「オレのワタシの記念日」で俺のグランメゾンに招待してもらった話
「オレのワタシの記念日」に応募したら当選した
3月のある日、妻が突然「俺のイタリアンでロッシーニ祭りをやってるから食べてみたい」と言ってきた。ロッシーニといえば、牛フィレ肉の上にフォアグラを乗せ、トリュフのソースをかけた濃厚でハイカロリーな料理だ。
ロッシーニはイタリア人のオペラの作曲家で、そして美食家だったそうだ。上記の豪勢な料理は彼が考案して、今はフランス料理で「ロッシーニ風」と呼ばれている。
ただ、今回はその料理について語ることがメインではない。キャンペーンに当選したことを紹介する(= お店にお礼の記事を書いて店を宣伝する)が目的だ。
話を続ける。俺のイタリアンに行った時に、妻が「俺の」のアプリをインストールした。すると、アプリ内のバナーに「オレのワタシの記念日」というキャンペーンが表示された。
このキャンペーンでは太っ腹にもフルコースを無料で食べさせてくれるらしい。ただし、条件は「二人の記念日と『俺の』に関する思い出」を自由入力欄に記述することだ。
6年前、たまたま妻と付き合い始めたその日に俺のイタリアンに行ったので一応エピソードはある。妻が応募してみるというので、私は「ある程度の分量を書いてみたら選ぶ人の目に留まるんじゃない?まあ落ちても家で祝おう」と話したところ、有難いことに当選した。
後から店で聞いた話なのだが、5月だけで200通の応募があったそうだ。 「オレのワタシの記念日」では365日のうち毎日1組が選ばれるので、1日に6~7組が応募していることになる。
キャンペーンが知れ渡るとこれからさらに競争倍率が高くなるだろう。キャンペーンが始まってすぐに記念日が重なっていていたため、早めに応募できてよかった。
Grand Maison ORENO
さて、このキャンペーンでは、料理は新店舗で振るまわれる。その新店舗の名前は Grand Maison ORENO(グランメゾン俺の。以下グランメゾン)。2021年に開店したそうだ。
ネットで紹介ページを見てみると、シェフもギャルソン(料理を運んで説明してくれる人)もソムリエも超一流を集めましたと書いている。
これはこちらもちゃんとしないと、ということで当日は普段あまり着ることのない襟付きのシャツを引っ張り出してきてアイロンを当てて準備した。
レストランに行く前に身だしなみを整える
しっかりしたレストランに行く時はドレスコードを満たすことはもちろんのこと、しっかりした服装をした方がいい。私が大学時代にレストランでアルバイトをして学んだことだ。
レストランでは、食事をサーブする側にお客さんの社会的地位や名誉はわからない。そのような肩書きは帰り際に名刺を貰う時に初めてわかるものだ。だから地位名誉に関係なく、身なりをきちんとしておくだけで丁重に扱ってもらえる。
このことを「ドレスコードは侮られないため。服をちゃんとするのはその場に相応しい人になるため」と自分は考えている。
ポイントとしては、何も高い服を着たり新しい靴を履く必要はないところだ。服のブランドのタグは外から見えない。代わりに、シャツやジャケットのシワを伸ばし、ズボンのシミや靴の汚れがついていないことを確認すればそれでOKだ。
当日はそのように服装を整えてお店に向かった。
当日のコース料理
店は大手町のサンケイビルの地下にある。店の中はコンサートホールのように、中央にあるステージと巨大スクリーンを中心にして扇状に座席が広がっている。
ステージの上にはピアノがあり、食事中に演奏が楽しめるのだ。ピアノは「ピアノの森に出てくるやつだ」と妻が言っていた。その値段は家が一軒立つくらいのものらしい。
座席についてシャンパンを注いでもらった後、コースが始まった。
料理は一品一品どれも目で見て楽しいし、とても美味しい。素材もきっといいものを使っているんだろう。どれも上品で濃厚だけどサラリとした味わいだった。
(全部のキャプションの終わりが「美味しい」なのだが、実際に美味しいので仕方がない)
食事の最後に記念日のプレートを持ってきてくれて、そこで記念撮影。盛り付けも綺麗でとても美味しかった。
行ってよかった
最後に店の方が話しかけてくれた。グランメゾンの店長とシェフは、元々俺のイタリアン青山店にいたそうだ。それを聞いて妻が「3年前の記念日にも青山店に行ったんですよ」と伝えたら、「その時は確実にいました」と答えてくださった。すごい偶然だ。
実はこの日の昼に、アメリカに行けないと確定して落胆していたのだが、この辺りで私はショックから立ち直ったのだった。
料理も美味しかったし店の人も優しく、いい思い出になったねと妻と話しながら店を後にした。
「オレのワタシの記念日」のキャンペーンはまだまだ始まったばかり。気になる方はぜひ応募してみてください。
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