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メンズパターンのスーツを作りにいったら、"らしさ"への解像度が上がった - FABRIC TOKYO think inclusive fashion 体験レポ

「ねえ、みんなもスーツを作ってみない?」
ある日突然、編集長AYAさんから社内チャットで編集部メンバーにメッセージが届いた。スーツを作る…とはもしかして、去年AYAさんが作ってて、めちゃくちゃイケてた、あの…?

「そう、FABRIC TOKYOさんが今年もまた、性別関わらずメンズパターンでスーツを作れるイベント、するんだって!」

なんと!

就活のときにもついにスーツを買うことなく社会人になってしまった私。だからこそ、いつかスーツを着るとしたら、とにかく自分らしいスーツを…そんな風に密かに思い続けていた。そして昨年、AYAさんの素敵なメンズパターンのスーツ姿を見て以来、自分らしいビジネスウェアへの憧れをさらに募らせていたのだった。

今回パレットークのメンバーが参加させていただくことになったのは、性別に関わらず自分らしいスーツを届けたいという想いで始められた「FABRIC TOKYO think inclusive fashion」というプロジェクト。

普段は男性を対象にオーダースーツを作るFABRIC TOKYOではこの期間、性別を問わずメンズパータンによるオーダースーツを注文できるという。

・身体のラインが強調されるレディースのスーツに抵抗感があったぴーちゃん
・仕事だけじゃなくて、普段から自分らしくおしゃれなスーツがほしいKeika
・憧れの映画スター並みにかっこよくなりたいまり
・普段からスーツを着こなし、スーツのパワーを熟知しているトマちゃん

スーツを日常的に着こなしているのは、営業担当のトマちゃんだけという私たち編集部メンバーは、オーダースーツの先輩AYAさんに連れていってもらうことになった。

COVID-19の感染拡大が心配される中、採寸の2週間前より自宅で自粛&毎日の検温と準備をし、迎えた当日。店内では撮影の間だけ、マスクを外すことをご了承いただいた。

パレットーク一同:こんにちは!本日はよろしくお願いします!!

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スタッフ:いらっしゃいませ!では、さっそくお好きな布地を選びましょうか!

とカウンターに案内していただき、サンプルの中から自分に一番しっくり合いそうな布地を選ぶパレットークのメンバー。

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まり:初めてのスーツだし、ベーシックなネイビーがいいかなって思うんですが、ネイビーだけでもこんなにたくさんある…どうしよう…。

スタッフ:このネイビーだと少しカジュアルになって、こっちだと光沢があるので「キメてる」感じが出せます!ちょっと冒険した色合いでも、似合うと思いますよ。

ちなつ:私は黒い服が好きなので、黒いスーツがいいんです。でも、スーツって初めてで、ちゃんとお手入れできるか不安…。

スタッフ:こちらの布地だと、お家で洗濯もできるくらい丈夫で、ストレッチも効いてておすすめです!

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メンバーそれぞれが、どんなシーンでどんな着こなしをしたいかライフスタイルも含めて丁寧なヒアリングの上で提案をしてくれる。

「それ、絶対似合うよ…」「こっちもイケてる!」「AYAさん、これどう思います?」「あ〜それもかっこいいね!」
そんな感想を互いに言い合いながら悩み続ける私たち。

普段の好みを互いによく知っている仲間たちからのアドバイスも、スタッフの方のアドバイス並みにかなり的確だった。自分では勇気の出ない色合いも、新しい"自分らしさ"へチャレンジする勇気が湧いてくる。

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そうやって布地を真剣に悩んでいる間、お店の奥のフィッティングルームで一人ずつ採寸をしてもらった。

とまちゃん:袖のところ、なかなかしっくりくるものがないんですよね。腕を下ろしているときにちょうどいいと、曲げたときに短すぎちゃったり、逆に曲げたときにちょうどいいと、腕を下ろしたときに長すぎたり…。

スタッフ:1人ひとりの手首の太さに合わせてお作りするので、曲げたときにも袖がずり落ちてこないんですよ!

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首回りから手首、腕の長さ(左右の微妙な腕の長さの違いにまでぴったり合うスーツができるらしい!)など、身体の隅々まで測ってもらって、さらにズボンのフィット感の好みなどを伝える。

私は腰から太もものサイズが大きめなので、既製品のズボンだと高確率で「ウェストに合わせると足がパツパツ」状態になる。一言で"女性"といったって、骨格や体型は本当に人それぞれなのだから、"女性"である自分にぴったりの服を探すのは「レディース」の中であっても難しいのだ。

でもオーダースーツなら私の体型にぴったりのものが出来上がるに違いない…!それぞれの体型に合わせて作るオーダースーツならではの期待に胸が踊った。

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採寸したデータは保存され、2着目以降の注文時にはそのデータをもとに作ってもらえるそう。もちろんサイズ直しも相談できるとのことで、体型の変化の激しい私も一安心だ。

そして最後に、オーダースーツの醍醐味でもある、細かなデザインの選択。

襟の形、ボタンの数、ポケットの位置や角度、裏地や刺繍の色まで「こんなに決めることがあるのか!」と驚くほど、たくさんの項目があった。その1つひとつを丁寧に説明していただきながら、自分の理想のスーツを作り上げていく。

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スタッフ:以上となります。お疲れ様です!

パレットーク一同:ありがとうございました!!

注文を終えた私たちは、大はしゃぎの気持ちのままオフィスに帰っていった。

そして約1ヶ月後、完成したのがこちら。

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試着室から登場するたびに、歓声が上がる。いつも一緒に働いているメンバーが、それぞれ自分らしいけれど"新しい自分らしさ"を纏っているようで、ちょっと恥ずかしいけど誇らしい、そんな不思議な気分になった。

打ち合わせのとき、ビジネスパーソンとしての気合いが入るスーツ。プライベートな場面でもしっくりくるスーツ。身体のラインを強調しすぎず、心地よく着られるスーツ。そして、何よりも「自分に似合ってる!」と思えて、自分に自信が持てるスーツ。

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ファッションの中にある、レディース/メンズという区分け。でも本当のところ、自分らしさはそんな大きなくくりだけで言い表すことはできない。

残念ながら、まだまだ社会にはたくさんのくくりによって実現できない"自分らしさ"が残っている。これまで、ほとんどのオーダースーツ店で"女性"のお客さんがスーツを作ることはできなかったという。

"think inclusive fashion"
包括的に、自分らしいファッションを考えるこのFABRIC TOKYOのプロジェクトを通して私は、これからの時代は「レディース/メンズ」以上の解像度で誰もがファッションを楽しめるようになるといいな、と思った。

私たちが初めて作ったオーダースーツは、「メンズパターンだから」といって"男性らしい"わけでもなく、"自分らしい"スーツ。

完成したスーツを受け取ったこの日、AYAさんも昨年作ったスーツを着ていた。昨年の姿よりもさらにAYAさんに馴染んでいるスーツがかっこいい。私たちのスーツも、きっとこれからさらに自分だけのスーツになっていくのだろう。

↑採寸イベント詳細はこちらから
FABRIC TOKYO think inclusive fashionの採寸イベントは全国4店舗(表参道、名古屋、京都、福岡)で実施。友人、パートナーと一緒に採寸も楽しんでいただけます!

※COIVD-19感染拡大予防のため、事前予約を推奨しています(8/4より受付開始)。

(撮影:mina、文章:伊藤まり

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