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高金利外貨は儲かる?いや、高リスクです。②高金利外貨の罠を解説

こんにちは。

今回は、前回の記事に引き続き、高金利外貨の罠を解説していきます。

 

前回のおさらい

前回は外貨との金利差について説明しました。

自国の通貨よりも金利が高い外貨を使い、スワップポイントで利益を得られるという話でした。

覚えていない方はコチラをチェック!


では、金利が高い外貨を買えば無限に儲かるのでしょうか

実はそうではありません。

ここに高金利外貨の罠が隠れています。

その罠とは、為替リスクというものです。


為替リスクとは?

簡単な例を出すと、円安や円高などのアレです。

あなたは日本で生活しており、日本円しか使っていないと仮定しましょう。

その際、為替リスクがどのように効いてくるか、極端な例を用いて説明していきます。

西暦X年、1ドル100円だったとしましょう。

そしてその翌年、1ドル1円になったとします。

X年の時、スワップポイントを狙って、10,000円で100ドル仕込んでいたとします。

するとどうでしょう。

翌年、その100ドルは100円になってしまうんです。

 

これが為替リスクです。

各国の通貨にはそれぞれレートが存在し、それぞれの通貨の価値が上がったり下がったりしてレートが変化していきます

上の例で、例えばX年のドル金利が50%だとすると、1年で100ドルが150ドルへと増えます。

この際、レートが1ドル100円のままであればかなりの利益になります。

ですが、1ドル1円とかなりの円高になってしまった場合、いくらドルを持っていようと円換算するともとの金額よりも損してしまうのです。

 

上記の例の数値は非常に極端な例ですが、これと同じようなことが新興国通貨で起こっています。

よく耳にするのが「トルコリラ」です。

 

トルコリラとは?

トルコリラはトルコの通貨で、なんと金利が10%弱もあります。

日本の金利はほぼ0%ですので、FXで円を売ってトルコリラを買えば、それだけで年利10%弱になるということです。

数値だけ見るとこれってめちゃくちゃくすごくないですか?

ですが、そこに為替リスクが存在しています!

コチラが最近の日本円/トルコリラチャートです。


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引用:外為ドットコム

 

ものすごい勢いで価値が下がっていますよね。

直近の1年では約18.5円から約15.5円と金利差以上に価値が下落しています。

つまり、金利を目当てにトルコリラを購入しても、それよりも大きな割合で価値が減少しているので、日本円換算では損をしてしまうということなんです!


高金利外貨の罠

一般的にトルコリラのような高金利の外貨は高リスクです。

リターンが高いものは、基本的にリスクが高いものです。

なぜリスクが高くなるかは以下のブログ記事を参考にしてください

高金利であることはリスクが高いということがわかっていただけたのではないでしょうか?


まとめ

今回は2回にわたって高金利外貨の罠を解説しました。

結局自国通貨換算で見たとき、損しているか得しているかが重要であり、高金利外貨は為替リスクが非常に大きく、自国通貨換算すると損になりやすいという結論です!

経済分野が苦手な人も興味を持っていただけていたら非常に嬉しいです。

私のブログでは様々なジャンルの教養を発信していますので、隙間時間にのぞいてみてくださいね!


今回は以上です。

ありがとうござました!




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