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イラストレーターになりたい人は、メンタルを鍛えた方がいい5つの理由

オリジナル記事掲載日:2021年4月19日

絵描きに限らず芸術系の人は
メンヘラくらいの方が
いい作品つくれる、みたいな
誤解がある気がします。

本日は、4年前に精神疾患を
克服した人間が、
「これからイラストレーターに
なろうという人は、メンタルを
鍛えた方がいいと思う理由」

を書いていきます。

* * *

実際、精神が不安定で
大作を作る人やプロとして
やっている人もいるのですが、
メンヘラだから
いい作品つくれる訳じゃない

と思うんですよね。

だって本当にそうなら
私だって17歳くらいの時に
大作つくってるし(笑)。
(※10歳〜34歳まで精神疾患でした)

せっかく大成して
みんなに認められたのに、
自ら命を絶ってしまう
クリエイターや
アーティストもいます。

なので「メンヘラ神話」は
もうやめていったらどうか、

というのが私の考えです。

* * *

とりあえず
「メンタルを鍛えた
方がいい理由」で
ざっくり思いついたのは
以下の5つです。

・仕事が取れるようになる
・適正な料金で仕事ができる
・体が丈夫になる
・困ったお客さんを受け流せる
・長く仕事ができる

ではひとつずつ解説していきます。

仕事が取れるようになる

プロでやろうと思うなら、
まず仕事が取れなければ話になりません。

メンタルが弱い、ということは
「自信がない」とほぼ同義なので、

・自分の作品を発表する自信がない
・自分の作品をアピールする自信がない
・営業する自信がない
・うまく行っている人に
 やり方を聞く自信がない


などの問題が起こります。

仕事を取っている
イラストレーターは
毎日ガンガン作品をあげたり、
企業に営業したり、
交友関係を広げて
仕事を打診されたり、
うまくやっている人から
やり方を聞いて
学んだりしています。

誰も見ないようなSNSで
数日とか数週間に1回
「なんとか自信が持てる作品」
「渾身の力作」
「完成させないラフのみ」
をアップした所で
仕事にはほぼつながりません。

(他の追随を許さない、
ものすごい才能があるなら
それでもいけるかも知れんけど。
でもそういう人も陰で
めっちゃ努力してるのでは……)

メンタルを鍛えて
「自分自身」と「自分の作品」に
自信を持てるようになればなるほど、
仕事をゲットしやすくなるんですね。

適正な料金で仕事ができる

駆け出しのイラストレーターや
イラストレーターの卵共通の悩みは
「やっっっすい金額で
依頼を受けてしまう」

ことです。

特にイラストレーターの卵は
「無料で描く」こともしばしば。

宣材や実績を作るためとか、
自分が納得してやっているなら
それでもいいんですけど、
大体は「無料……?」と
首を傾げながらやっています。

あと、「自分の描く
速度が遅いせいで、
時給300円とかになるんだ。
自分が技術(描く速度)を
上げれば収入も上がるはず」

と思っている方も
いるのではないでしょうか。
(ていうか私が昔そう思ってた)

そもそも手が遅いのは
メンタルが弱くて
頭の中が雑念でいっぱいに
なっているからだし、

あるいは自信がなくて
おんなじ線を何度も何度も何度も
書き直しているからです。

また、本当はもう充分速いのに、
適正価格をつける自信がなくて
いつまでも安い金額で
描き続けてしまう人もいます。

体が丈夫になる

特に漫画家に
多いのかなと思いますが、
「クリエイターは
不健康で当たり前」
みたいなイメージがありますよね。

むしろ「不健康でこそプロ」
と思っている人もいるような……。

最近はその辺の感覚が
少しずつ変わってきて、
イラストレーターや
漫画家なのに
謎に体を鍛えていたり
体力がある人も
増えてきたようですが。

フリーランスでやるにしろ
会社に所属してやるにしろ、
イラストレーターとして
ちゃんとやっていくなら
不健康ではどうしようもない
です。

心と体は繋がっているので、
体がダメになれば
心もダメになるし、
心がダメになると
動く気が起きなくなるので、
体がどんどん弱くなります。

私自身、精神疾患を克服するまで
「ザ・体の弱い人」でしたが、
今かなり健康体です。

また、メンタルを鍛えると
「クソ安い金額で
長時間働きまくる案件を断れる」

ので、それも健康への近道です。

困ったお客さんを受け流せる

フリーランスでやっていく上で
一番厄介なのが
「困ったお客さんに遭遇すること」
かもしれません。

世の中は自分が思っている
よりも異常な人が多い
ので、
メンタルが弱いと
あっという間に飲み込まれます。

また、悲しいことに
「無名のイラストレーターを
安く利用しよう」
「こっちが使ってやってるんだ」
という態度の依頼主もいますので、
そういうのと長く付き合っていると
メンタルをゴリッゴリに削られます。

健康体でも削られるのに、
もともとメンヘラの人が
そういう依頼主に捕まると、
マジで「死か廃業か」
ってなりますよ。

メンタルが弱いと
「こういうお客さんが
私の元に来るのは、
自分がしょぼいからだ。
自分が悪いからだ」

って気持ちになるんですよね。

そんなことはありません。
まあ、言い返せなさそうな人を
狙ってやっているところも
ある
と思うので、
「自分の態度がそういう人を
引き寄せている」
のは若干あるとは思いますが。

しかし、全てが
あなたのせいではないのです。

長く仕事ができる

先ほど「死か廃業か」
という話を書きましたが、
安い金額で
困ったお客さんだらけで
大して楽しくもない
絵の仕事ばかりしていると、

「夢を追いかけて、
やっと念願の
イラストレーターに
なれたのに……

こんな筈じゃなかった。
やっぱり、好きなことを
仕事にしちゃいけないんだ。

もうイラストレーターやめたい」


ってなります。

行きすぎると

「私がしょうもない
イラストレーターだから、
こんな有様なんだ。

私がしょうもないのは、
幼少期のアレのせいで
私がメンヘラだからだ。

死んで生まれ変わりたい」


ってなります。
(※私はなりました)

別に死ななくても、
人間はいつからでも
生まれ変われます。

メンタルを鍛えると、
交渉力が上がるので

・自分が納得でき、
かつ生活できる金額で
イラスト仕事ができる

・自分がやっていて
楽しい仕事がやってくる

・やりとりしていて
気持ちいい依頼主さんが
自然と増えてくる


などの効果が現れます。

安くて、
楽しくなくて、
やりとりしていて
不愉快な依頼主の
仕事ばかりやっているから、
長く仕事が続けられなく
なるのです。

「長く続けている」と
驚くべき繋がりができたり
驚くべき仕事が入ったり
驚くべき展開が
待ち受けていたりします。

だから、とにかく
「長く続けられる」ように
メンタルを鍛えた方がいいのです。

* * *

といっても、
「いや、メンタルが安定すると
つまらない作品しか描けなくなる!」
という方もいらっしゃるでしょう。

人それぞれ自分に合った
やり方があると思いますので、
私の言っていることは
「あるイラストレーターの
イチ意見」
だと思ってください。

まーでも本当に私は
「あと10年早くメンヘラを
治していれば良かった」
と思っている人間なので、
同じ思いをしそうだなと不安な方は
ぜひとも取り組んでみてください。

「どうやってメンタルを鍛えるか」も
またご紹介したいですね。覚えてたら。
ごきげんよう、さようなら。

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