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自由に生きるための投資の良書

私は、よく散歩をする。歩きながら様々な思考をめぐらす。その際、たまに本屋によることがある。
そこでタイトルが気になったジェイエル・コリンズの本「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」について読んでみた。
投資の考え方がシンプルでとても分かりやすい。
新コロナウイルスが世界を席巻し、金融投資の方向性が定まらない今こそ読むべき本である。
この本は、豊かで自由な生活を送るための必読書のひとつである。
その主な内容で、気になった次の点について紹介したい。

◎たった1つに投資するだけ!

この筆者のおすすめは米国株式インデックスファンドへの投資100%
資産を維持するステージになったら、徐々に債券や現金の割合を増やしていくこと。健全な投資は「シンプル イズ ベスト」とういことか?
(過去40年間のインデックスファンドの平均利回りが11.9%が主な根拠)

因みに、日本ではバンガード(S&P500)インデックスファンドなどが対象商品となる。 (SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入可能)

◎うまい話や勧誘に騙されなくなる!

日本では、高金利や高配当を確約した「うまい投資話」も多い。この「うまい投資話」に騙される高齢者は後を絶たない。
とても残念でならない。

ここでは、評論家マキラ・レンペン氏の記事を紹介しよう。

「投資の世界は暗く罠だらけで、デマと難解な謎で人を惑わすジャングルだ。ジェイエル・コリンズは道端に立ってわかりやすい地図を示し、温かい言葉と役に立つ装備で励ましてくれる頼りになる魔術師だ。彼を頼りにすれば、あなたは自信を持って前を進んで行ける」(序文より)

この本を読めば、もうあなたも「うまい投資話」に騙されなくなるはずだ。

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◎収入の範囲で消費し、借金はしない

我々の生活では、様々なローンが待ち受けている。
住宅ローンをはじめ、自動車ローン、学生ローン、消費者ローンなど一度は経験したことがある人も多いはずだ。
実際、私もかつては住宅ローンの経験者である。

経済的自立をするためには借金をしないことが前提で、借金は富を築く可能性を奪い取る。
もし、借金をしてしまっているならば、予定より早く返済すべきである。

借金には、「よい借金」はなく、たとえビジネスローンや住宅ローン、学生ローンであっても例外ではないとしている。

この意見には異論も多いと思われるが、経済的自立という視点から考えると妥当であるとも云えなくはない。

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◎投資額の4%で1年を暮らせれば、経済的に自立可能

生活レベルは、個人個人よって大きな違いがある。もしあなたが年間200万円で生活しているとしたら、投資額は5000万円でなければならない。
年間1000万円では、2億5千万円も必要となる計算だ。
(この現実的でない数字は、一部の富裕層向けのものか?)

経済的自立は、資産を増やすと同時に、必要経費をコントロールすることでもある。
投資額の4%で生活費を賄うためには、年間必要経費の25倍の資産を蓄えなければ、経済的な自立による貴重な「自由」を得ることはできない。

この答えはシンプルだ。筆者は必要な日常経費を抑えながら、米国株式インデックスファンドへの投資で資産を増やしていくことが重要であるとしている。

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この本は、全米で自由を得るための人気投資法を解説する本でもある。
貯蓄と投資に加え、質素なライフスタイルで、資産とともに貴重な「自由」を手に入れることができる。

お金の使い方をマスターすれば、少ない出費で生活できる。賢い投資をすれば、運用益や複利の効果で、知らない間に大きな資産が生まれる。

結果として、「会社に縛られないお金」を持って
自由に生きることが可能になるとしている。
自由に生きるための投資方法を、娘に伝えるために書き上げた本だ。

私は苦労して得たことを娘に伝えたくて、娘への手紙を書きました。
何がうまくいくか、どこに宝物が眠っているか、
そして、それを見つけることがどんなにシンプルであるか、
またシンプルであるべきか。
娘が平坦な道を踏み外すことなく歩んで、
経済的な自由を早く楽に実現できることを願っていました。
この本を手に取ってくれたあなたにも同じことを願っています。
ここに書いたガイドラインをこれからたどっていきます。
さあ、始めましょう。 (本文より)


この本は、筆者が自らの失敗談などの投資経験を踏まえ、金融投資での成功率を高めるために、具体例を交えながらその方法を示唆した本でもある。

金融投資方法は千差万別であり、ビットコインやFXなどのハイリスク・ハイリターン商品は一部の成功者を除き、負け組が多いのも事実である。

そういう私も金融投資を初めて早30年以上。バブル崩壊までは、勝ち組で、その後しばらく負け組が続き、アベノミクスで勝ち組に復活?

新コロナウイルスが世界経済を揺るがす中で、より安定したインデックスファンドへの投資を増やしている状況である。

株式相場は、リーマンショックなどの突発的な影響により、想定以上に値下がりする場合も多い。

今回の新コロナウイルスの影響が世界経済や株式市場にどのくらいのインパクトを与えるかは、まだ誰もわからない。

最悪のシナリオになっても、決してパニックにならず冷静な判断を下すためにも、必要な良書と考えている。


                                                       では、次回にまたお会いしましょう!! 


 ※ なお、私の具体的な資金運用については、「資金運用 2012」  「資金運用 2013」で紹介しています。  



               



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