パンパンパン！

まだレジ袋が無料だったいい頃の話じゃ。

わしはスーパーで2キロの米を買おうと思いレジに並んでおった。
わしの番が来たのでお金を払ったら、レジの店員が小さい袋を渡してきたので、もう少し大きい袋をもらえませんか？と言ったら、店員は無言で米の袋をパンパンパンパン叩き、形を整えてから小さい袋に少しずつ入れだしたのじゃ。
途中でさらにパンパン米の袋を叩き、小さい袋に米を入れたのじゃ！
そして、どうだ小さい袋でも２キロの米は入るんだ！と言いたげに、わしを睨みつけてきたのじゃ(｀・ω・´)
面倒なのでわしは何もリアクションせずに米の袋を持って店を出たのじゃ。

てくてく歩きながら、そう言えば昔さっきの店員のような奴がおったのを思い出した。
ちょっとタイプは違うのだけれど似たような反応をする奴じゃ。

あれはわしがまだ子供のときじゃ。
ルービックキューブというのが流行り出しの頃の話じゃ。
みんなルービックキューブが欲しかったけど、品薄でまったくどこにも売ってなかった。
そんな時、あの店員に似たA君が学校にルービックキューブを持ってきた。
たちまちA君のまわりに人だかりができた。
どこで買ったの？どうやって手に入れたの？と誰かがA君に聞いた。しかし、A君はガン無視し、ルービックキューブをガチャガチャ動かし、六面が揃ってない状態にして、それをみんなの顔の前に持っていき、六面が揃っていないことをアピールした。
そして、おもむろにルービックキューブをガチャガチャ動かしだした。
なんということか、あっという間にA君はルービックキューブの六面を揃えたのじゃ！
そして、ルービックキューブを自分の胸の前に持ってきて、　
大きな声で、「できたぜ！」と、
雄叫びをあげたのじゃ(｀・∀・´)
すげぇー！みんなが言った。
そして俺にもやらせて！貸して貸して！と、A君にお願いした。
しかし、A君は「嫌だね！」と言って、またルービックキューブをガチャガチャしだした。
ご想像の通り、その後もA君はできたぜ！嫌だね！を繰り返した。

何というケチ野郎じゃ(。-∀-)
ケチケチケーじゃ！
スクランブルにしやがれ！