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視覚から得られる情報量を改めて考える

こんばんは!江戸川乱歩賞を読もうという試み中なのですが、今日、こちらの「闇に香る嘘」を読み終わりました!

中国残留日本人の兄について主人公が調べるお話なのですが、兄らの関係者がそれぞれ満洲引き上げの記憶を語るシーンが「100%フィクションです」と言って欲しい悲惨さで読むのにMP(メンタルポイント)消費するタイプでした。

主人公が盲目なので、こちらにも視覚情報が全く入って来ません。これは映像化できないやつだ。映像作品だと目の見えてないキャラクターを映す事しかできないけど文章なら目の見えない主人公の感覚で物語を進めないといけないので、不安感がすごい。こわい!

目から得られる情報量と処理スピードを失った主人公の感覚で進まされるミステリーこわい

でも謎の点字暗号とか、視覚補助アイテムを本来の用途とは違う使い方で使って窮地を脱したり、ワクワクポイントもちょいちょいありましたし読後感は良かったです。

視覚情報が無い話だったので絵日記の絵部分は考えた末の視覚情報の情報量と処理速度をフル活用するであろう道路標識です。

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