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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 01.08.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine - 1 August 2024

日本語訳

  • 2024年7月26日、ロシア国防省の元次官であるドミトリー・ブルガコフが汚職の容疑で逮捕された。ブルガコフは2008年から2022年まで国防次官を務めていた。ロシア・メディアによると、容疑は軍要員向け食料調達に関係しているとのことで、この食料というのが人間が消費するのに不適切なものであり、それにもかかわらず、ロシア国防省はそれを高額で購入していたとのことだ。そして、その見返りとして、当時のブルガコフ国防次官は賄賂を受け取っていたと報じられている。

  • 以前伝えたように、汚職・腐敗はロシア国防産業に巣食う病巣であり、関係する個人が、ある必要なレベル以上の政治的保護を享受できる立場である限り、一定の範囲内で広く許されてきたものだ。

  • ウクライナでの全面戦争は腐敗の慣習に対する取り締まりを高めることになっており、その理由の一つは、現実的な観点で、極めて高コストな軍事作戦を行うなか予算の無駄を省くことにある。また、別の理由として、セルゲイ・ショイグ元国防相のような政治的パトロンが、調達プロセスへの直接的な影響力を喪失してしまったということもある。現国防相のアンドレイ・ベロウソフは腐敗の慣習を制限しようと試みているところであるが、彼がロシアの国防歳出に関する腐敗の根絶に成功する、もしくは腐敗を根絶しようとする可能性は極めて低い。

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