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Palette、東京レインボープライドに参加してきたよ!

4月28・29日の2日間にわたって開催された東京レインボープライド2019。
2012年には4500人だった参加者が、今年はなんと20万人以上だったとか。
全国でのパートナーシップ制度の広がりなどからもわかるように、ここ数年で"性の多様性"についての社会の意識は大きく変化したと私たちの目にはうつっている。

この2日間、代々木公園はたくさんの虹色で溢れていた。多くのLGBTQ+が自分らしく過ごし、アライや偶然そこに居合わせた人までが一緒に楽しむ。イベントが開かれる代々木公園は、多様性を祝福する雰囲気に満たされていた。

今年は、1969年ニューヨークで起きた「ストーンウォールの反乱」から50周年。長い歴史の中で平等や差別のない社会を目指して生きてきた多くの人々の想い、そして今を生きる私たちの想いが交差するような、不思議な感覚がそこにはあった。

今私たちがこんなにも幸せな気持ちでプライドのイベントを楽しむことができるのは、かつて多くの人が苦しみの中で声を上げ続けてきたから。
そのことを忘れずに東京レインボープライドに参加するということは、昨年5月にメディアとしてスタートしたPaletteの大きな目標の一つだった。

私たちPaletteは、性や生き方の多様性について漫画で紹介している。

偏見や差別、今まさにそういった困難に直面している人は声をあげることすら難しいと思う。ひとりぼっちなんじゃないかと、苦しむこともあると思う。

私たちメディアの役目は、そんな声をかき消されてしまった人々の代弁であり、同じように平等を願うひとたちの連帯の架け橋になることだ。

漫画は、そんな想いを伝えるための”デザイン”のひとつ。

私たちの創る漫画が、ニュース番組や活字よりも誰かの心にすんなりと入り込むことができるなら、誰かが自らの言動を見直すきっかけになるなら、そして人々の明日が少しでものびのびとその人らしいものになるなら、そんな想いで漫画を配信している。
Paletteとして初めてこの東京レインボープライドに参加し、たくさんの方と出会うことができた。このnoteでは当日の様子と、その中で私たちが感じたことをお伝えしたい。

(レポート:伊藤まり

日ごろの読者の皆さまへの感謝を込めて、Paletteの漫画を描いているイラストレーターがお客様一人ひとりの似顔絵を心を込めて描く!シンプルだが、そんなブースを作った。

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驚いたのは「Paletteの漫画をいつも読んでいるよ」と声をかけてくださる方の多さ。その中には遠路はるばるPaletteのブースを目当てにお越し下さった方もいらっしゃった。3名いるイラストレーターそれぞれを応援してくれている方もブースを訪ねてきてくれた。

普段眺めているスマホの向こう側にいる確かな体温に触れ、メンバーにも笑みが溢れてゆく。私たちが走ってきた道は、もしかすると間違いではなかったのかもしれないと思えた。

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聴覚障がいをお持ちの方がいらした時には私たちの唇を読んでいただき、筆談とジェスチャーで会話をすることができた。できあがった似顔絵をお見せしたあと「ありがとう」という手話を教えていただいたことも忘れられない。

日本語話者以外の方の似顔絵もたくさん描かせていただいた。そのなかには「ウルトラマンのヘアースタイルで」というまさかのリクエストも(笑)。

普段は意識しない言語によるコミュニケーションをあらためて考えなおすきっかけがたくさんあった。

そして可愛いお客様にPaletteメンバー一同がメロメロになるシーンも。

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ゴールデンウィークの始まりということもあって、見渡せばイベント会場にはたくさんの子どもたち。きらびやかな衣装をまとったドラァグクイーンがいたかと思えば、手を繋いでいる男性同士のカップルもいる、その隣にはお母さんに手を引かれた小さな子どもの参加者がいたりする。東京レインボープライドとは、そんな場所なのだ。

こんなにもカラフルで多様な人々が存在する空間を体験する子どもたちが毎年増えている。この子たちが大きくなる頃には「むかしは同性同士で結婚できなかったんだよ!びっくりでしょ」なんて、話している未来が来るのかもしれない。

ジェンダー、性別やセクシュアリティ、年齢、国籍、話す言葉、障がいなど。
私たちの似顔絵はそうした違いを乗り越えて、たくさんの人と語り合うための架け橋になったのではないかと思う。
似顔絵の列は2日間、途絶えることはなかった。合わせてなんと300人を超える方の似顔絵を描かせていただいた。

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イベントが終了したあとにも楽しみがあった。似顔絵をTwitter等のアイコンに設定してくださった方がたくさんいて、Paletteの似顔絵がフィードに現れるたびにメンバー一同ニコニコとあの日を思い出している。

そしてPaletteの似顔絵アイコンを見れば「LGBTQ+アライなのかな?」と思ってもらえる、似顔絵はそんなツールにもなるかもしれない。

普段は恋人と手を繋いで歩くことも抵抗があるけれど、このイベントの中では堂々と一緒に歩けたという人。
ご自身が就活の中で感じた苦しみや違和感をなくしていこうと、人々に語りかける人。
LGBTQ+の友人と遊びに来た人、家族で休日を楽しむ人、クリエイティビティ溢れるメイクや自分らしい服装を楽しむ人。
そして、大切な方との思い出を胸に参加される人。

2日間、似顔絵を通してたくさんの方と出会い、この東京レインボープライドに参加するそれぞれの理由や想いに触れた。

そして私は、28日に行われたパレードにも初めて参加。

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道端やお店の中からたくさんの人がパレードに手を振り、すれ違う人とは「ハッピープライド!」と言いながらハイタッチする。
長年この東京レインボープライドに参加しているPaletteメンバーの一人は、今年の雰囲気が以前とは大きく違うことに驚いていた。
声を上げている人に冷ややかな視線を送る人はほとんどおらず、むしろ応援の声をかけてくれる。ここ1年でまた大きく、性の多様性をめぐる社会の空気が変わったのだと思う。
まさに街が一体となって多様性を祝福する雰囲気だった。

それでも、私たちが生きる社会にはまだまだ多くの課題が残っている。
日常のあらゆる場面で、まだまだ偏見や差別は残る。

すべてが終わったイベントの帰り道、涼し気な風が現れるとともに、昼間かかげられていたたくさんの虹がいつのまにか消えていった。私の前を歩いていた同性カップルがゆっくりとその繋いだ手を解くのを見かけた。私たちが感じた誰もが多様性を祝福する空気は、まだ「この2日間の代々木公園」のものだ。

だからまだまだ、私たちのメディアは発信を続ける。今年の東京レインボープライドの盛り上がりを1年後、5年後、そのずっと先にも伝えていくこと、この空気をイベントの日だけではなく、東京の代々木公園だけで終わらせないこと。

それは、過去の多くの人の想いを受け取りながら、自分たちがこれからの歴史の一幕を作っていくということなのだと思う。

東京レインボープライドに参加して、そのための勇気とエネルギーをもらうことができたと私は思った。

最後になりましたが、Paletteブースにお越し下さった皆様、本当にありがとうございました!たくさんお待ちいただいた方、暑い中ありがとうございました。受付が終了してしまってお描きできなかった方には、お詫び申し上げます。またいつかのイベントでお会いできることを楽しみにしています。

これからも一つひとつのマンガや記事を通して一歩ずつ進んで参りたいと思いますので、Paletteをどうぞよろしくお願いいたします!

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「性にまつわるモヤモヤ」を漫画で読み解く!Twitter「パレットーク」(https://twitter.com/palettalk_)で投稿した、LGBTQ+やフェミニズムについての実体験に基づく漫画を、コチラでさらに詳しく解説していきます。

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