誰でもよくない。私だけの私だから。

凍えそうな夜
吐く息に魅せられた
涙の粒のパレード
私には見えない
そう
見えないのだ
あなたの
枯れる程に呻く
心臓の名を

意味もなく
泣く意義もなく

胸の中で蹲りたい
たった
それだけ

笑顔になれるから

愛の中を
通り抜けたい
誰でもよくない
貴方の脳に寄生する
僕として
世を渡っていきたい
たった
それだけ

――――――――――


尊厳が踏みにじられていく。

だけど、私は在る。しっかり在る…と思いたい。


12.2

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