男おんなの仕事

お茶汲みは女性の仕事!? - 無意識に「女/男の仕事」と決めつけないために

来客のとき、会議の前、午後3時のおやつの時間。みなさんが働いているオフィスでは、誰がお茶汲みをしていますか?

それぞれ飲み物は自分で用意するという方もいるでしょうが、なんとなく「女性だから」という理由でいれている方もいるかもしれません。今回はそんな、オフィスの中で無意識にやってしまう、または押し付けてしまう「女/男の仕事」をテーマに漫画を描いてみました。

「コーヒーやお茶をいれるのは女性の仕事!」とはっきり意識しながら公言する人はだんだん少なくなってきましたが、厄介なのは本人も含めて「無意識にそう考えてしまっている人がまだ多くいる」というところ。

実際コーヒーをいれることに限らず、オフィスの細やかな掃除や備品の補充、飲み会でのサラダの取り分けなども、「なんとなく女性だから率先して」といった空気を感じること、ありますよね。

この"なんとなく"に意識的になって、無意識に「女/男の仕事」と決めつけないためにはどうすればいいのでしょうか。

ノウハウ「仕事のおしつけ」01

ノウハウ「仕事のおしつけ」02

ノウハウ「仕事のおしつけ」03

ノウハウ「仕事のおしつけ」04

男の仕事女の仕事2

ポイント1 ジェンダーに関係なく、得意は一人ひとり違う

・女性は細やかな気遣いが得意
・男性は勢いが必要な営業に向いている

果たして本当にそうでしょうか。漫画の中のAさんは、"女性だから"他の男性社員が気づかないところにも気を配ることができたのでしょうか。

小さい頃から「女だから気遣いが大切」と育てられてきた場合、オフィスの中での小さなことに気が付きやすくなっている女性も多いと思います。Aさんのように、習慣化されている側面もありますよね。

でも、それは本来Aさんが女性だから得意なわけではない、ということでもあります。社会にあるジェンダーへの「こうああるべき」像が小さいときから積み重なっている、と考えられるからです。ならば、Aさんの気遣いを「女性だから」と片付けて、細かな仕事を押し付けてしまうのは暴力的かもしれません。

ポイント2 「女/男だから」という理由で仕事を割り振らない

「なんとなくこれまでもそうしてきたから…」
「なんとなく女性がいれた方がおいしい気がするから…」

なんとなく女性の仕事とされてきたものを、なんとなく押し付けられたこと、ありませんか?

逆に漫画のBさんのように、本当に得意な仕事ではないものも「若い男性だから」と押し付けられてしまって、のびのび働けないと感じている方も多いかもしれません。

「女/男だから」という理由で仕事が割り振られてしまう職場では、それぞれの得意が無視されて、みんなが無理しながら働くことになってしまいます。ジェンダーへの偏見ではなく、目の前の一緒に働く仲間が何が得意なのか、に注目して仕事を分担できるといいですよね。

ポイント3 「女/男らしい仕事」の構造を再生産していないか見直す

「気づいた人が、得意なことをすればいい」と思っていても実際には実践することが難しいこともありますよね。

たとえば、これまで女性がやることが当たり前とされていた環境では、他の男性社員が気づかなかったり、やろうとしてくれなかったりすることもあります。「だから自分がやるしかない」と感じてしまう女性も多いかと思います

また漫画にもあるように、「他の男性社員にやらせるのはなんとなく気がひける」と、女性自身も「女らしい仕事」として内面化してしまってることも。「女だからって仕事を押し付けられるのは嫌だけど、自分さえ我慢すれば…」と思われる方もいるかもしれませんが、そんな様子を見て他の女性社員が「自分も"女だから"やらなきゃ」と感じてしまったり、男性社員が「"男だから"やらなくてもいいのかな?別の仕事をやろう」と考えてしまったり…。

「女/男の仕事」は"なんとなく"みんなが共有している価値観なので、この"なんとなく"が継続されることで、その構造の再生産繋がってしまうかもしれないのです。

一人ひとりにできること

もし会社でマネージャーなどの立場にいる場合は、ぜひこの漫画でご紹介した3つのポイントを意識しながら、目の前の相手のジェンダーではなく「得意」や「性格」を意識しながら仕事を割り振るようにしてみてください。

Aさんがものすごく営業が得意だとしても、マネージャーが「男性だから営業」と考えてしまっていては、Aさんの得意が活かせずに終わってしまいます。組織としても、もったいないですよね。

お茶汲みやオフィスの掃除などを「女性だから」と押し付けてしまうのではなく、「気づいた人が率先してやろう!」という空気を作るのも組織のリーダーができる一つの取り組みだと思います。

その他にもたとえば漫画のBさんのように、女性だからという理由で同僚が仕事を押し付けられていたら、「自分もやりますよ」と声をあげてみたり、他の社員に「少し手伝ってくれない?」と声をかけてみるのも手ではないでしょうか。

「女/男だから」といって誰かに仕事を押し付けたり、割り振ったりするのではなくて、みんなが互いに気を配りながら、それぞれの得意を発揮できる環境が少しずつ増えていくといいな、と思います。

(漫画:ケイカ、編集後記:伊藤まり

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コメント (1)
障害者雇用などは得意や性格で仕事が割り振られる事が多いです。定形発達の人達程こうした不自由さに縛られているのかもしれないですね
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