公の奴隷の教師

部活は教師の奴隷労働によって支えられています。部活に関していえば、教師は奴隷となんの変わりがないことがわかります。

①部活動選択権が全くない

特に若手教師には指導可能な部活動を選べることは滅多にありません。ずっと副顧問として指導してきて主顧問が異動となったから来年主顧問になれる!と希望を持っている先生もいるかもしれませんが、新しく来る先生の中にあなたよりベテランでその部を指導してきた実績のある人がいれば来年も副顧問のまま。

専門じゃない部活を持つことの何が問題かについて少し話しましょう。指導できない部活の顧問になってしまっても心配はしばらくいりません。生徒が部活を引っ張れます。ただ、教師たるもの指導したくなるのが性。その分野を少し勉強して生徒との関係構築に躍起になるでしょう。しかしもし指導できるくらい知識をつけたとしても一度プレイヤーの生徒と関係をこじらせてしまえば、「あいつやったことないのにうざい」と言われてしまいます。副顧問は大抵放置プレーなので、生徒にうざいと言われながら土日の練習に突き合わされ、大会引率や顧問会議などの雑務に追われることになります。

②手当の価格崩壊・ずさんな安全管理

一応、こんな部活動にも手当が出ます。四時間以上で3,600円。大学生が普通に4時間バイトしたほうが稼げる額です。大学生の時給より安いお金で、生徒がけがした時の責任等を負わせているわけです。そして顧問になる際、安全管理研修などもゼロ。ようはなんの知識がなくてもなれるんです。まぁ、責任は顧問が負うのでずさんな安全管理で問題がおきても顧問を切ればいいだけですね。

③体育連盟による教師奴隷化

体育連盟とは大会の主催者たちです。こいつらは学校の関係者のようにふるまっていますが、実は学校とは全く関係のない公益財団法人です。公益財団法人とは、国がその企業の活動を公的に価値がある(文化の保存だとかそんなん)と認めたやつらに与える名前。公益財団法人になると税金面で優遇されます。

さて、体育連盟による教師奴隷化とはなんぞやといいますと、こいつらは学校の外部組織のくせに大会の引率は教師に強制させます。大会の要綱に引率は教師と書かれていることもあるそうな。例外的に学校の事情とかで管理職が認める場合は外部指導者の引率を認めるのが彼らのスタンス。

一番たちが悪いのは、一般の引率教師にはなんの謝礼もありません。あったとしても、500円程度のほか弁です。大会の引率は基本8時間ちかくの勤務になるので奴隷労働です。なんの権利があって高体連は教師に引率を強制しているんですか?多くの教師は知識がないし従順なので不満を持ちながらもこいつらにこきつかわれます。

一番腹立たしいのは、大会の引率は教師に強制させながら、こいつらは対価を何も払わないところです。②の教師に対する部活動手当は県からの税金です。手当がないから大会辞退などしようものなら総スカンでしょうね。教師は顧問を引き受けた時点で体育連盟にいいように使われるのが確定です。


ここまで見てきたように、部活動は教師が苦しみながら維持してきたものです。体育連盟でポストがあり、大会運営などもしている教師は学校内の仕事が軽減されます。私からしたらいやお前の趣味やん学校の仕事手伝えよと言いたい。

今までの部活動は、お金がかからないといけないところを教師を奴隷のように無賃で無制限に使うことで安く提供してきたサービスです。これを、今地域化しようという流れになってきました。

地域化するにあたっては教師より安価か同等の労働力を探さないといけません。どうやって地域の人間を教師のように奴隷化するんでしょうね。一番恐ろしいのが、奴隷が教師じゃなくなっただけでどこかの誰かが同じように苦しみながら今の部活を維持することだと思います。

趣味をするにはお金がかかる、ということを世間は思い出すべきです。学校も、積極的に発信して地域の人と一緒に考えていくべきなんです。現状管理職がその説明責任を担っているんですが管理職の質は最低なのであまり期待できません。

部活動は教育的価値はあります。私も部活動に熱心に取り組んだ人間です。でも実際教師になって、休職して、勉強をすると部活動と奴隷労働は何ら変わらないことを知ってしまったんです。

それでも部活動は残すべきなのでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?