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「この程度で苦しいとか言っちゃダメ」自分に厳しくしてしまうのはなぜ?

オリジナル記事掲載日:2020年5月7日

連日ご相談を受けていると、
「こんな事で悲しんじゃいけない」
という話を非常によく聞きます。

どうしてそんなに自分に
厳しくしてしまうんでしょう?

わたしは
「子どもの自分の嫉妬」か
「身近な大人への愛情」が
関係してるんじゃないかな〜
と考えています。

自分に厳しい人たちの声の一例

お住まいも年齢も
ぜんぜん違う方々のお話を
毎日お聞きしているのですが、
(※土日を除く)

「みなさん、前世で何か
つながりでもありました?」
というくらい、同じことを言われます。

・こんな事で悲しんじゃいけない。

・こんな事で怒っちゃいけない。

・自分よりもっと大変な目に
あっている人がいるのに、
こんなことでつらいとか苦しいとか
言ったらいけない。

・この程度の苦しさ(症状)で
精神病なんて名乗っちゃいけない。

・自分はラクをして
甘えているんだから、
楽しんじゃいけない。


まあこんな感じです。

現在カウンセリングを
受けておられる方は
「あー! 私の発言を書いてる!」
と思われるかもしれませんが、

ご安心ください、
あなた以外にも沢山の方が

この言葉を言っておられます。

みなさんご自分に
厳しいんですよね〜。

まあ、などと他人事のように
言っているわたしも、

「この程度のことで
つらいとか苦しいとか
言ってる場合かよォォ!」

と、汗水血涙を流して
全身複雑骨折状態の心で
叫んでおりました。
自分に厳しすぎない?

自分に厳しいのは、子どものころ厳しく育てられたから

自分に厳しくしてしまう理由の
数ある内のひとつに、
「子どもの頃に厳しく育てられた」
があると思っています。

あちこちで書きまくってるんですけど、
わたしは幼少期に
「ひいおばあさん」と暮らしていて、
この人がめちゃくちゃ厳しかったです。

で、今思えば、
祖父とか母とかも
厳しかったんですよね。

その後、手首とか首とか腕とか腹とか
切りつけまくったり、
薬飲んで死にかけたりしてたら、
いつのまにか周囲の人が
優しくしてくれる環境に
なったんですけど、
わたしはそれが
「受け入れられなかった」のです。

もう誰もわたしに
厳しくしてこないのに、
「こんな事で弱音を
吐いてはダメだ!」
「いじめにも遭ってないのに
何が精神病だ! 死ね!」
という感じで、
完全に自作自演&独り相撲で
自分に厳しくしてました。

わたしはそれ、
「子どものわたし」の
嫉妬だった
と考えています。

「子どものわたしに嫉妬される」とはどういうことか

厳しい家庭に育てられた人って、
甘やかされて育った人に
めっちゃ腹立てません?
厳しくしません?
だから「ゆとり」とかって
言葉が生まれたんでしょ?

「自分が厳しくされて
辛い目にあって頑張ってきたのに、
そうじゃなかった人を
見ると腹が立つ」
んですよ。

何で腹が立つかって、
「嫉妬してるから」
なんですけどね。

「自分だって本当は
甘やかされたかった!」
「もっと家族に
優しくされたかった!」
「何でお前は
何にもしてないのに
優しく育てられたんだ、
ずるい!」
という、嫉妬です。

で、この「嫉妬」が、
「子どものわたし」から
「大人のわたし」へ
向けられるのが
「自分で自分に厳しくする」
構図です。

こういう感じですね。

「そんなことで悲しむな」
「甘えてるくせに楽しむな」
というのは、
つらくて悲しくて
今も苦しいままで
あなたの心の中にいる、
「子どもの自分」の言葉
なんじゃないかな〜と。

* * *

これはあくまで
「原因のひとつと考えられること」
なので、
すべての人がこうとは限りません。

でも、思い当たるフシがある方も
いらっしゃるんじゃないかな〜と
思っております。

もうひとつ、
「自分で自分に厳しくしてしまう」
理由は
「身近な大人への愛情」
だと考えているんですけど、
それはまたいずれ
解説しようと思いま〜す。

ごきげんよう、さようなら。

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