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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 10.06.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 10 June 2024

日本語訳

  • ウクライナ国防省情報総局(HUR)の2024年5月28日付報告によると、ロシアはアフリカ人を募兵して、ウクライナでの戦闘に参加させる試みを強化しているとのことだ。この募兵活動は特に中央アフリカ諸国で重点的に行われている。具体的にはルワンダ、ブルンギ、コンゴ、ウガンダといった国々である。伝えられた話によると、ロシアは契約金として2,000米ドル、月給2,200米ドルを提示しており、それに加えて、ロシア国籍パスポートの約束も申し出ている。

  • この募兵活動の目的は、戦場でのロシア側損失の埋め合わせることにある可能性が高い。なお、ロシア側の損失はかなり大きい。また、戦線上の複数の作戦軸で行われている攻勢の持続を目的としている可能性も高い。ロシアの募兵源である受刑者は有限であって、ここからの募兵数がピークに達している可能性は高く、そのようなか、ロシアはグローバル・サウスでの募兵に手を伸ばしている可能性が高い。また、それには、ロシア国内で新たに追加動員を行うことを避ける目的がある。前回の戦争動員は、国内におけるプーチン大統領とロシア政府の不人気につながったのみならず、記録的な労働者不足を招き、医師やIT専門家のような高技能労働者の国外脱出を生み出す結果にもなった。

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