性的同意年齢

性暴力から子どもたちを守るために - 性的同意年齢と性教育の矛盾を考える

性的同意年齢とは「性的行為の同意能力があると見なされる年齢」のこと。
日本ではこの性的同意年齢、13歳からとなっている。

パレットークでは、この性的同意年齢と日本における性教育の矛盾について今年10月に漫画で紹介した。

【この記事には性暴力に関する記述があります。フラッシュバックなどの心配がある方は、ご自身の状態に注意してお読みください。】

画像1

画像2

画像3

画像4

13歳といえば中学1年生。みなさんが13歳だったとき、セックスについての十分な知識があったと言える方はどれくらいいるだろう。

学校の保健体育の授業で行われる授業では、受精の仕組み、第二次性徴などについては学べても、実際のセックスについて学ぶ機会はほぼない。当然、避妊の必要性や具体的な方法、性感染症などセックスにまつわるリスク、性的同意の重要さについても、今の教育では学ぶことができない人が多い。

その一方、今の法律では13歳からは"性的同意の能力"があると見なされている。

それがどういう意味を持つかというと、たとえば13歳以上も子どもが性暴力の被害を受けてしまったとき、「暴行や脅迫によって抵抗できない状況だったこと」を証明できなければ、性行為の同意があったと見なされてしまうということだ。たとえその被害者が、中学校に入ったばかりの13歳であったとしても。

そもそも、暴行や脅迫があったと証明できなければ同意があったと見なされてしまうという、現在の性犯罪刑法には大きな問題がある。性暴力は、その半数が知人や家族など、面識のある人から受けることが知られているからだ。相手が自分よりも社会的に力を持つ相手だった場合(上司、先生、親など)、「明確な暴力や脅迫がなくとも抵抗できない」という状況は想像に難くない。

被害者がセックスについての知識を持たない子どもだった場合は、なおのこと。ちなみに性暴力の被害者のうち、13〜19歳がしめる割合は3割にものぼる(警察庁犯罪白書平成27年のデータより)。

性的同意年齢の低さと、性教育の不十分さ。この矛盾を大人たちはどのように受け止めるべきだろうか。忘れてはいけないのは、この矛盾によって被害を受けるのは10代の若者だ、ということ。性暴力のない社会にしていくためには、その視点を忘れないことが重要だと思う。

(漫画:ちなつ、編集後記:伊藤まり

パレットークでは、性のあり方や多様性について発信をしています。
Twitter: @palettalk_
Instagram: @palettalk_

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

性のあり方や生き方の「こうあるべき」を超えてゆくためのメディアです。いただいたサポートは、コンテンツの制作費に使用させていただきます。宜しくお願い致します。

応援してくださって、ありがとうございます!
56
「こうあるべき」を、超えてゆく。をテーマに、LGBTQ+、フェミニズム、多様性について、漫画やインタビューを通して発信しています。セクシュアリティやジェンダーにかかわらず、一人ひとりの選択肢が無限に広がる世界へ。1月の特集テーマは「#家族ってなんだっけ」。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。