Vol.18「今年1年だけでなく、なんなら20年間を振り返って」

2020年1月6日 17:55

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無事に2019年も終わろうとしています。70年代とか80年代とかって言い回しでいうと、10年代ってなるのか。今ひとつ違和感あるけど、とにかく気がついたらひとつのディケイドが終わるわけですね。

僕にとっての0年代（2000〜2009年）は、fm GIGとともに悪戦苦闘の10年でした。いや、そんなに苦しんだ感覚はなくて、楽しい想い出ばっかりなんだけど、客観的に見て、よく乗り切ってきたなと思う。

あの当時のfm GIGは、いつ無くなってもおかしくないくらいふわふわして現実感のない、よくわからないエネルギーだけで多くの人を巻き込んだ、まさに“カウンターカルチャー”の集団でした。

そこを乗り越えたからこその10年代（2010〜2019年）だと思う。振り返って見ると、この10年でfm GIGは完全に生まれ変わった感じ。ちゃんとオトナのコミュニティーになった。いや、大人が楽しめるコミュニティーになった。

当然僕も年をとるわけで、もうそんなに無茶も無理もしない。

いや、きっと側から見てて無茶はやってるんだろうけど、その質は大きく変わったと思う。

最初の10年までは、勝てる確率が10%以下でも勝負に挑んだし、リスクも全然怖くなかった。だって別に失うものがあるわけじゃなし、面白そうなら何にでも首を突っ込めたな。

でも今はちょっと違う。勝負は選ぶぞ。街のケンカ屋がちゃんとプロボクサーになって、タイトルを目指す感じ。

絶対に負けられないし、だからといって勝てる相手とだけやっててもベルトは獲れない。そういう勝負をしてきた感じがするのよね。さらに言うと、ただ勝つだけではダメで、しっかりエンターテイメントしてないと、人は集まって来ないわけで。

そうやってこの10年は、それなりにリスクも考えながら、かといって勝負どころは見逃さず、いつのまにかどんどん大きくなるfm GIGの“取るべき道”を舵取りしてきました。

そしていよいよ迎える20年代。

もちろんこの先、何が起こるか神ならぬ身の知る由もないのだけど、自分が今どこに立ってて、どこを目指すべきなのかはわかってる。

今年2019年はとても象徴的な1年で、2018年に課せられた大きな命題に対して出した答えが、正しかったよと褒めてもらえたような実感があるのです。

木屋町のパームトーンは、あれは普通の人なら絶対に維持も存続もできないリスキーなハコで、勝率はそれこそ10%もない勝負に見えたけど、僕にとってはこの20年間を締めくくるクリアすべきラスボス、逃げてはいけない課題、乗りこなすべき船だと受け止めて、勝負に出ました。

いやあ、よく頑張った。とにかく生き残ったものの勝ち。

これだけの環境と仲間、それに経験や知識を手にして、次を目指さなきゃバチが当たるというもんです。

なので、2020年からはきっと今までとは違う戦い方を見せると思います。だって、すでにまだ誰も見ていないステージに立っているもの。

fm GIGにしろパームトーンにしろ、僕がどんな采配をして舵取りをするのか、楽しみにしててください。

ともかくも、今年一年本当にありがとうございました。

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