ニッポン女子よ、そのオーストラリア人に己の穴を貸すな。2

さて後日、そのオーストラリア人と新宿で会うこととなった。

コーヒーを共にしながら他愛の無い話に花を咲かせていると、彼が『ねぇ…ハーフの子ども欲しくない?』と聞いてきたのである。

私の頭の中には『?』が浮かびあがった。『この人、いきなり私のことを誘っているのだろうか…?欲求不満なのか…??』

私は『まだ子どもは考えていないなー』と回答し、なんとかその場をやり過ごした。解散した後も、毎日のように彼からLINEが届き、その中でこんなやり取りをしたことを覚えている。

(オーストラリア人)『なんで子ども欲しくないの?』

(私)『ん~…今は仕事が忙しいし、まだ母親になる自信が無いからかな』

(オーストラリア人)『僕が支えるから大丈夫だよ』

(私)『ん~…でも、子どもが欲しくてたまらなかった人でも、一部では子育てが大変で虐待に走ってしまうくらいだから。ちゃんと心の準備が整った段階で考えたいな(ていうか…結婚の話には全く触れず、かつ付き合ってもいない女に、何故ここまで子どもを推す?文化の違い??)』

(オーストラリア人)『そっか。じゃあいつか、僕が君を妊娠させることを許してね


(私)『(´◉◞౪◟◉)??


今思えば、『なんでそんなことを言うの?頭おかしいんけ???』と追及すべきだったのかもしれない。ただ、私の中のことなかれ主義が、『初めてできた外国人の友だちだから大切にしなきゃ』と違和感を覚える自分を制圧していた。ただ、このままでは良くない…それだけは確信していた私。

(何か、彼を勘違いさせるような行動をしてしまっていたのだろうか…それならば、友だちとしてこれからも仲良くしていきたいという想いをきちんと伝えなければいけない。)

私は、次に彼と会うときに自身の想いを告げることを決心した。

(つづく)

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