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「他人の目を気にする必要なんてない」ロールモデルバトン|第4回ゲスト うっちー

Paletteでは、社会に溶け込み、"LGBTQ+として"だけでなく、"ひとりの社会人として"自分らしく生きている素敵なLGBTQ+のロールモデルをゲストに迎えて取材し、仕事やプライベートについて深掘りながら聞いていく企画を行っている。

ゲストには最後に「あなたの素敵だと思うLGBTQ+を紹介してほしい」とお願いし、次のゲストにバトンを渡していく。

第4回目は、母みちよさんとのLINEのやりとりが面白すぎるとTwitterで大人気のうっちー氏をゲストに迎えた。
Twitterフォロワーは11万人を超えるインフルエンサーの素顔に迫る。

(インタビュアー:今井 慧)

社会でうまく生きていく為に大切なこと

今井:Twitterで部署異動になった…ってつぶやいてましたね。

今井:うっちーさんってどんなお仕事されてるんですか?

うっちー:都内でIT関係の仕事してます。

今井:そうなんですね。会社ではカミングアウトされてるんですか?

うっちー:聞かれたら言うようにしてます。前の部署のメンバーは本出していることも知っていたし、Twitterもバレていたからオープンにしてましたね。ただ、自分からは言わないです。

今井:みなさん快く受け入れてくれたんですね。

うっちー:うん。むしろLikeな感じ。人に恵まれたなと思います。

今井:素敵ですね。うっちーさんの明るくて気さくな人柄もあるんでしょうね。

うっちー:信頼関係を先に築いてしまえば大丈夫だと思います。

今井:職場での振る舞い方って意識してますか?

うっちー:いや、会社には仕事をしにきているわけだから、会社の売上を考えた時に自分の最大限のパフォーマンスを発揮するって考えるでしょ、そこにセクシュアリティは関係ないので特別に意識することはないですね。

今井:仰るとおりですね。当事者の方で生きにくさを感じている人は結構多いと思うんですよ。女性っぽい話し方や仕草がいじられて、すごくストレスを感じるっていう話は結構聞きます。

うっちー:でも、いじってくる側ってゲイセクシュアルであることは知らないわけですよね。知っていたらいじれないと思うんだけどなぁ。割り切るしかないと思います。でもそれができないから苦しいんですよね。なぜ割り切れないのかって考えると、逃げ場がないから苦しいんだと思うんですよ。

今井:なるほど。逃げ場とか、発散する場所がないと辛いですよね。

うっちー:そうだと思います。苦しくてどうしようもない時に信頼してる人がいたら相談できるし、そういう発散の機会ってすごく大事だと思う。

インフルエンサーを本業にしようとは思わない

今井:11万人もフォロワーがいたら、もはや本業にしちゃおうとか思わないんですか?

うっちー:このスタイルが気に入ってるんです。本業があって趣味のSNSがある。2つ自分の顔があるのが心地良いんですよね。すごく楽しいですよ。

今井:趣味のSNSであれだけフォロワーがいるってすごいですよ。

うっちー:でも趣味の範囲でやる方がよいですよ。本業にしようとは思わないですね。本業が好きなんですよ。出世欲すごい強くて(笑)

今井:おお!素晴らしいですね!

うっちー:最近、出世欲ない人多いですよね。そこそこで満足する人多いですけど、僕は社会に痕跡を残したいって思うんですよね。

今井:社会に痕跡を残すってすごいですね(笑)

うっちー:お母さんの影響かな。

お母さんのIQが140超えてる

今井:うっちーさんのお母さんって何者なんですか?

うっちー:あの人、IQが140越えてるんですよ。

今井:え〜すごい!

うっちー:すごい賢い人で、昔はピアニストやってたんです。子供にもピアノを教えてたんですけど、色んな年齢の子に話をするにあたって、それぞれの年代に最適な話をする必要があったから、やっぱり色んな知識を入れてましたね。

今井:あんな面白いメール、よっぽど頭良くなきゃ送れないと思います。お母さんのエピソードもっと聞きたいです。

うっちー:幼少期に僕いじめられてて友達がいなかったんです。母が変わりに友達をしてくれていたんですね。それで授業参観の時に、僕が先生の質問に受け答えするたびに母が持参したタンバリンをすごい勢いで叩くんですよ。僕を称賛してくれているんですけど、今思うと母はいじめっこたちに存在感を知らしめるためだったんじゃないかなと思うんです。

今井:良いお母さんじゃないですか。

うっちー:でも、先生に呼び出されて「次からお父さんに来てもらってください」って言われちゃったんです。

今井:え?出禁?

うっちー:うちのお母さん出禁食らっちゃったんですよ(笑)すごくうるさくしたから仕方ないんだけど。

今井:面白い(笑)でも、お母さんの愛ですね。ところでいじめられてしまった理由ってなんだったんですか?

うっちー:祖母が日本舞踊の師範をやっていて、ずっと習っていたんですね。自分は女形をやっていたから普段から動作が女性っぽかったからかな、あとは学校でIQテストをやったときに学年でずば抜けてよかったというのもあるかもしれない。周りの子と話が合わなくて孤立してたし、いじめられやすかったんだと思います。

今井:なるほど。辛い思い出があるんですね。

うっちー:いじめられてたけど、人を恨むことはなかったんです。母親から「罪を憎んで、人を憎まず」ってずーっと言われ続けたからなんですよね。その教えがあったから、この世界を恨むことがなかったんだと思います。

今井:偉大なお母さんですね。

人生で大切なことを学んだ学生時代

今井:自分のセクシュアリティを自覚したのはいつだったんですか?

うっちー:13歳のころです。同年代の子と性的交渉を持ったんですよね。サッカー部の子ですっごい男前の子で、一目惚れでした。

今井:お付き合いしたんですか?

うっちー:いや、友達っていう関係性だったのかな。夏休みの自由研究を一緒にやろうって誘ったり、会う口実をとにかくつくってましたね。彼が学級委員になったら自分も学級委員になったりとか接点を増やしてました。

今井:青春ですね〜。その子と出会うまでは女の子に恋してたんですか?

うっちー:いや、そもそも恋してなかったですね。人に興味がなかったというか、変に達観してましたからね。

今井:確かに飛び抜けてIQ高くて誰とも話し合わないって言ってましたもんね。

うっちー:そうそう。人を好きになることって自分の人生にとって必要なこと?みたいな捻くれた考えを持ってたんですよね(笑)

今井:うわ〜捻くれてますね(笑)

うっちー:大学の時に「友達ってこういうもんだよ」っていうのを教えてくれた子が周りに2,3人いたんです。なんかちゃんと叱ってくれるというか、人ってこう考えるものなんだよって、人間らしさみたいなのを教えてくれたんですよね。そこではじめて、あ〜これが友達かって思えた。

今井:素敵なエピソードですね。大学時代の友達のおかげで今のうっちーさんがいるんですね。

良い上司とは?

今井:Twitterで「また慕ってもらえるような上司になりたい」ってつぶやいてたじゃないですか。うっちーさんにとって良い上司ってなんですか?

うっちー:自分もちゃんと慕ってもらえるようになったのはここ最近の話で、それまでは、全然良い上司じゃなかった。なんでこの人達は自分の思い通りに動いてくれないんだとか、なんで指示したことできないんだって、ずーっとギスギスした感じになってましたね。

今井:仕事がもともとデキる人って、デキない人の気持ちがわからなかったりしますからね。

うっちー:でも、このままじゃ自分が潰れてしまう。ちゃんと考えようと思ったんです。自分はどういう上司だったら従うか、指示を遂行しようと思うかと考えたときに、自分が好きな上司、信頼してる上司だったらこの人の為だったらしっかり任務を遂行しようって思うなって気が付いたんです。それから変わったんです。

今井:人は信頼で動くと。

うっちー:まずは信頼してもらうことってすごく大事で、いざイレギュラーがあったときに信頼されてると動いてくれるんですよね。

今井:信頼してもらうためのコツってあるんですか?

うっちー:対話!普段のコミュニケーションがすごく大事で、ちょっと雑談を入れるだけでだいぶ変わります。

今井:生きにくさを感じている人たちにどんなメッセージを送りますか?

うっちー:生きにくさを感じる人って、他人と自分を比較しすぎだと思うんです。自分の人生、誰かがケツもってくれるの?っていうことですよ。自分の幸福追求をどんどんした方が良いと思うんですよ。

今井:他人の目を気にしちゃう人多いですよね。

うっちー:多少バカになりましょうって言いたいですね。人生リカバリーできるよって。他人の目を気にする必要なんてないんです。

今井:さて、最後に、次のバトンを渡す相手を決めます!うっちーさんの素敵だと思うLGBTQ+の方を紹介していただけますか?

うっちー:新宿二丁目でアパレルショップの店長をしているちび汰さんをご紹介します。

今井:ちび汰さん!ショップの店長さんなんですね。すごく楽しみです!

パレットでは、引き続き"ひとりの社会人として"自分らしく生きている素敵なLGBTQ+のロールモデルの方を紹介していきます。

次回もお楽しみに!

(撮影:星野 泰晴

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