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私が「自己肯定感」という言葉をあまり使わない理由

オリジナル記事掲載日:2019年11月26日

カウンセリングの相談者さんから
「自己肯定感を高めるのが難しい」
という話をいただいて、

「そういえばわたし、自分から
『自己肯定感』という言葉を
あんまり言わないよな」

と気づきました。

意外とそういう言葉を使わない方が、
自分にプレッシャーがかからなくて
前向きになれるんでしょうね。
(個人差はあると思います)

本当に「自己肯定感」を使っていないのか

ブログでもそんなに
書いたことないよな?
と思って、
「自己肯定感」で
ブログ内検索してみました。

(※これは前に使っていたブログの画像です)

引っかかったの、わずか3件。
この記事をアップして4件になります。
(※2019年11月時点)

やっぱり、めったに使わない
言葉のようです。

実はカウンセリングでも、
相談者さんから言われない限り
「自己肯定感」という言葉は
使わないようにしています。

しかし昨日、
「相談者さんが
言ったとしても、
合わせて言うのは
もうやめよう」
と思いました。

「自己肯定感」という言葉の重みに自ら押し潰されてしまう人達

うちのカウンセリング、
急に音信不通になる相談者さんや、
予約して「やっぱりやめます」
という方もいらっしゃるんですよ。

振り返って考えてみると、
そういう方のほうが
「自己肯定感」という単語を
言う傾向があったな、と思うんです。

自分が言った
「自己肯定感を上げなきゃ」
「自己肯定感を高めたい」
という言葉の重みに、
押しつぶされちゃったのかも
しれませんね。

この現象、たぶん
こちらの記事で言っていた
内容にとても近いです。
 ↓

わたしはこの記事で、
「専門用語を何回も使うと
重大な感じがものすごく増す」

ということを書きました。

「自分は病気なんだ〜、
重大な病気なんだ〜」と
自己暗示をかけているのと同じ、
ということですね。

「自己肯定感」は
心療内科の専門用語でも
なんでもないのですが、
おそらく
「自己肯定感を高めなきゃ」と
言えば言うほど、

「私には
自己肯定感がないんだ〜、
だからダメなんだ〜」


という自己暗示をしているのと
同じ結果になってしまうのかも
しれません。

「高めなきゃ」というのは
その裏に、
「無いから」という言葉が
隠されていますからね。

自己肯定感を
もう持っている人は、
これ以上高める
必要がないので、
「高めなきゃ」と
思ったり言ったりする
必要もないんです。

「高めなきゃ」と言う人は
「自分には無い」と
思っている人だけです。

自分にプレッシャーをかけてしまう人は、とりあえず使うのをやめてみよう

今現在
「自己肯定感を高めようと
がんばっているのに、
ぜんぜん高まらないんです」

ということにお悩みの方は、

その単語を使うのを、いったん
やめてみたらどうでしょうか?
あ、もちろん思い浮かべるのも。

そうすることで、
自分に対するプレッシャーが
減っていくかもしれません。

自己肯定感を高めるのは
確かに大事なことですけど、
その言葉のせいで
余計に自己肯定感が
削れていくんだったら、
意味ない
ですからね。

もちろん、
「自己肯定感!
自己肯定感!」
と言っていて
うまくいっている方は、
引き続き使ってくださって
いいと思いますよ。

1人の人間が
世界中の人から完璧に
好かれることがないように、

ひとつの方法が
世界中の人へ完璧に
効果があることもないのです。

自分に合った方法で、
自分を癒したり
励ましたりして
みてくださいね。

ごきげんよう、さようなら。

* * *

アイキャッチ写真について

撮影:いしとびさおり(Tsubaki_Rokka)さん
a modo mio.
(いしとびさんホームページ)
Twitter@koto000

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