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麻雀初心者が1年で雀聖になるまで

Pacific Dainagonです。

今回は、私が全く麻雀を知らないところから雀魂を始めて雀聖になるまでの、勉強の仕方やつまずいたポイントの話などをさせていただきたいと思います。だいぶ長くなってますが、要は結局セオリーが一番大事だよねって話です。どうぞよろしくお願いします。


昇段履歴

まずは私の昇段履歴について少しお話させていただきたいと思います。

とは言っても雀魂を始めた当初の記録はほぼ残っていなかったので、私のおぼろげな記憶から呼び起こしたアバウトなものです。

段位戦を打ち始めたのが多分2020年1月頃、そこから雀士に上がるまでは2,3週間だったような気がします(多分)。

そしてその次、雀傑になったのが同年4月3日です。これは写真に残っていました。2月には雀士になっていたとして約2か月もかかっていますね、つまりここに私の最初の壁がありました。

雀傑の次は雀豪ですが、ここを目標にしている初心者の方も多いかもしれませんね。私が雀豪に昇段したのは6月30日でした。ということで、雀傑から約3ヶ月かかっています。たしか1度、雀傑3から2に落ちたりもして、けっこう苦労していた気がします。

本当に厳しかったのはここからで、雀豪1から2まではすんなりと行けたのですが、それから全く進めなくなってしまいました。このときも1度雀豪2から1へ降格していたと思います。

私が雀聖になったのは12月28日ですから、実に6か月間雀豪で足踏みすることになります。この頃にはもうかなり考えて打てていたと思いますが、肝心の考え方がまだ未熟だったなと今振り返ると思います。

ということで、私が雀豪のときに経験した2つ目の壁についてもこの後お話しようと思います。

実際に壁を感じたことはもっとありますが、今回はその中でも特に大きい2つに絞ってご紹介します。


1つ目の壁

先ほども書いた、私が麻雀を始めての最初の壁ですが、「そもそも麻雀ってどうやって勝つの?」というところでした。

皆さん経験があるかもしれませんが、雀魂の銅の間・銀の間ぐらいだと、「ものすごく遠くて安い仕掛け(鳴き)をする」「先制リーチ来ても全ツ」「とりあえずカン!」が当たり前でかなりカオスです。

何も勉強しなくても初心は抜けられてしまうこともあり、もしかして俺ってセンスあるんじゃ?と天狗になってしまう部分もあったかもしれません。

ですがやっぱりそんな調子で勝つことはできないので、YouTubeで何か初心者向けの麻雀の勉強動画はないものかと探して、出会ったのが平澤元気さんのチャンネルでした。

私なんかの記事を読んでくださっている皆さんならとっくにご存じかもしれませんが、平澤元気さんは麻雀の戦術本を出版したり、YouTubeに麻雀講座動画をアップしたりしている方です。

平澤さんの動画を見た私は、「牌効率」なるものの存在と、「ベタオリ」という概念(それまでは押しまくってた)、そして「先制リーチは最強」だということを学びました。

この最強の先制リーチを打つために、それから私は平澤さんの動画で牌効率の勉強を始めました。勉強した主な内容を挙げれば、「5ブロック理論」「完全1シャンテン」「3トイツ最弱理論」「3枚1メンツ理論」などです。ここに挙げた言葉の意味が分からない方は、ぜひ平澤さんの動画をみていただきたいと思います。

そして勉強をするときに大事だと思ったのが、上に私が学んだ理論をいくつか挙げましたが、例えば完全1シャンテンは強い、という結論だけでなく「なぜ完全1シャンテンは強いのか?」というその考え方まで理解することです。

考え方を理解することで麻雀というゲームそのものの考え方が身に付き、色々な場面で応用がきくようになります。

そしてそうやって自分の打牌意図を考えながら打つことで、後から振り返った時に「あのときはこう考えたけど本当に正しかったんだろうか?」と検討しやすくなりますし、他の選択肢との比較がしやすくなります。まずは考えながら打てるようになることが強くなる第一歩です。

そうしてテンパイ即リーを実践していった私は、無事雀傑にたどり着くことができました。


2つ目の壁①

さて、その後雀豪で6か月足踏みした私に立ちふさがっていた2つ目の壁ですが、簡潔に言ってしまえば「押し引き」の判断についてです。

一応簡単に説明をしておきますと、押し引きとは相手のリーチや仕掛けに対して、自分はそのまま押していくのか(攻める)、それともベタオリに回るのか(守る)という判断です。

先ほど、私は平澤さんの教えに従ってテンパイ即リーを実践したと書きましたが、この押し引き判断に関しては正直実践できていませんでした。


その1つ目の要因としては、Mリーグがあったかと思います。これは別にMリーグの批判をしようというものではないので、その点はご理解ください。

なぜMリーグの話が出てくるのかと言うと、私はちょうど雀豪になったぐらいの頃から麻雀プロの対局に興味を持ち、Mリーグの過去の試合動画を見るようになりました。

そこで見たMリーガーたちの、リーチに対する当たり牌のビタ止めや、先制されても強気に押し返す姿勢がかっこよくて、自分でも真似したいと思うようになりました。

ですが、Mリーグと雀魂ではそもそもルールが違います。トップの得が大きいMリーグルールに対して、雀魂はラスの損が非常に大きいルールです。なので、リーチに対して押し返すよりも、不要な失点をしないようベタオリに回ったほうがいいケースが多いです。

自分にプロと同じだけの技量があるわけでもないので、プロの真似をしようとすると痛い目を見ます。まずはセオリーを覚えてその通りに打てることが大事ですね。


2つ目の壁②

私の押し引き判断に問題があった2つ目の要因としては、「相手の副露に対しての押し引きが分かっていなかった」ということです。

先制リーチが来たときであれば、相手がテンパイしていることは確実なので、素直にベタオリすることができていました。

ですが相手が2副露しているぐらいの状況だと、テンパイしているのかどうか、打点はどのぐらいなのか、初心者のうちはよく分かりません。そんな言い訳をして、2副露している相手に対して愚形2,3シャンテンから押してしまうようなことがよくありました。

誰だって自分が和了りたいですし、自分の手を崩してまでベタオリするのは最初はしんどいものです。ですが麻雀というゲームには相手がいる以上、自分だけが和了して楽しい、なんてことにはなりません。

これを理解できずに、「なんでまた自分だけ放銃するんだ、麻雀は運ゲーだ、クソゲーだ」と言っていると強くなれません。リーチにベタオリしているのに放銃率が高い人は、恐らくまだこの副露ケアが甘いんじゃないかなと思います。自分の手が間に合わなそうなら、いくら高い手でも潔くオリましょう

私がこのことに気づいたのは11月はじめの頃で、ここを意識したとたん放銃率がみるみる下がっていき、11月30日に雀豪3に昇段、12月28日に雀聖に昇段、年が明けて1月11日には雀聖2に昇段と、それまでの牛歩が嘘のように非常に順調に来れました。

13%あった放銃率も、現在は12.28%まで下がり、直近4週間なら9%台です。成績も安定しており、成長したなという実感を得ることができました。


最後に

ここまで私が経験した2つの壁とその乗り越え方についてお話してきましたが、人によって感じている壁は違うと思います。「自分はなぜ勝てないのか分からない」という方も非常に多いと思います。

そういった方におすすめしたいのが、「強い人に牌譜検討してもらう」ことや、「強い人の麻雀実況配信を見る」ことです。どちらも目的は同じで、「強い人の考え方を知る」ということが大事になると私は思います。

こういったことをすることで、強い人の考え方を聞けるというだけでなく、強い人の選択が自分と同じだったかどうか、それが違ったならなぜ違ったのか、自分はなぜその選択をしたのか、1つ1つ考えることで強い人の考え方が身につくとともに、自分の中での「麻雀というゲームの考え方」が確立されていくのではないかなと思います。

何度もざっくり「強い人」と言っていますが、私が麻雀配信で勉強させていただいている方々の名前を少し挙げさせていただければ、先ほども書いた平澤元気さんやゆうせーさん、最近ではVtuberの方にも麻雀が強い方が多く、千羽黒乃さんや咲乃もこさん、鴨神にゅうさん、青森りんこさんなど、多くの方の麻雀実況を聞いて私はここまで来ることができました。

最近では多井隆晴さんや鈴木たろうさんなど、プロの方も多くYouTubeチャンネルを開設していらっしゃるので、そちらを見るのも良いと思います。

今はインターネットでこんなすごい情報が簡単に手に入ってしまう時代なので、利用しない手はありません。強い人を参考にするのは上達への一番の近道だと思うので、ぜひ皆さんにも試していただきたいと思います。

また、麻雀はすぐに強くなれるゲームではありませんし、強くなってもすぐに結果が出るゲームではありません。なので焦らずに、毎回必ず打牌意図を考えながら打ち、難しかったポイントはその都度振り返って、自分にできることをしながらその努力が結果に結びつく日を待ちましょう。

それでは長くなりましたが、今回はこの辺りで失礼したいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Pacific Dainagon

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