【読了】SAP担当者として活躍するためのERP入門


第1章 ERPの基礎知識

ERPとは

・経営資源を一元管理して全体最適を目指す
 ・一元管理することによりバッチ処理から解放され、リアルタイムに情報を得られる(”One Fact One Place, and Real Time”)
  ・従来は、「データソース→(バッチ処理)→DWH」というラグがあった
 ・帳票間の整合性が担保される、帳票間をトレースできる
 ・ITGC(システム運用単位)が1単位で済む

・部門最適システム
 ・購買
 ・生産
 ・在庫
 ・販売:請求管理、売掛金管理
 ・会計
 ・人事

・グループ会社における差異
 ・言語
 ・通貨
 ・会計ルール

・データ分析の切り口
 ・品目:品目グループ、サイズ、色
 ・BP:社外/社内、所在地
 ・販売チャネル:ネット/実店舗
 ・組織:販売組織/購買組織、利益センタ/原価センタ、プロジェクト

第2章 SAPの基礎知識

SAP社とは

・1972年:IBMのドイツ法人を辞めたエンジニアがSAPを創業

SAP社ERPパッケージの3種類

・大企業向け:S/4 HANA
・中小企業向け
 ・単一企業向け:B1(BusinessOne)
 ・SaaS版:ByDesign

データベースの進化

データベース製品の分類軸
・ストレージ形式:オンディスク、インメモリ
・データストア形式:行ストア、列ストア
・データモデル(クエリ言語):SQL(リレーショナルモデル)、NoSQL(オブジェクトモデル、スキーマレス、動的スキーマ、など)、マルチモデル
 ・SQLはACID特性、NoSQLはBASE特性
・用途:トランザクション処理(OLTP、Transaction)、データ分析(OLAP、Analytical)、リアルタイム処理
・配置方式:オンプレミス、クラウド
・スケーラビリティ:単一ノード処理(伝統的なDB)、分散処理(新しいDB)

サービスとしてのS/4 HANA

・TCO(総所有コスト)の削減:サブスク契約ができるようになった
・BASIS支援のサービス化:BASIS(サーバ構築、ユーザ管理、移送、など)
・機械学習の活用(インテリジェンス機能)
 ・固定資産の一括除却
 ・売掛金の入金消込の提案
 ・Excelからの自動登録(受注伝票、返品伝票)
 ・有効期限が近づいている販売見積のリマインド
 ・期限切れが近づいているサービス契約のリマインド
 ・実地棚卸の監視
 ・滞留在庫の早期検出
・UI
 ・従来のSAP GUIに加えて、Fioriが利用可能になった
 ・Launchpad

S/4 HANAの構成モジュール

・ロジスティクス
 ・MM(購買管理):仕入→在庫管理
 ・EAM(設備管理):設備の保全管理、点検計画、図面管理、マニュアル管理
 ・EWM(倉庫管理):倉庫内在庫移動
 ・PP(計画&コントロール):伝統的な製造(プロセス製造/ディスクリート製造)、生産計画、工程管理、MRP、製造指図、キャパシティプランニング
 ・PEO(エンジニアリング&オペレーション):設計と製造が密接に連携する複雑な製造、MES、リアルタイム管理、設計と製造の統合管理
 ・PS(プロジェクト管理):リソース管理、収支管理
 ・SD(販売管理):見積→受注→出荷→請求
 ・CM(顧客管理):マーケティング、販促、アフターサービス
 ・TM(輸送管理):輸送コスト最適化
・会計
 ・FI(財務会計):債権債務管理、固定資産管理、自動仕訳、財務報告
 ・CO(管理会計)
 ・TR(資金管理):資金繰り、流動性予測

S/4 HANAの周辺アプリ

・調達全般:Ariba
・労働力調達:Fieldglass
・人事:SuccessFactors
・経費:Concur
・製造実行:DMC(Digital Manufacturing Cloud)
・SCM:IBP(Integrated Business Planning)
・オムニチャネル:C/4 HANA
・入金学習消込:CashApp

Analytics Cloud
・予算計画の立案、バージョン管理
・S/4(ERP)とBW/4(DWH)、周辺アプリからデータ連携して分析

パッケージ構成

①業種モジュール別標準プログラム:調達(購買)、生産/製造、販売、在庫、人事、会計(財務会計、管理会計)、など
②カスタマイズ(パラメータ設定)機能:SPRO
③メニュー権限設定機能:PFCG
④ABAP(Add-on開発言語):SE38
⑤GUI:SAP GUI、Fiori Launchpad
⑥ベストプラクティス:シナリオ、マニュアル、など

ERPパッケージの導入手順

文字規則(Character Code)

S/4 HANAはUnicode以外はサポート対象外になった
ECC以前から移行する場合はコード変換が必要になる

・1963:USでASCII(7bitで128文字を区別)が開発された
・1986:日本でShift-JISが開発された
・1987:西欧でLatin-1(ISO/IEC 8859-1、8bitで256文字を区別)が開発された
・1991:Unicode 1.0が開発された

Unicodeモデルにおける文字マップのプロセス
①抽象文字集合(ACR)
 例:A
②符号化文字集合(CCS):文字集合に順序(コードポイント)を定義する
 例:U+0041
③文字符号化方式(CEF):CCSを符号単位列に変更
④文字符号化方式(CES):CEFをバイト列に直列化、符号単位列が8bitより大きい場合はBE/LE(ビッグエンディアン/リトルエンディアン)が関係する
 例:
 ・41(UTF-8)
 ・00 41(UTF-16BE)
 ・41 00(UTF-16LE)
 ・00 00 00 41(UTF-32BE)
 ・41 00 00 00(UTF-32LE)

S/4 HANAへの移行方法

・新規導入:GreenField
・コンバージョンのみ:BrownField
・コンバージョン+機能改修:BlueField

コンバージョンの移行対象:過去の問題あるデータやプログラムもそのまま移行する
・マスタ
・残高
・パラメータ
・Add-onプログラム
・トランザクションデータ

マスタの移行
・勘定科目マスタ
 ・勘定コード表
 ・会社別勘定科目マスタ
・BPマスタ
 ・BP一般情報:会社名、住所、など
 ・得意先情報(バイヤー):統制勘定、支払条件(入金予定日の算出に必要)、など
 ・仕入先情報(サプライヤー):統制勘定、支払条件(支払予定日の算出に必要)、支払方法、振込先口座、など
・品目マスタ
 ・原材料、部品、半製品、製品、商品、サービス、など
 ・組織レベル(プラント、保管場所)別に登録
 ・原価管理区分(標準原価、月総平均、移動平均)
・銀行マスタ
 ・全銀協マスタ

残高の移行:会社別/勘定科目別/通過別に残高を移行
・GL残高
 ・BS残高:期首から運用開始する場合はBS残高、期中から運用開始する場合はTB残高を移行する
 ・PL残高:原価センタ、利益センタ、内部指図、WBSも移行が必要
・得意先残高:移行日時点の未決済残高(未回収)、入金予定日別
・仕入先残高:移行日時点の未決済残高(未支払)、支払予定日別
・在庫残高:移行日時点の品目別の在庫数量
・品目残高:移行日時点の品目別の在庫金額
・仕掛品残高:プロジェクトに紐づく仕掛品をWBSに移行する

移行ツール
・CATT
・LSMW:S/4 HANAへの移行では非推奨
・LTMC(移行コクピット)

第3章 ERPプロジェクトの進め方を学ぼう

F&G
F2S

第4章 ERPの開発の仕組みを理解しよう

S/4 HANAのアプリ構成
・フロント:Fiori(HTML5ベース)、SAPUI5(Fiori開発用ライブラリ)
↑↓ODataサービス(RESTful WebAPI)
・ビジネスロジック:CDSView(OLTPとOLAPの統合技術)、ABAP
↑↓
S/4 HANA
↑↓
HANA:データベース

ABAP

・プレゼンテーション層
・APサーバ:ABAPプログラムの配置場所
・DBサーバ:HANAの配置場所

HANA

・S/4 HANAで使える唯一のデータベース
・分析ツールを内蔵
 ・グラフエンジン
 ・テキスト分析エンジン
 ・時系列エンジン
 ・予測分析ライブラリ
・データ統合サービスを内蔵:外部テーブルをHANA上で統合

スリーランドスケープ構成

SAPシステムを3個のインスタンスで構成する方法
・開発用インスタンス:Add-on開発を行う、パラメータを確定する
・検証用インスタンス:UATを行う
・本番用インスタンス:検証済みのプログラム、パラメータ、マスタ、残高などをセットする

インスタンス vs. クライアント

1台のサーバマシン上に複数のインスタンス(System IDで識別される)を作成することは可能
1個のインスタンスの上に複数のクライアント(クライアント番号で識別される)を作成することは可能


SAP GUIによるメニューの作り方

・SAP GUIは、トランザクションコードPFCGで作成

パラメータ

①定義Define
②割当Assign 
③有効化Activate 

移送

パラメータやプログラムを次の環境にコピペすること

第5章 社会のインフラの仕組みを知っておこう

会社組織

・購買部門
・製造部門
・営業部門
・人事部門

社外のステークホルダ
・物流業者
・金融期間(債権者)
・地方公共団体
・年金事務所
・健康保険組合
・証券取引所
・株主

銀行
・全銀協コード

消費税


第6章 会社の基本となる業務を理解しよう

取引の流れと証憑

見積書
注文書
注文請書
納品書
請求書

購買在庫業務

購買依頼(現場)
見積依頼(購買部門)
仕入先選定
発注:発注書の発行
入庫:納品書の受領
請求書の受領:「仕入/買掛金」の計上
照合:3wayマッチング(発注書・納品書・請求書)
支払

生産業務

・生産(Production)
・製造(Manufacturing)
 ・ディスクリート製造
 ・プロセス製造

SAPの生産管理モジュール(PP)
・生産計画
 ・MPS(基準生産計画):スケジュール
 ↓
 ・MRP(資材所要量計画):必要な資材量と調達タイミング
 ↓
 ・計画手配:不足資材を発注、製造指図を確定
・生産管理
 ・製造指図
 ↓投入資材の登録(BOMバックスラッシュを利用可)、作業実績の登録(時間単価は活動タイプごとにマスタ化しておく)
 ・仕掛品/完成品:仕掛計算/差異計算(標準原価計算)を行いCOに連携する

生産管理系マスタ
・品目マスタ
・BOMマスタ:部品構成を示す
・原価計算表マスタ:原価構成を示す
・作業区マスタ
・作業手順(マスタレシピ)マスタ

工事・建築業務

・管理項目の例:案件/プロジェクト/JOBごとに管理される
 ・タスク:WBS
 ・スケジュール
 ・進捗
 ・予算消化状況
 ・収支
 ・要員
・業務の例
 ・設計、作図、積算
 ・施工、工事、建設
 ・修繕、補修

仕掛品/完成品は、未成工事支出金/完成工事売上原価を計上する

販売業務

引き合い
見積書作成
受注:商社などでは、受注と発注が同時に行われたり、直送されたりすることが多い
在庫引当
出荷:「売上原価/商品」の計上
納品
検収
請求書の発行:「売掛金/売上」の計上
代金の回収

人事管理

給与計算業務
・課税所得の算出:勤怠管理表などをインプットにする
・所得税の算出
・健康保険料/厚生年金保険料/雇用保険料の算出:標準報酬月額表から算出する

①給与計算の完了時:給料/未払金
②給与の振込時(従業員に対して):未払金/預金&預り金
③税金や社会保険料の納付時(税務署などに対して):預り金/預金

所得税→税務署へ
住民税→市区町村へ
健康保険料→健康保険組合、協会けんぽ、などへ
年金保険料→年金事務所へ
雇用保険料→労働局(ハロワ)へ

会計業務

①会計伝票の自動仕訳:販売管理システム(売掛金/売上)、購買管理システム(仕入/買掛金)、FB、経費精算システム(経費/未払金)、給与計算システムなどからデータ連携を受ける
②振替伝票のマニュアル登録:振替伝票とは貸借両方の勘定科目を指定できる伝票(内部統制の観点から避けられるべき)
③締め処理
④帳簿の作成
⑤財務諸表の作成

・SAPでは、会計伝票番号は、会計伝票の転記時に連番で自動採番される(連番管理が自動統制になっている)

財務会計(FI)
・GL管理
・AR管理
・AP管理
・固定資産管理(償却資産税を含む)

管理会計(CO)
・原価管理
・利益管理

第7章 ERPの運用に必要な業務知識を身に付けよう

会計帳簿の種類

・主要簿
 ・仕訳帳GJ(ジャーナル):取引を時系列で記録したもの、仕訳帳に登録することを「振替伝票登録」という
 ・総勘定元帳GL:仕訳帳を勘定科目ごとにまとめなおしたもの、GLに登録することを「転記」という
・補助簿
 ・補助記入帳SJ:仕訳帳への記入時に、取引の明細情報を記録
 ・補助元帳SL:GLへの転記時に、勘定科目ごとの明細を記録
・台帳
 ・◯◯管理台帳:固定資産、給与、売掛金、投資、融資、など

補助簿:最も細かい明細が載っている、日付で集計して仕訳帳に記帳する
・金庫別:小口現金出納帳
・銀行口座別:銀行口座別補助簿
・得意先別:得意先補助簿
・仕入先別:仕入先補助簿
・商品/原材料/製品:品目別受払台帳(品目補助簿)
・固定資産別:固定資産台帳(固定資産補助簿)

売上債権管理(AR)

SAPの場合、売上債権は、得意先別未決済明細で管理する
売掛金の他に、前受金、未収金、受取手形なども管理できる
入金消込は、自動処理も可能

①売上債権の計上(請求書の発行時)
売掛金/売上など
・ツケの代金は、得意先別補助元帳や得意先別未決済明細を使って管理する

②入金消込
預金/売掛金

③残高管理
・得意先別残高リストを使って管理する

④入金予定管理
・入金予定表(スケジュール)
・売掛金年齢表(エイジングリスト)

仕入債務管理(AP)

SAPの場合、仕入債務は、仕入先別未決済明細で管理する
買掛金の他に、前払金、未払金、支払手形なども管理できる
支払方法が「振込支払」の場合、FBデータ(どの銀行どの口座に振り込むか?)を作成して銀行に依頼する
「自動支払プログラム」機能を使うと、支払対象データ抽出からFBデータ作成までを自動化できる(個別に支払処理することも可能)

①仕入債務の計上(請求書の受領時)
仕入など/買掛金
・ツケの代金は、仕入先別補助元帳や仕入先別未決済明細を使って管理する

②支払消込
買掛金/預金

③残高管理
・仕入先別残高リストを使って管理する

④入金予定管理
・支払予定表(スケジュール)
・買掛金年齢表(エイジングリスト)


在庫管理

在庫補充の方式
・都度発注
・定期発注方式(一定期間経過したら発注):需要が変動しやすい(季節変動など)商品、単価が高い商品
・定量発注方式(発注点を下回ったら発注):需要が安定している商品、単価が低い商品

倉庫間移動の方式
・ワンステップ:出庫したと同時に移動先倉庫に入庫したことにする
・ツーステップ:出庫日時と入庫日時は異なる、移動先倉庫において検収完了時点が入庫日時になる

第8章 ERPの使いこなしのためのヒント

製造業プロセス

・購買(調達):購買依頼→見積依頼→仕入先決定→発注→入庫→請求書照合→支払
・在庫:入庫⇔出庫
・生産:計画→原材料投入(原料を出庫)→製造→完成(製品を入庫)
・販売:潜在顧客の発掘→提案→見積→受注→出荷→請求→回収

バッチ処理

・部分最適システムの名残りとしてバッチ処理(夜間バッチ)が残っている
・典型的なのは、販売管理システムだけはスクラッチ開発し、会計システムはパッケージ導入して、データ連携をバッチ処理で行っているシステム構成
・ECCでは、会計年度別にBS残高を格納するテーブルがあったが、S/4 HANAではこの残高テーブルを廃止し、前期末のBS残高を会計伝票の1つとして書き込むだけにした

納期回答

・引当可能在庫数量:現時点の在庫数量に、将来の在庫変動(受注による出庫/発注による入庫/生産による入庫)を加味した数量
・配送リードタイム:荷渡方法(飛行機、船、列車、トラック、など)に依存する

S/4 HANAテーブルの種類

・透過テーブル(ACDOCAなど):実際にレコードが入っているテーブル
・ビュー:テーブルを組み合わせて作った照会専用

第9章 ERPの保守作業

保守作業の例

・機器の交換
・機器の増設
・アプリのメンテナンス
・ユーザ管理:SU01

第10章 S/4HANAのオペレーション方法を身に付けよう

お気に入り機能

・よく使うトランザクションコードをユーザ定義フォルダに入れておくと、自分だけのメニューが作れる

SAP Logon(SAP GUI)

・Windowsクライアントアプリのショートカットをクリックして起動、まず接続先を選んでLogon
・Logoff

Launchpad

略 

卸売業における全体業務フロー

購買・在庫業務
①在庫照会(MMBE):在庫を確認
②購買依頼(ME51N):在庫不足なら購買
③見積依頼(ME41):複数の仕入先に相見積もり
④購買発注(ME21N):発注する品目、数量、単価、納期、納品場所を決めて発注伝票を発行し、仕入先から注文請書を受領する
⑤入庫(MIGO):仕入先から納品されたら、品目を検収
⑥請求書照合(MIRO):仕入先から請求書が届いたら、3wayマッチング
⑦自動支払(F110)/支払消込(F-53):支払条件に基づき、購入代金を自動支払/マニュアル個別支払する

販売業務
①引合伝票登録(VA11):見込み顧客から引き合いを受ける
②受注見積入力(VA21):見積書を発行
③受注伝票登録(VA01):受注先、品目、販売単位、数量、単価、納期、納品場所、出荷予定プラントなどを決める
④出荷伝票登録(VL01N):販売品目の納期に合わせて出荷
⑤請求(VF01):納品が完了したら請求書を発行する
⑥入金消込(F-28):得意先から入金されたら売上債権を消し込む

会計業務
①伝票入力:3パターンある
・振替伝票入力(FB50、Fioriの場合はF0718):貸借両方の勘定科目を指定する場合
・仕入先請求書入力(FB60)
・得意先請求書入力(FB70)
②締め処理
・会計期間締め処理(OB52):会計取引を入力不可にする
③数値チェック:締めた後に行う
・合計残高試算表(S_ALR_87012277)
・勘定残高照会(FAGLB03)
④帳票作成
・財務諸表(S_ALR_87012284):月次で財務諸表を作成する

 10-5 購買・在庫業務のオペレーション例


  在庫・購買業務関係のメニュー例
  在庫・購買業務関係の各プロセスのオペレーション例

 10-6 販売業務のオペレーション例


  販売業務関係のメニュー例
  販売業務関係の各プロセスのオペレーション例

 10-7 会計業務のオペレーション例

  会計業務関係のメニュー例
  会計業務関係の各プロセスのオペレーション例



第11章 SAPについてのQ&A

ECCとS/4HANAの違い

・ユーザインタフェースが、SAP GUIからFioriに変わった
・WebアプリであるLaunchpadからアクセス可能になった
・会計伝票入力画面(F0718)が追加された
・一部テーブルが統廃合された
 ・BSEGテーブル→ACDOCAテーブル(ロジ系と会計系のデータをまとめたもの)
 ・仕入先マスタと得意先マスタがBPマスタ(トランザクションコード:BP)に統合された
 ・原価要素と勘定科目マスタが統合された
 ・与信管理機能が、フィナンシャルSCMの下に移行された(従来はSDやFI-ARに点在していた)


ECCからS/4HANAへのバージョンアップ方法

・既存環境にあるトランザクションコードとAdd-onプログラムを漏れなく洗い出し、S/4 HANAではどのトランザクションコードに該当するかを調査する


補足

SAP BTP


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