銀魂が完結したので

(当時の下書きを残したままだったので今更ですが公開します)



最終回を迎えるにあたって


銀魂完結おめでとうございます。空知先生お疲れ様でした。
思うことがたくさんあります。少し自分の気持ちを整理したいので今までのこと、思い出を書かせてください。自分のことばっかり語った日記みたいなもんになると思います。あと新八に対しての愛が重い。いつも通り。


高校二年生、春。ド鬼畜進学校にギリギリで入学し、そのまま進級してしまった私は成績も伸び悩んだまま親との関係も悪化するばかり。二次元も大好きな作品は揃いも揃ってその前の年に最終回を迎えてしまいハマれるものもなく。全てにおいてやる気もなくぼけーっとしてました。


銀魂に出会ったのはそんなときです。


元々友人から銀魂の話は聞いてたけどよりによって参考に出された画像がアニ銀二期最終回の「ごめんなさい」で新八がこの期に及んで謝る先増やすなって言ってるとこ(わかれ)のやけにピンポイントな画像でなんかよくわからんけどパロディと下ネタがすごいことは理解しました。今考えるとそのとき出された画像が新八だらけだったのもなにかの縁なのかもしれません。
で、それ以外はミリしら。知ってるキャラはエリザベス(←唯一しっかり認識していた)と銀さんと神楽ちゃんと高杉さん(名前だけ)と黒髪高身長イケメン(※土方くん)となんか芝居してた(←地愚蔵回のみ何故か見たことがあったので)黒髪高身長イケメンを奈落の底に落とした可愛らしい顔した少年(※沖田総悟)と昔ジャンプで見かけた浴衣美人(※お妙さん)とハゲェェェ!!の人(※神威)とハゲ(※ハゲ)
でした。


そんな中、とある終兄さん推しのフォロワーに最近リア友に沖田総悟推しの人いるんだけど私銀魂わかんないからさ~みたいな話をしたら沖田総悟は実はシスコンなんだ!美人な姉がいるからミツバ篇見て!あとアニ銀全部見ろと言われたのがすべての始まりです。ちなみにそのフォロワーとは今でも仲がいいです。出会いをくれてありがとう。


そこからはもうなんかすごかった。単行本集めるためにものすごい頻度で本屋とブックオフ行った。
本屋で全部揃えたかったけど高校生にはつらかったからブックオフも併用してたの。夏休みまでの休日冗談抜きでほとんど本屋とブックオフ通ってた。お小遣い全部それに使った。夏の終わりまでに六十五巻くらいだっけ、全部集めた。アニ銀片っ端からキッズステーションで録画したせいでHDDが銀魂だらけになって容量なくなるって親に怒られた。それまで円盤はジャニーズしか買ったことなかったけど、アニメ関係で初めて華祭りの円盤を買って。それから延々と見てた。完結篇のDVDも買った。ずっと泣いてた。アニメイトに新八を求めて出かけて行くけど地元のアニメイトちっちゃいからいっつもグッズなくてめそめそしてた。銀魂完結するかと思ったら全然終わんなかった。受験中にGIGAが発売されてすぐには読めなかった。そしたらGIGAでも終わんなくて開いた口が塞がらなかった。そんな思い出(?)ばっかりです。
シリアスがあるのも知らなかったし、空知先生がコミックスの空きページ手書きなのも知らなかったし、万事屋も真選組も知らなかったし、それぞれの過去も知らなかったし、こんなに笑って笑って笑えるとか知らなかったし。エッ銀魂ってこんな話なんだ!!ってなって。そんでよりによって私が最初に読んだギャグ回が今でも宝物の第五十三巻(※死神篇後半&入れ替わり篇)だったもんだから面白くて面白くて笑 一日中高倉健と倍賞千恵子のくだりと最後のほうのモザイクとうん〇だらけの地獄絵図で笑ってました。たのしかったなあ。楽しいときも、辛いときも、なんでもないときでも、ふと銀魂のコミックスを開いては部屋でひとりでこらえ笑いしてたのが懐かしいです。

加えてシリアス篇。私は銀魂で人が死ぬとは微塵も思ってなかったので最初のほうに読んだミツバ篇や動乱篇には驚きでした。こんなドラマがあるのかと。特にミツバ篇は私が銀魂と出会うきっかけのお話でもあるのでコミックスが擦り切れるまで何度も何度も読んで、アニメも併せてですが何度も何度も泣きました。
そんなに深読みオタクな趣味はなかったんですが何度も何度も読むうちに限界深読みオタクになってゆく私。それくらい細かくいろんなことが描かれていて考えながら読むのが楽しいんですね。
将軍暗殺篇~の流れは衝撃がすごすぎて巻数増えるたんびにドキドキしながら読んでました。

そんな銀魂は出会って二年間と短いながら私を支えてくれた漫画になりました。アニメも併せて。特にギャグ回と万事屋は私に元気をくれる源でした。きつい勉強も銀魂があれば頑張れた。受験勉強きつすぎて精神が真面目に死にかけたけどアホなことしてる万事屋とか真選組とかかぶき町のみんな見てたらなんだか気持ちがホッとした。強大な敵に果敢に立ち向かう背中を見て前に進む力をもらった。あなた達が諦めない姿をみて勇気と元気をもらったひとがここにちゃんといるよ。こんなに腹抱えて笑える面と涙ぼろぼろ流しながら感動できる面を併せ持った漫画なんて私のデータベース上では他にしりません。


そんな中でも私は特に志村新八というキャラクターが大好きでした。過去形はおかしいな。今も大好きです。

そんな愛する新八に対して思うことを少々長くなりますがここに記しておきます。今言っておかないと後々風化してしまいそうで怖いので。


彼は人生に光射すことを諦めていた。坂田銀時に出会うまでは。
でも出会ってから銀さんのこと追いかけて追いかけて強くなりたいんだって食らいついていく志村新八というひとをいつの間にか目で追いかけるようになっていて。明確にあ、好きだ、って認識した時期は自然すぎたからほんとにわかんない、わかんないんだけど恐らく柳生篇読んだ辺りからかな、とは思ってる。
優しくて、人想いで、誠実で、思いやりがあって、紳士で、笑顔が可愛くて、顔が良くて、頭脳明晰で、語彙力が豊富で、家事全般できちゃって、怒らせるとちょっと、いやかなり怖い。加えて剣の腕は原作者も恐れてやまないコースケ先輩三人分というとんでもない強さの道場跡取り。でもエッチなことも考えちゃうしちょっと抜けてるとこもあるしチョロいしゲームにのめり込んで仮想の彼女作るしめちゃくちゃ音痴なド健全十六歳眼鏡地味系童貞ツッコミ男子。かわいいでしょ。え?かわいいよね?かわいいよ!かわいいに決まってるじゃん!
そんな彼は例えばだれかがピンチに陥っているとき、不利とか負けそうとか危ないとか、そういうことより先に「護りたい」が先に出る。
彼はだれかを魂で護るんだ。
自分の芯を真っ直ぐ一本持っていて折れない「魂」を持つんです。折れない、ってなかなかできることじゃない。一回打ちのめされたらなかなかそこから立ち直れないしやりたくないやりたくないって私だったらなる。でも新八は折れない。自分の弱さを認めてなお強くなりたいと努力するんだ。誰にでもできることじゃあ決してない。
私が持ってないものを新八はたくさん持ってる。だから新八の存在が私には眩しくて。真っ直ぐありのまま生きていく新八はいつだって私の憧れであり私が愛してやまない自慢の推しのひとりなのです。

それからずっと駆けずり回って新八を追ってきた訳ですけど、
ここは侍の国だぞ!!お前らなんて出てけ!!
第十四訓でそう言っていた彼が、
侍の国へようこそ。
なんて。
そんな立派なことを堂々と言えるようになっていた新八を見てあぁ、成長したんだなぁ...とまるで母親のような気持ちでここ最近は見ていたり。しました。

二年間しんどかったね。なぁ新八。
二年後篇はまあ大方ご存知の通り新八が外見からものすごい変化を遂げた訳ですけれどもまあ最初のほうはつらかったつらかった。
だって誰もいないんだよ万事屋に。あれ本誌で突然見させられた私の気持ち考えてよ空知先生。挙句の果てにベソかいてんのは僕だけとか言い出すから私がベソかきだしちゃったよ責任取ろっか新八くん。責任取って三人と一匹で笑っててください。

二年後篇になってから新八は十六歳のときのような笑顔を見せなくなりました。
笑ってはいた。
でもどこかその笑顔は切なかったり、かなしそうだったりで心の底から笑ってるような描写がなかった。まあそりゃそうですよね。
私は新八の笑顔が大好きだったからずっとつらいつらいって言いながら続きを読んでて。
来たる第六百九十七訓。
新八が神楽ちゃんと一緒に万事屋へ帰ってきて、スナックお登勢で話をしている場面。

「もぉ やめてくださいよこんな時に…緊張感なくなっちゃったじゃないですか」

新八が笑ったんです。
声上げて笑ったんです。にっこり笑ったんです。
新八だけじゃなくてスナックお登勢にいたみんな笑ってたんですここ。
もう涙ダバーっと出てきちゃって。あ〜やっと笑ってくれた!って。感動しすぎてその場面の絵も描いたりしてましたね。
そんなこともあったなあ。
ここって一般的にはそんなに注目すべきところではないかもしれないのでスルッと読む人も多いかもなんですが、私にとってはとっても印象に残った場面でして。

そしてそんなこんなありつつ新八を中心に最終回までずっと展開を見守っていたわけですが。
本誌やGIGA、またアプリ配信の際にフォロワーさんから聞いた話では万事屋はこのまま解散してしまうのでは?という意見も多かったそうですし、実際に私もそのような意見を見かけました。だからもしかしたら昔みたいな万事屋はもう戻っては来ないかもしれないと半分思っていました。

でも彼らは戻ってきてくれた。

坂田銀時、志村新八、神楽、定春。三人と一匹でまたかぶき町に戻ってきてくれた。
私はそれが本当に嬉しかったです。

江戸の空を見ては嘆息していたあの日。侍であることを諦めていたあの頃。どこに向かえばいいか迷っていたあの時。
でも最終回で新八は言うんですね。
「相変わらずのこの空も 今は違って見えるなって だって僕らはしっているから この空の下にみんながいる事 たとえ雲でおおわれる事があっても 僕らの胸の中には 僕の空の下には いつだって みんながいる事を」(第七十七巻 第七百四訓 天然パーマにロクな奴はいない より)
そうやって言うんです。
新八もそうだけど、きっと登場人物みんなそうだよなって。一巻の表紙では一人だった銀さんが、七十七巻の表紙では仲間に囲まれているように。
ふとした出会いから結ばれた沢山の縁。日常じゃ喧嘩したりとか、バカやったり飲んだくれたり面倒事に巻き込まれたりもするけど。
でもみんなみんな、誰かを護らんとする真っ直ぐな「魂」で生きている。そんな仲間に出会えたことってステキなことだよなと改めて思いました。一見当たり前のようだけどこの出会いって当たり前じゃないと思うんです。銀さんや神楽ちゃんを筆頭に、この数多の奇跡の出会いがあったからこそ新八はこの台詞を今言えるんだなって。一巻とか見返してみてそう思いました。
それは他のキャラにとってもそうで、特に銀さん、神楽ちゃん。新八と共に生きてきた二人ですが、ほんと運命というか……
銀さんを叱れる存在なんです新八は。
「僕らは死なない!!アンタは死なない!!何故ならアンタが僕達を護ってくれるから!!何故なら僕らが絶対アンタを護るからだ!!」(第三十五巻 第三百二訓 「侠の鎖」より)
今でもこの台詞を銀さんに言えるのは絶対に新八しかいないと思っています。
そして神楽ちゃんとは共に隣に立って切磋琢磨してきた仲ですが、この2人ほんとうに尊い……(突然の語彙力の低下)いやなにが尊いかってこの二人一緒に戦うとき絶対にお互いを護り合ってるんですよね……銀さんの背中追いかけて、一緒に強くなってきた二人。だからこその信頼が、、、あっちょっと涙が出てきましたスミマセン尊い。ぱちぐら大好きで、、、クソデカ感情が、、、尊い


う〜ん、結局今思うところとしては、私志村新八の全てがだいすきなんですけどやっぱり生き方がかっこいいところが一番好きなんだろうなと。

出会い。衝突。別れ。挫折。成長。大切なものを抱えたり、手放してしまったり。喪ってしまったり。時には昔の話をしたり。泣いて、笑って。護り、護られて。思い出を抱えたまま帰る場所を護っていたときもあった。

人生なんか一筋縄ではいかない。

それはきっと私もそうで、なんとか踏ん張って現実を生きているけど不器用だから上手くいかないことのほうが多くてへこんでしまうし、突然でっかい壁が現れてどうしていいかわからなくなるときだっていっぱいある。なかなか思うようにはいかなくて。
でもたとえそんなことがあったとしても、それでも立ち上がって、一歩ずつ、一歩ずつ、仲間と共に前へ前へと歩を進めていく志村新八というひとの生き方を見て少なくとも私は元気をもらったし、いつ見てもかっこいいなと思います。いつまでも憧れです。


長くなってしまいました。駄文ですみません。
新八が大好きなので勘弁してください。
とにかく私は志村新八が好きだし万事屋が好きです。(とんでもない要約)


銀魂は完結してしまったけれど、これからもず〜っと銀魂のことが大好きです!
新八〜!好きだぞ!いつも(勝手にだけど)私の支えでいてくれてありがとう!


追記:2020年2月7日
このブログ約250日前から完全放置してたことに気が付きました…………嘘でしょ?今更ですが当時のまま公開します…………なんで下書きのままだったの…………?もったいないよ公開しろや……………………

映画公開が決定しましたね!新八の活躍がたのしみです!わくわく!

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