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日本ガラパゴスパン文化

日本という国は長い歴史の中、島国という特性を生かし、独特の文化を育んできました。

宗教だったたり、建築だったり、江戸時代のちょんまげとか。

中でも食文化は、世界に誇れる『独自性』がありますね。

その中でも、私が今回注目したいのは『日本のパン』文化。


パンはもちろん世界中で食されています。

そして日本も海外からのパン文化を輸入しているところはあります。

でも、日本独自のパン生地の配合、製法はなかなか世界ではみられないとつくずく思います。

まず、小麦粉。

海外では、主に『灰分』別のタイプだったり「パン用」「ケーキ用」などと種類で分けられてますね。

日本みたいに「たんぱく量」と「灰分」でこんなに種類の分けられた小麦粉を選べる国はなかなか無いと思います。

そして、素晴らしい菓子文化との融合。

そこには日本固有の『甘い豆』文化。

また世界の料理をパンという器に乗っけてしまうという大胆な発想。

私は、日本という国の気候や文化、そして勤勉さによってもたらされたこの国の素晴らしいパン文化を世界に発信していきたいと思っています。

そしてそんな素晴らしいパン職人、ベーカリーがひしめき合うこの国は、

いつでもどこよりも美味しいパンがたくさん食べられる国なんです。

もちろん世界にも、文化や歴史と密接に関わった素晴らしいパンがたくさんあります。


パンのその生い立ちや、職人さんのこだわり、

そしてそれがここでしか食べられないということを

知っているのと知らないのとでは、その美味しさって変わってきますよね?


今、物に恵まれているこの時代に、美味しいものが当たり前にすぐ手に入る世の中で、「美味しい」ってなんだろう?ってよく考えます。

それは「安全」だったり、もちろん好きな「味」だったり、「食感」だったりするんだと思います。


でも、その中に「こんなパン食べれるの日本だけだよ」とか「日本のパンって日本のパン職人さんたちの努力と歴史の結晶なんだよ」とか盛り込んで食べていただけると、より日本のパンの美味しさが増すんじゃ無いかなと思います。



そんなことを思いながら、

パン屋によるパンのためのパンブログもやっています。

「国産小麦のパンはありますか?」

よく聞かれます。

では、なぜみなさん国産小麦を求めるのか?

      安全性? 自産自消?

色々理由はあると思いますが、

果たして本当に国産小麦だから安心なのか?

美味しいってなんなのか?


私自身がもっと勉強したくて、

そして何より自分の店のスタッフに見てもらいたくて

このブログを始めました。

お店を営業しながらなので、ぼちぼちですが、

私がパン職人になってから、

そしてお店を始めてから10年経った今までの経験とこれからまだまだ学んでいきたいことを詰め込んでいくつもりです。

https://www.panfleto.net (Panfleto ーパン屋のブックレットー)

よかったら、遊びに来てください。


※ちなみに、今回は「独自の進化」という意味で『ガラパゴス』という言葉を引用させて頂きました。






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