…

  • 雑魚敵のランダム複数回行動
    クラーゴン3匹出てくると運悪いと1ターンで全滅、アークマージが数体出てきてイオナズン祭り、サタンパピーのメラゾーマ祭り、その他ザラキ祭り、おたけび祭りなど、祭りが起きすぎる。
    物理攻撃系も、力溜めと攻撃を同ターンでしてくるという反則技を普通にやってきたりする。

  • 雑魚敵の状態異常攻撃多用
    上記の複数回行動と合わさって、なぜか最大3回行動と優遇されているのおどるほうせきがメダパニ、マヌーサ、マホトーンとあらゆる状態異常を1ターンでばらまいてきたりする。

  • なんか敵の物理防御高くない?
    幾らMP消費なし行動とはいえ、魔法に比べて物理攻撃のダメージが少なすぎた。これのおかげで勇者がかなり悲しい立場に。
    序盤はまだ強かったんだが、中盤から与えられるダメージがどんどん減っていた印象。

  • 便利だと思っていたおぼえるコマンド
    海上の島などの場所までは記録してくれず、「その他」扱いになってしまうため、ラーの鏡必須モンスターなど後で戻ってこなきゃならない場所は結局別にメモが必要。

この会話だけを覚えていたため、場所は「海上のどこか」しかわからないのだった
  • なぜか隊列の後ろに攻撃が集中する
    勇者が硬すぎて攻撃を受けている感覚が薄かっただけかもしれないが、カウントしたところ明らかに3,4番目に攻撃が集中していた。敵によっては後列に攻撃するものもいるらしいが…

じごくのきし系の後列狙い率が異常だった。しかも二回行動だから大体死者が出ていた。
  • まものつかいが強すぎる
    というか魔物呼びとビーストモードがバランスブレイカーレベルに強すぎた。それらの技を覚えてからはそれ以外全く使わなかった。強い技だけをこするというのはRPGあるあるではあるが… そういうのはたいていかなり終盤ややり込みに入ってからだろ…
    特に魔物呼びのメタル系以外の防御力無視、マヌーサも影響なし、最終的には一度に500以上ダメージはおかしい。
    リメイクで追加される新職業強すぎ問題は往々にして発生するよな… なぜなんだろう。

終わりの始まりです
  • 高台のガッカリ感
    ラーミア取得後にようやく行ける高台のキラキラがカスアイテムのことがとても多い。ゲーム内の説明で、力尽きた冒険者たちの残した装備と説明されるが、それでそんなところに革の鎧とかが落ちてるって逆に不思議になる。

期待だけさせておいて…
  • Switch版、ロードが地味に長い
    特定のエリアの出入りとかで秒単位で待つことがある。ファミコンはロード時間なかったんですよ…?でもまあ、頑張ってる方ではある。
    とは言え、遊ぶなら普通にSwitch以外の次世代機で遊ぶことを激しくおすすめする。

  • バトル中のバフデバフ表示が中途半端
    バフデバフがかかるとモヤモヤが出たり、種類によってはアイコンが表示されるが、フバーハとかはアイコンがない。敵はもう全くわからない。
    これなら丸ごと無い方がマシだった気がするが、それを除いてもなぜかスクルトとルカナンが打ち消すのではなくどちらもかかる謎仕様になったため、もう全然わからん。

・悪いとまでは言わないけど気になったところ

  • 性格を変える本が異常なほど手に入る
    性格ってそんなに変えるものなのか…?どれかが上がりやすい上がりにくいはあっても、総合ステータスが悪くなるものはないんだと思ってたけど… セクシーギャルは明らかに強い印象があった。

  • 結構頻繁に手に入る「貴重アイテム」
    世界樹の葉や祈りの指輪を発見するたびに大事アイテムゲット音楽が流れる。もはや特に嬉しくないんよ… 早く文字送りさせて…

  • ラーミア、遅くね…?船もなんか初動に加速があるのなに…?
    なぜラーミアだけ加速がない上に奥行き着地ができる不思議な動きなのか。
    ラーミア誕生イベントは音楽やアニメーションはとても良かったが、ルーラが便利すぎる今作、実際の使い道としてはメインでちょっと移動するだけ、あとは無駄に広い世界、特に海に散らばっているキラキラや島を発見するためだけに使うという、ぽっと出感がとても強い。なのに移動がやたらと遅くて厳しい。根性とスピード出さんかい!
    船はダッシュではなく加速システムのため、戦闘が終わるたびにまたゆっくりになるのは正直だるかった。

  • 戦闘シーン、パーティの後ろ姿だけが見えてアクションは見えない
    戦ってる姿が見えるのかと思ったら行動を選んだら急にモンスターがアップになってアクションとかは特に無い。じゃあ従来の見た目でいいだろ。

  • 奥が良く見え、手前が見えない画角
    これにより、徒歩や船移動の際にはなるべく奥に色々なものが見えるようにするという不思議な移動方法になる。
    これはマジで悪いに近いレベル。手前に移動したくないという斬新な不満を覚えられる。

  • 全体的に便利になりすぎ感はあった
    ルーラMPゼロ、いつでも脱出できる、バラモス城などボス手前で入口までのワープポイント、レベルアップで全回復、オートセーブで全滅してもすぐ手前から再開、有り余る回復アイテムなど、既存ドラクエプレイヤーが普通に遊んでいると詰まるということがほぼない。サクサク過ぎた。
    簡単にドラクエ3を再体験できるという意味では良かった…のか?

帰り道の一通とかでもなく、入口近くにワープポイントが開通する

・良くも悪くもだったところ

  • レベルアップでHP/MP全回復
    便利だったけど、緊張感はなくなった。

  • あそびにんに特技が追加された
    気軽に賢者に転職できなくなった。しかも最後の特技を覚えるのがレベル45。もうラスボス手前だよ…

ようやく覚えた魔力覚醒、賢者に転職して強くなってようやく使い道があるように見えて、
結局まものつかい一人でいいんだよなー…
  • 種が手に入りまくる
    マジでこれは一体どういう想定なのか。転職できない勇者救済措置なのか…?また、あとで知ったが種で強化された分は転職しても「半分にならない」ベースに追加されているらしい。勇者不憫すぎでは?

転職できない分強い、とかがない呪われし職業、勇者
  • ルーラが便利すぎる
    消費MPゼロ、どこからでも使える。勇者か魔法使いさえ生きていれば、ダンジョンからあっさり脱出できる。これもまたバトル緊張感低下ポイント。

リレミト完全不要
  • キラキラや秘密の場所でやたらと強いアイテムが結構手に入る
    武器防具屋いらないレベル。
    強い武器防具が手に入るのは嬉しかったものの、店使わない縛りプレイをしている気分だった。

  • ようせいのふえやオリハルコンとかの重要アイテムが最初からピッカピカに光ってる

ヒントいらなさすぎる
  • メタル系ってドラゴラムで溶けたっけ?
    2ターン逃げなければ確定で倒せてしまう。

ドラゴラムしたらちゃんとドラゴンになってる描写は嬉しい
  • 敵も味方もラリホーゲー
    ねむりの杖が最強だった。終盤の敵までしっかり効く。そして敵のラリホーもしっかり効く。

・オマケ

種が多すぎることから、これはもう勇者一人旅を強いられているのではないかと思い、クリア前なのに別データで勇者一人旅を始めてみたら、結構楽しくて3時間くらい一気に遊んでた。ロマリア着いた直後にさまようよろいに殺されそうになったり。
でもレベルを上げ、見つけた種をすぐむしゃむしゃしていくことでどんどん強くなっていいきさまよるよろいからもダメージを受けなくなっていく強い勇者。これこそが勇者だ!
カンダタ撃破まではやったが、バンパイアが4匹出てきて全員にヒャドを使われて死んだりしたあたりで、やっぱり魔法やブレスや状態異常には弱いので、後半になるとすぐ死ぬんだろうなとか思うとやる気がなくなっていった。

いいなと思ったら応援しよう!